最近ではソーシャルレンディングという投資方法が流行していますが、仮想通貨界隈でもソーシャルレンディングに近いサービスが登場しています。
ここ一年で中国発の高配当型ウォレットが頻出しましたが、それらはApp Storeの審査をクリアすることがなく、また、アプリの頻繁なアップデートにより何度もインストールし直さないといけなかったりと不便も多く、配当型案件に疲れてしまったユーザーも多く存在します。
NEXO(ネクソ)はそれらの高配当型ウォレットとは一線を画す、信頼度の高いサービスです。(後述)
運営元はすでに10年以上の実績を持つ企業で、ユーザー数も30万人以上となっています。仮想通貨ランキングサイトのコインマーケットキャップに掲載中のバナー広告でも目にする機会が増えています。
この記事では仮想通貨資産を保有しているけれど、取引せず放置しているという方が安全に遊休資産を運用できるNEXOのサービスについて詳しくご紹介していきます。
- NEXOは最近話題の仮想通貨レンディングサービス!
- NEXOではUSDTなどのステーブルコインを預け入れるとリスクを避けながら利子を受け取ることができる!
- 30万人以上のユーザーと700億円を超える取引実績がある!
- 大手会計事務所の監査や保険会社による保証制度が整っていて安心して利用できる!
NEXO(ネクソ)とは?
NEXOは仮想通貨を担保に現金を借りるローンと法定通貨もしくはステーブルコインを預けて金利を受け取るレンディングの二つのサービスを提供しています。仮想通貨投資をしている方が一時的に現金が必要になった際に税金や手数料などを無駄に払うことなく借りれるサービスとなっています。
また多くが遊休資産だとされている仮想通貨資産を放置するのではなく、有効活用するという意味でもNEXOは画期的なサービスだと言えるでしょう。
運営元のCredissimoが金融業のライセンスを受けたフィンテック企業で10年以上の経験を持っている点やNEXOの監査を世界四大会計事務所のデロイトが担当している点など万歳の体制で運営されているのも注目が集まっている理由の一つです。
また、2017年には、「金融分野の技術革新」と「サービスの質」部門でForbes Business Awardsの受賞をしています。
すでにNEXO上では30万人以上のユーザーが7億ドルを超えるトランザクションを完了しており、その影響力は大きなものとなっています。
NEXOのサービス内で使われるトークンはNEXOと表記され、基本情報は以下のようになっています。NEXOの収益の30%はトークンのホルダーに分配される仕組みになっているため、NEXOは保有しているだけでも収益を得ることができます。また、ローンを組む際には担保としてNEXOを預け入れることで利率の割引などの特典も用意されています。
通貨名 | Nexo(ネクソ) |
ティッカー | NEXO |
発行枚数上限 | 10億枚 |
時価総額ランキング | 72位(2020年1月現在) |
ホワイトペーパー | https://nexo.io/assets/downloads/Nexo-Whitepaper.pdf |
公式ウェブサイト | https://nexo.io/ |
2020年1月現在は1トークンあたり12円前後にて取引されています。
NEXO(ネクソ)の特徴
NEXOは豊富な特徴から、着々と利用者を伸ばしています。ここではそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。
レンディングサービスは利子8%/年と高収益
NEXOで法定通貨またはステーブルコインを預け入れてレンディングとして貸し出した場合、利子として年間8%の収益を得ることができます。現在の日本の銀行の定期預金の金利0.01から0.25%と比べるとその金利の高さが実感できます。
NEXOでレンディングを開始する場合の最低入金金額は1,000ユーロ(約12万円)と参入のハードルが比較的低く設定されているのも特徴です。
また、金利は毎日支払われ、複利にて運用していくことが可能です。ユーザーはレンディングにおける手数料を負担する必要がないため、金利の恩恵を最大限享受することができます。
さらに、銀行の定期預金と異なり預け入れた資産はいつでも好きな時に解約し引き出すことができます。何ヶ月や何年といった決まった期間を考えずに運用できるのも大きな魅力の一つです。
預け入れ資産の安全性
NEXOでは顧客から預かった資産の管理に注力しており、ユーザーが安心して利用できる環境が整っています。
同サービスでは仮想通貨資産の95%以上をカストディアンサービスプロバイダーが提供するマルチシグのコールドストレージに保管されており、不正流出のリスクを最小限に抑えています。また、NEXOプラットフォームには軍用レベルの256ビット暗号化、24時間の監視体制などの対策も施されています。
カストディアンサービスとは?
