ビットコイン(BTC)の半減期とは
ビットコイン(BTC)の半減期とは、マイニングの報酬が半分になる時期のことを指します。以下、半減期について詳しく説明していきます。
まず、ビットコインはマイニングによって新規発行されています。マイニングとは、取引の整合性を調べて新たにブロックを作成し、そのブロックをブロックチェーンに繋げていく作業のことです。マイニングに成功するとビットコインが新規発行され、マイナーは報酬が得られるという仕組みになっています。ビットコインでは、マイニングの報酬が一定期間を経るごとに半分ずつ減っていくように設定されており、その半分に減るタイミングを半減期と呼んでいます。
ちなみに半減期は全ての通貨に設定されているわけではなく、リップル(XRP)やイーサリアム(ETH)など、半減期が無い通貨もあります。
ビットコイン(BTC)に半減期を設定する理由
ビットコインの発行上限は2100万BTCと定められています。
例えば金や石油などは埋蔵量が決まっているため、残りの埋蔵されている金や石油の価値が上昇していきますが、同様にビットコインも価値を上げていくことを目的にして発行上限を定めています。しかし上限を設けたことにより、同じペースで通貨が発行され続けるとすぐに上限に達してビットコインの希少価値が高まり、需要に供給が追いつかなくなって一気にインフレが起きる可能性があります。そのため、ビットコインには半減期を設定することで発行枚数を制限し、需要と供給のバランスを取っているのです。
ちなみにすべてのビットコインが掘り出されると言われているのは「2140年」と予想されています。
ビットコイン(BTC)の半減期はいつ起こるのか
ビットコインは21万ブロックを生成するごとに半減期が訪れるように設定されており、ブロックは約10分に1個生成されています。21万ブロックが生成されるには約4年かかるので、概ね4年に一度のタイミングで半減期が訪れることになります。
ビットコインでは、最初のマイニング報酬は50BTC、1回目の半減期が2012年で25BTC、2回目が2016年で12.5BTC 、3回目は2020年と言われており、報酬は6.25BTCになります。
ビットコイン(BTC)の半減期による価格への影響
ビットコインの半減期が与える影響としては大きく2つの可能性があると考えられています。
- 報酬が減ったことによってマイナーが減り、ハッシュレート(採掘速度)が減少して価格が下がる可能性
- 供給量が減ることによって価格が上がる可能性
過去の半減期前後の価格変動を見ると、半減期の1~2ヶ月前から徐々に上昇し、半減期の直前から半減期が終わった後に価格が下落、その後はまたゆっくりと上昇をしています。長期的にみれば価格は上昇していることになります。
次の2020年と予想されている半減期も、その傾向と同様の価格変動になるのではないかと言われています。しかし半減期の価格変動には、ビットコインの普及率や時価総額など様々な要因が絡んできます。またそれ以外にも「ビットコインの8割ほどが既に発行されている」という今までにない状況でもあるため、これらの因子を考量したうえでビットコイン半減期による価格変動を予測していくとよいでしょう。
今後のビットコインの価格変動が気になる方は【ビットコイン(BTC)の将来性や今後はどうなる?価格予想は賛否両論!】の記事を参考にしてください。