ウェルスナビ(WealthNavi)の他社提携サービスとは
ウェルスナビ(WealthNavi)は預かり資産・運用者数日本一(※)のロボアドバイザーサービスです。
(※一般社団法人日本投資顧問業協会「契約資産状況(最新版)(2021年9月末現在)『ラップ業務』『投資一任業』」を基にネット専業業者を比較 モーニングスター社調べ(2021年12月時点))
2016年にウェルスナビ株式会社が「長期・積立・分散」を運用方針として富裕層の投資を手軽に提供することを目的にスタートさせました。
ウェルスナビ株式会社では証券会社や銀行などと提携してロボアドバイザー、ウェルスナビのサービスを提供していますが、どこで申し込んだらいいのか迷う人もいるようです。
元祖ウェルスナビと他社との提携サービスについて、どこが違うのか比べてみたところ、ほとんどの人には元祖ウェルスナビで申し込むのが一番メリットがあるようです。
他社提携サービスでお得に運用
ウェルスナビの提携各社は窓口として各社のさまざまなメリットやお得なサービスを提供していますが、実際の資産運用はロボアドバイサーウェルスナビが行うので、どこで申し込んでも運用成績自体は変わりません。
手数料は預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税込1.1%)、3000万円を超える部分は0.5%(現金部分を除く、年率・税込0.55%)というのは変わりません。
ただし手数料の長期割引や附帯するサービスやメリットが違い、また不定期でキャンペーンが開催されたりしますので、どこで申し込むのが一番お得か比較してみましょう。
最低投資金額 | 長期割の有無 | 対面 コンサルティング | マイレージ | マメタス | 二度ログイン | |
ウェルスナビ株式会社 | 10万円 | あり | × | × | 〇 | ― |
ウェルスナビ for SBI証券 | 10万円 | なし | 〇 | × | × | 不要 |
ウェルスナビ for 住信SBIネット銀行 | 10万円 | なし | × | × | 〇 | 要 |
ウェルスナビ for ソニー銀行 | 10万円 | なし | × | × | 〇 | 要 |
ウェルスナビ for イオン銀行 | 10万円 | なし | × | × | × | 要 |
ウェルスナビ for 横浜銀行 | 10万円 | なし | × | × | 〇 | 要 |
ウェルスナビ for ANA | 30万円 | なし | × | 〇 | × | 要 |
ウェルスナビ for JAL | 10万円 | なし | × | 〇 | × | 要 |
ウェルスナビ for TOKYU POINT | 10万円 | なし | × | 〇 | × | 要 |
ウェルスナビ for auじぶん銀行 | 10万円 | なし | × | × | × | 要 |
口座開設の際の注意点
ウェルスナビの口座は1人1口座までとなっています。
たとえばマイレージとマメタスの両方を利用したいから2カ所で申し込むということはできません。
口座を開設する際にはそれぞれの提携サービスのメリットを見比べて自分にあったところで申し込むようにしましょう。
前提としてウェルスナビは長期の資産運用を目的としたサービスなので、自分の将来的な生活スタイルの変化なども考えて口座を開設するサービスを選んだほうがいいでしょう。
また、同じロボアドバイザーサービスとして有名なものはTHEO(テオ)ですが、テオに関してもウェルスナビと同様他社連携サービスを展開しています。
テオの他社連携サービスについて知りたい方は【THEO+docomo(テオプラスドコモ)等THEO(テオ)の他社提携サービスでもっとお得に資産運用!】を参考にしてください。
それ以外のロボアドバイザーサービスの比較をしたい方は【【ロボアドバイザー(AI投資)16社を比較】おすすめ業者をランキング形式で紹介!】を参考にしてください。
ウェルスナビ(WealthNavi)他社提携サービスの詳細
ウェルスナビの各社との提携サービスの内容について1社ずつ見ていきましょう。
なおウェルスナビ株式会社では、冬のボーナスキャンペーンや3カ月分の実質手数料無料など、さまざまなキャンペーンを不定期に実施していることがあります。
他社の提携サービスから申し込んだ場合、このキャンペーンが適用にならない場合がありますので注意しましょう。
ウェルスナビ for SBI証券
ウェルスナビ for SBI証券は2018年2月にSBI証券でのウェルスナビ預かり資産400億円を達成し、提携サービスの中では最大規模です。
それもそのはず、SBIグループとしてウェルスナビ株式会社に出資しています。
ただし、ウェルスナビの長期割は適用がありません。
ウェルスナビ for SBI証券の場合、SBI証券の総合口座にログインするだけでウェルスナビの残高チェックができるなど、単なる窓口ではなくシステムも連携していて二重ログインの必要はないというのが最大の特徴といえますが、すでに口座を持っているならともかく、ウェルスナビのためにわざわざSBI証券に口座を開設するほどのメリットではありません。
ウェルスナビ for 住信SBIネット銀行
SBI証券に口座を持っている人は住信SBIネット銀行の口座も開いているかもしれません。
住信SBIネット銀行ではウェルスナビのマメタスのサービスが使えます。
マメタスとは、買い物をしたときのおつりを自動的に貯めてくれて、貯まったお金を自動的にウェルスナビでの運用に回してくれるというサービスです。
おつり、というと現実の硬貨などをイメージしますが、マメタスが貯めてくれるのはクレジットカードや電子マネーのお釣りです。
電子マネーだと小銭のお釣りがないのがメリットのはずですが、マメタスでは100円、500円、1000円という金額を設定してそこから買い物をしてお釣りが出たというイメージで貯めていきます。
マメタスが利用できるというのがウェルスナビ for 住信SBIネット銀行の最大のメリットです。