カストディアンサービスは投資家に変わって有価証券などの金融資産を代理で管理、保管、配当金等の受け取りなどの業務を指します。この場合はNEXOに変わって仮想通貨資産を安全に保管する業務のことを指します。
さらに、NEXOが顧客から預かった資産にはBitGoとロイズ・オブ・ロンドンによる100億円相当の保険がかけられており、万が一の事態にも対応できるようになっています。
BitGoとロイズ・オブ・ロンドンとは?
BitGoは世界最大のオンチェーンビットコイン取引処理業者と言われており、一ヶ月に1.6兆円ほどのトランザクションを処理しています。また、カストディサービスでは100種類以上の通貨に対応しており、預かり資産額は2,100億円に相当にもなります。
ロイズオブロンドンはロンドンに存在する世界的な保険市場の名称で300以上の保険事業者から構成されています。
仮想通貨を担保に現金を借りれるサービス
NEXOのもう一つの特徴となるのが記事冒頭から説明している仮想通貨を担保にして現金を借りれるサービスという目新しさです。
ローンの契約はブロックチェーン上に記録される仕組みになっており、不正な手数料や金額の改ざんなどの変更が加えられないようになっています。
通常仮想通貨を保有しており急に現金が必要になった場合は一部を売却して現金を入手する必要がありますが、売買にかかる手数料や税金など無駄な費用がかかってしまいます。また、売却してから買い戻すまでの間に通貨が急騰していた場合はその分の利益を逃すことになってしまいます。NEXOでは仮想通貨を担保に現金を借り入れ、所定の利子を払うことでこれらの損失を回避することができます。
主な利用者としては、仮想通貨投資家、マイナー、ゲーマー、ヘッジファンド、ICO実施企業、仮想通貨取引所などが想定されています。
ローンに対する資産比率
NEXOでは仮想通貨を預けて現金を借りる際の資産比率が決められています。これは預けた仮想通貨の価値のうち何割まで現金を借りれるかということを示す数字になります。
預け入れた仮想通貨それぞれの資産比率は、ビットコインとイーサリアムでは50%に、リップルは40%、NEXOは30%というように設定されています。
つまり、ビットコインを預けいれて1,000USD(約10万円)を借りたい場合は2,000USD(約20万円)相当のビットコインを預ける必要があります。
仮想通貨はボラティリティが高いだけに資産比率は比較的高めに設定されています。借りたい金額の倍の仮想通貨を預けなければならないため、本格的な仮想通貨トレーダーなどが対象となってきそうです。
第三者からの高い評価
NEXOはそのサービスのクオリティの高さから数多くのメディアにて賞賛されています。BloombergやYahoo! Finance、Forbesなどで映画「飛べないアヒル」に出演していた俳優(ブロックピアス氏)がアムステルダムに購入した新居の購入費用約1.3億ドルのローンを組んだことが報じられており、知名度が上昇しています。
また、CoinDeskやCointelegraph、Bitcoin.comなど仮想通貨専門のメディアでも高く評価されており今後に期待できます。
NEXO(ネクソ)の取り扱い通貨
NEXOでは非常に豊富な通貨に対応している点も特徴となっています。ここではレンディングサービスを利用する際の取り扱い通貨とローンサービスを利用する際の取り扱い通貨に分けてご紹介します。
ローンサービス利用時の取り扱い通貨
仮想通貨を担保にローンを利用したい場合は非常に多くの通貨に対応しているため、今保有している通貨を他の通貨に交換することなく現金を借りることができます。
ビットコインやイーサリアム、リップルなどメジャーな通貨はもちろん、バイナンスコインやKin、OmiseGoなどユニークな通貨にも対応しています。
NEXOのホームページによると取り扱い通貨は以下の23通貨になります。(2020年1月現在)
- ビットコイン($BTC)
- イーサリアム($ETH)
- リップル($XRP)
- ネクソ($NEXO)
- バイナンスコイン($BNB)
- トロン($TRX)
- ライトコイン($LTC)
- ステラー($XLM)
- ビットコインキャッシュ($BCH)
- カルダノ($ADA)
- ダッシュ($DASH)
- EOS($EOS)
- イーサリアムクラシック($ETC)
- IOTA($MIOTA)
- Kin($KIN)
- モネロ($XMR)
- ネオ($NEO)
- OmiseGo($OMG)
- QTum($QTUM)
- VeChain($VET)
- ZCash($ZEC)
- Ontology($ONT)
- テゾス($XTZ)
レンディングサービス利用時の取り扱い通貨
一方で現金を預けて金利を得たいという場合にも複数の法定通貨に対応しています。現時点で対応しているのは米ドル(USD)、英ポンド(GBP)、ユーロ(EUR)となっており、日本円には対応していませんが、好きな通貨を選んで入金することができます。
