仮想通貨VeChain(VEN)とは?
VEN(VeChain)はブロックチェーンの改ざんができないという特性を活かし、商品の真贋を見極める事を目的としたプロジェクトです。さらに厳密に言うと、VeChainはブロックチェーンを利用して商品の流通経路等の追跡を行うプラットフォームになります。
中国の製造技術の向上により、アジアをはじめとして世界各国に高級ブランド品のコピーが大量に流通するようになりました。これによって、騙されて偽物を購入してしまう消費者も増加し、偽ブランドの問題はもはや一部の地域に止まらず、世界的な問題となっています。
VeChainはこの問題に対して、商品にNFCチップを埋め込み、ブロックチェーンを使って追跡する事を目標としています。さらに、VeChainはプラットフォームとしてAPIゲートウェイサービスや分散型データストレージなども構築する事ができるので、商品の追跡以外にも幅広い分野での活用が見込まれています。
VeChain(VEN)の特徴
ブロックチェーン技術を活用し、真贋判定を行なうことが出来る
ブロックチェーンは仮想通貨の根幹となるテクノロジーです。システムは世界中に分散して存在しているコンピューターによって成り立っており、取引が行われるとそれらのコンピューターが一斉に正当性の検証を開始します。
このシステムを使ってVeChainでは商品の追跡管理が行われているので、情報を改ざんする事は非常に困難になっています。一時期話題になったブロックチェーンネットワークのコンピューターの過半数をコントロール下に置く51%攻撃なども存在しますが、コスト面などを考えるとあまり現実的ではありません。
これらの理由から、VenChainは信頼できる判定結果を提供してくれるプラットフォームとなり得る事が期待されています。
すでに様々な領域で活用例が発表
VeChainは最初に紹介したブランド品の真贋判定の他にも、食料品および医療品、小売業、農業、自動車、物流などの分野での活用事例が既に発表されています。
食品や医療品では、ブランド品と同じように商品の流通経路を追跡し、安全性を高める事ができます。農業では、IoT(Internet of Things)、すなわち物のインターネットを活用して、農作物の収穫状況や品質をデータ化してチェックする事で、より効率的に高品質な農作物を作る事ができます。
また、小売、物流業界でもVeChainは威力を発揮します。最初に紹介したように、商品の流通経路や管理状態をブロックチェーンを使って追跡する事でコストを抑えつつ、安全性を高める事につながります。
VeChain(VEN)の将来性、今後の価格
VeChainは、以下に記載するような提携やリブランディングを行っており、将来性があると考えることができる仮想通貨になっています。
中国政府との提携
VeChainは世界各国の大企業のみならず、中国の政府とも提携を果たしています。仮想通貨に関しては非常に厳しい姿勢を貫いている中国政府ですが、ブロックチェーン自体の可能性には強く関心を示しています。
そんな中国には10兆円を超える規模のタバコ産業が存在します。中国政府はこの分野でVeChainが活躍できると期待しているようです。他にも中国政府とVenChainはスマートビルディング等でのブロックチェーン活用法を模索しており、すでに実証実験が開始されています。
NTTドコモと提携
さらに、VeChainは日本の大手企業、NTTドコモとも提携を発表しています。VeChainは今年8月に2020年にサービス開始が予定されているNTTドコモの5Gオープンパートナープログラムへの参加を発表しました。
NTTドコモはこのプログラムに参加したパートナーに対して、5Gの技術的情報や通信に使われる機器などを無償で提供しており、2020年のサービス開始に先駆けて環境を構築する事ができます。
VeChainはものにチップを埋め込み、インターネットと接続するIoTを積極的に推し進めているので、NTTドコモの5Gはなくてはならない技術と言えるでしょう。
リブランディングを発表
VeChainは今年の6月にリブランディングおよびメインネットの移行を行っており、VenChain(VEN)からVenChain Thor(VET)へと変更されています。さらに、リブランディングによって、個人投資家向けのトークンである「the Thor Power(THOR)」という新たなトークンも誕生しました。
また、このリブランド発表イベントで同社は大手自動車メーカーのBMWとの提携を発表しました。両者は、VETを用いて、自動車の所有者や走行距離、修理歴などの情報をブロックチェーンで管理し、不正のない中古車取引を実現します。
VeChain Thor(VET)の購入におすすめの取引所
VeChain Thorは、国内取引所では取り扱いがなく、海外取引所のみで取り扱いがされています。
Binance(バイナンス)
VenChain Thorを購入する際は世界最大の仮想通貨取引所、Binance(バイナンス)がおすすめです。Binanceでは取り扱い通貨が豊富に用意されている他、通貨ペアも数多く存在するため、柔軟に取引をする事ができます。
手数料も他の取引所に比べ割安なので、できるだけ節約して購入したいという方に特におすすめです。
Binanceの登録で分からないことがあったら【Binance(バイナンス)の口座開設、登録、本人確認、二段階認証のやり方】を参考にしてください。
また、Binance以外にもHuobiやKucoinなどでもVeChain Thorを購入することができますが、これらの取引所は現在日本人の利用が停止になっています。詳しくは、【Kucoinが日本居住者向けのサービス提供を停止へ!】や【Huobi.Proが日本居住者向けのサービスの提供を停止か!】を参考にしてください。
VeChain Thor(VET)の買い方
VeChain Thor(VET)は現状国内の取引所では取り扱いがないため、海外の取引所で売買する必要があります。海外の取引所は日本円での入金および出金に対応していないため、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などを経由して購入する必要があります。
BinanceでVETを購入する場合は、以下のような手順を踏む必要があります。
- 国内の取引所でビットコイン(BTC)かイーサリアム(ETH)を購入
- 購入した通貨をBinanceのウォレットに送付
- BinanceでVETを購入
VeChain Thor(VET)におすすめのウォレット
VENはERC20に対応しているウォレットに保管する必要があります。中でもおすすめなウォレットはMyEtherWalletです。MyEtherWalletは利用者数も多く、信頼できるウォレットとして知られています。
リブランディング後に報酬を受け取る際には、手持ちのVETを公式のVeChain Thorウォレットに移す必要があるようです。
また、Vechain以外のおすすめの仮想通貨について知りたい方は、【仮想通貨おすすめランキング!人気銘柄を時価総額・将来性で比較!】を参考にしてください。