ウェルスナビ for ソニー銀行
外貨預金のイメージが強いソニー銀行ですが、ウェルスナビも提供しています。
ソニー銀行でウェルスナビを利用することのメリットとしては、ソニー銀行の優遇プログラム であるClub S(クラブエス)のステージ獲得条件にウェルスナビの預かり資産残高も合算されることです。
月々のATM利用手数料、Sony Bank WALLETのキャッシュバック率や外貨定期預金金利の優遇などがあります。
ウェルスナビを、というよりもソニー銀行を目いっぱい活用するつもりならソニー銀行でウェルスナビを利用するメリットがあるでしょう。
ウェルスナビ for イオン銀行
ウェルスナビ for イオン銀行は、ウェルスナビ株式会社で提供するサービスと基本的に違いはありません。
ただしウェルスナビ for イオン銀行ではマメタス、マイレージなどの他機関で提供しているサービスは利用できないので、イオン銀行で積立NISAやiDeCoなどほかの資産運用をしていたり、管理が大変だからあまり口座をあちこちに作りたくないという人にはいいでしょう。
ウェルスナビ for 横浜銀行
ウェルスナビ for 横浜銀行ではマメタスは利用できますが、ほかのウェルスナビのサービスに関して特化したものはありません。
すでに横浜銀行に口座を開設している人、横浜銀行のほかのサービス、Club Anchor(クラブアンカー)や独自のサービスを利用していてこのままずっと横浜銀行を利用したいという人は、ウェルスナビも横浜銀行で始めることができます。
ウェルスナビ for ANA
ANAは当然ながら銀行ではなく航空会社なので、ウェルスナビ for ANAを申し込むメリットはANAマイレージクラブのマイレージが貯まることです。
入金して資産運用開始で300マイル付与、1年間の平均資産評価額が100万円以上なら四半期ごとに50マイル付与で年間最大200マイルもらえます。
ウェルスナビ for ANAだけは最低投資金額が30万円になっており、ほかの提携サービスよりも高いのですが、ANAのマイル付与はスタート時を除き100万円以上からしかもらえないので最低投資金額にこだわるのは意味がないかもしれません。
ウェルスナビ for JAL
ウェルスナビ for JALもANA同様、JAL経由でウェルスナビに申し込むとマイレージが受け取れます。
JALの場合、資産運用開始で200マイルとスタート時点ではANAよりももらえるマイルが少ないのですが、月々の平均資産評価額によって資産評価マイルが資産運用1万円につき0.5マイル付与されるので、仮に1000万円でスタートすると6000マイル付きます。
マイレージをしっかり貯めたい方はウェルスナビ for JALで申し込むといいでしょう。
ウェルスナビ for TOKYU POINT
ウェルスナビ for TOKYU POINTは東急カードの会員向けの提携サービスです。
ほかの提携サービスと比較して唯一の特徴は資産運用で東急ポイントが付くことです。
運用開始で400ポイント、毎月の平均運用額に対して東急ポイントが1万円につき1ポイントつきます。
最低投資金額の10万円で申し込んだとして月に10ポイント、年間で120ポイントになりますので、初年度は520ポイントになります。
東急線沿線に住んでいてすでに東急カードを持っている人はウェルスナビ for TOKYU POINTを申し込んでもいいですが、引っ越しをすると全くメリットがなくなってしまう可能性があります。
ウェルスナビ for auじぶん銀行
じぶん銀行は三菱UFJ銀行とauが出資したネット、とくにスマホに特化したネット専業銀行で比較的若い層の利用者が多いのですが、投資信託の入門編としてウェルスナビと提携したわりにはなぜかマメタスは利用できません。
最低投資金額も特に差別化されて低いわけではなく他社と同じ10万円です。
とくにこだわりがなければウェルスナビ株式会社の提供する元祖のウェルスナビを利用したほうがいいでしょう。
元祖のウェルスナビではグッドデザイン賞を受賞したスマホアプリを提供しています。
公式のウェルスナビがおすすめ
ウェルスナビの提携サービスを一つずつ見てきましたが、最低運用開始金額が10万円から、マメタスも利用でき、手数料の長期割引もあり、と一番申し込むメリットがあるのは実は公式のウェルスナビです。
ウェルスナビの投資の本来のスタンスである「長期」とは、公式サイトにもある通り10年、20年、30年といった長期のことです。
数十年もの長い間には引っ越しや生活スタイルの変化、仕事の変化や家族の変化などたくさんのライフイベントがあります。
その間も資産運用は続くわけですから、生活スタイルや居住地が変わっても利用し続けられることを考えて始めたいものです。
そのような視点から考えても元祖のウェルスナビがおすすめです。
ウェルスナビ株式会社で申し込み、運用開始する最大のメリットは、手数料の長期割引が受けられることです。
ウェルスナビの手数料は預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税込1.1%)、3000万円を超える部分は0.5%(現金部分を除く、年率・税込0.55%)というのはどこで申し込んでも同じなのですが、手数料の長期割が受けられるのは公式のウェルスナビから申し込んだ場合だけなのです。
ウェルスナビの長期割とは、運用期間と金額に応じて手数料を最大で年率0.90%まで割り引くというものです。
毎月1日の時点で長期割判定額が50万円以上あるとその月から「長期割期間」が開始され、7カ月目から手数料の割引が開始されます。割引開始から6カ月ごとに手数料の段階的割引が行われます。
ただし出金をしない限りにおいて、ですので注意しましょう。長期割判定額が50万円以上200万円未満までは円率0.01%、200万円以上からは年率0.02%割引です。
長期的な視野での資産形成のためには「長期間運用を続ける」ことが重要です。ウェルスナビの長期割はユーザーの「続ける」ことを支援するサービスです。