また、ボラティリティが安定しているステーブルコインも利用可能となっており、USDT、TUSD、USDC、PAX、DAIの5種類に対応しています。
NEXO(ネクソ)の融資の仕組み
NEXOの融資の仕組みは上の図のようになっています。
まず現金を借りたいユーザーがNEXOのウォレットに仮想通貨を送金します。送金を確認したNEXOは自社のシステムを使って瞬時にローンを発行します。そしてユーザーが期間内に利子を含め返済を完了した時点でNEXOのウォレットから仮想通貨が返却されます。
仮想通貨を担保にローンを組んだ場合、利率は年間5.9%からとなっています。借りた現金は銀行から引き出せる他、NEXOのカードを発行することで、世界中の加盟店で利用することもできます。
信用調査などのプロセスが省略されているため、借りたい時にすぐに借りれるのが大きな魅力となっています。
NEXO(ネクソ)の口座開設登録方法
NEXOの口座は18歳以上の方であれば誰でも簡単に開設することができます。まずはNEXOの公式サイト(https://nexo.io/)にアクセスします。メールアドレス入力欄にアドレスを入力し、「今すぐ収入を得る」をクリックします。
パスワードの設定画面に遷移するので任意のパスワードを入力し、「Click to vertify」と書かれている部分をクリックします。パズルとパズルのピースが表示されるのでスライダーを動かして位置を合わせます。認証が完了したら「Sign Up」をクリックします。
先ほど入力したメールアドレス宛にメールが届くので開封し、「Verify email」をクリックします。
下の画面が表示されれば会員登録は完了です。続いて「Continue to your NEXO Account」をクリックします。
この画面からローンサービス、レンディングサービス両方の利用が可能となっています。
NEXO(ネクソ)のKYC設定方法
NEXOのサービスを利用する際には2FA(二段階認証)やKYCなどの登録が必要になってくることもあるため、これらの登録方法について説明します。
まずはKYCの設定ですがNEXOのトップページ右上に表示されているマイページアイコンを選択し、「My Profile」をクリックします。画面左側にフォームが表示されるので名前、苗字、都市、郵便番号、住所、国、電話番号の順に入力し「Submit」をクリックします。
この認証を完了すると仮想通貨の出金上限額が20,000ドル/日から100,000ドル/日に引き上げられます。さらに銀行出金を利用したい場合はBasic Verificationを済ませた後にAdvanced Verificationを完了させることで利用可能になります。
NEXO(ネクソ)の二段階認証設定方法
続いて2FAの設定方法ですが、こちらは仮想通貨を入金する際に必要になります。先ほどと同じく画面右上のマイページアイコンをクリックし、「Security」を選択します。
一番下に表示されるTwo Factor Authenticationの項目の「Enable」をクリックします。下の画像のようなQRコードが表示されるのでスマホにインストールしたGoogle Aunthenticatorアプリで読み取り表示されるコードを入力します。最後に「Verify Code」をクリックして完了です。
NEXO(ネクソ)が購入できる取引所
NEXOは現時点では国内の仮想通貨取引所での取り扱いはありません。そのため、海外の取引所にて購入する必要があります。NEXOを取り扱っている主な取引所は以下のようになっています(2020年1月時点)。
取引所 | 総取引量における割合 |
Hotbit | 75% |
Huobi Global | 17% |
Bitrue | 5% |
流動性を求めるのであれば取り扱い量が多い取引所での取引をおすすめします。
その他、海外の仮想通貨取引所について詳しく知りたい方は【海外仮想通貨取引所おすすめランキング】を参考にしてください。
NEXO(ネクソ)についてまとめ
今回は今話題の仮想通貨レンディング、ローンサービスを提供するNEXO(ネクソ)についてご紹介しました。最近仮想通貨を用いたレンディングサービスが増えてきていますが、中でもNEXOはユーザー数、取引額共に着実に成長している存在です。
NEXOは保有している仮想通貨資産を売却する必要がなく、税金や手数料を節約しながら現金の借り入れが可能という点が最大の魅力となっています。もし多額の仮想通貨を運用されている方で一時的に現金が必要になった方はNEXOの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
また、ステーブルコインなどの仮想通貨資産を保有しているけれど、取引せずに放置しているという方はNEXOに預けてみてはいかがでしょうか?万全の体制で安全に保管できる上に、年間8%の利率で資産が増えていくためおすすめです。