ウェルスナビCEOの柴山和久氏の経歴を徹底調査。柴山氏が語る2019年後半の今後についても紹介

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ノーベル賞理論に基づく金融工学のアルゴリズムを駆使した画期的なシステムを考案し、ウェルスナビを創業した柴山和久氏の素顔に迫ると共に柴山CEOの積み重ねてきたキャリアやウェルスナビ創業のきっかけ、2019年後半以降の世界経済の展望などを紹介します。

 

ロボアドサービスのウェルスナビについて詳しく知りたい方は【ウェルスナビ(WealthNavi)の評判、口コミ、メリット・デメリットを徹底解説!】を参考にして下さい。

ウェルスナビCEOの柴山和久氏とは?

ウェルスナビCEOの柴山和久氏
ウェルスナビCEOの柴山氏は1977年12月に金融機関で働く両親のもとに群馬県高崎市で生まれました。東京大学卒業後、大蔵省入省、その後イギリス財務省へ出向するなど華々しい経歴の持ち主でもあります。

  • 2000年:東京大学法学部卒業
  • 2000年:大蔵省(現財務省)入省
  • 2004年:ハーバード・ロースクール修士課程修了
  • 2006年:イギリス財務省へ出向
  • 2009年:財務省退職
  • 2009年:フランス経営大学院インシアードへ留学
  • 2010年:マッキンゼー・アンド・カンパニー入社
  • 2015年:マッキンゼー・アンド・カンパニー退社
  • 2015年:ウェルスナビ株式会社設立

大学卒業と共に希望どおりの財務省へ入省、銀行の不良債権処理などを経験しながら順調にキャリアを重ね、ハーバード・ロースクールへの留学やイギリス財務省への出向など華々しい経歴を経たのちに財務省を退職します。

 

退職のきっかけとなったのはイギリス財務省への出向中に出会い、国際結婚をしたアメリカ人女性の存在が大きかったようで「イギリス財務省では夕方5~6時には帰宅できるのに日本では午前3時まで仕事が終わらないことを妻に説明できなかった」と語っています。

 

財務省退職後フランス・パリ郊外の経済大学院へ留学し優秀な成績で卒業するものの、帰国後の再就職が上手くいかず財務省退職時にあった約1,000万円の貯金を切り崩しながらの浪人生活を余儀なくされます。

 

当時を振り返り「当日購入したコーヒーのレシートを出せば2杯目が100円で購入できるシステムを利用して、四谷三丁目のスターバックスで朝1杯、午後に1杯のレギュラーコーヒーを夫婦2人で分け合って飲んだ」というとても切り詰めた生活を送りながら就職活動を行なったと語っています。

 

書類選考や面接などで20社近くの企業から不採用の通知を受けたのち、コンサルティングファームのマッキンゼー・アンド・カンパニーからの内定を受けることに成功した時には預金高は8万円となっており、まさに間一髪の再就職だったと言えるでしょう。

 

再就職したマッキンゼーではノーベル賞理論に基づく金融工学のアルゴリズムを駆使しながら10兆円規模の資産を持つウォール街の機関投資家のサポート業務に従事します。同時期に夫人の実家を訪問した際に受けた衝撃的な経験から起業を決意し、2015年4月にウェルスナビ株式会社を設立、翌年7月にロボアドバイザーによる全自動資産運用サービス「ウェルスナビ(WealthNavi)」の提供を開始し現在に至ります。

柴山和久氏がウェルスナビを起ち上げた理由

柴山和久氏がウェルスナビを起ち上げた理由
柴山氏が一般の人でも世界水準の資産運用が実現できるロボアドバイザーサービスの提供を決意したことには、アメリカ人である婦人の存在が大きく影響しているようです。

 

ある日夫人の実家を訪問した際、ウォール街の機関投資家サポートを行う柴山氏に対して義母から「私たちの資産も見てくれないか?」と相談され、何気なく確認した義父母達の資産状況に衝撃を受けたことで起業を決意したと柴山CEOは語ります。

 

公務員の父と石油会社勤務の母という一般的なアメリカ人家庭である夫人の実家には数億円の資産があり、その資産がETF(上場投資信託)を中心に非の打ちどころのないほどバランスよく運用されている事実に衝撃を受け、日本で金融機関に勤める柴山氏の両親の資産との格差に愕然としたようです。

 

若い頃から余剰資金を世界中の株式や債権に分散投資を行い現在の資産を築いたアメリカ人の義父母と、銀行預金として貯蓄してきた氏の両親の間に約30年間で10倍の経済格差が生じている現実に直面し資産運用の重要性を痛感したと語っています。

 

しかしランチタイムに資産運用の話題で盛り上がるアメリカに対して、投資や資産運用があまり身近な存在ではない日本では世界水準の資産運用を行えるサービスが存在しないという事実に着目し、マッキンゼーで活用するノーベル賞理論に基づくアルゴリズムとテクノロジーを融合させた起業を決意しました。

 

このような背景で設立されたためウェルスナビ株式会社では、一般の人でも世界水準の資産運用が実現できるロボアドバイザーサービスの提供を行い、「長期・積立・分散」の資産運用をサポートしています。

ウェルスナビCEO柴山和久氏が語る2018年と今後の金融市場

20年・30年単位の長期的資産運用を行うのに「2019年後半以降の短期的な経済動向を伺っていると本質を見誤る」と同時に「2019年後半以降も世界経済は成長を続けると考えられる」と柴山CEOは語り、世界的経済成長の要因として世界のGDPの成長を挙げています。

 

2017年の世界のGDP総額は25年前の1992年と比較すると約3倍のボリュームとなっており、GDP成長のカギは人口増加と技術革新による1人当たりGDPの成長によるものだと分析しています。
ウェルスナビCEO柴山和久氏が語る2018年と今後の金融市場
今後数十年間に及ぶ人口増加問題に対しては、既に多くの機関からの予測で示されていることからも揺るぎのない事実だと考えられ、1人あたりのGDPの増加は昨今のアジア地区の新興国の経済成長を見ることで実感できると言えるでしょう。

 

国内では経済成長を実感できないという声が多く聞かれますが、「人口が減少することで1人当たりが負担するべきGDPが増加するため力強い成長を実感しづらい状況となっている」と指摘しています。

長期・積立・分散の資産運用で世界経済の恩恵が受けられる

人口減少が加速する国内ではGDPの成長を実感することが難しくなっていると言えますが、既述のとおり人口増加と技術革新の影響を受け世界的なGDP規模は増大し続けることが予想されており、今後も世界経済は成長を続けると考えられます。

 

「世界中に長期的な分散投資を行なうことで、国内に居ながら世界経済の成長に貢献でき、成長の恩恵を受けられる」と語る柴山CEOは、短期的な投資の難しさの例として2018年のアメリカ株価指数の乱高下を挙げています。
長期・積立・分散の資産運用で世界経済の恩恵が受けられる

代表的なアメリカ株価指数S&P500は2017年から2018月1月まで順調な成長を見せていましたが同年2月に急落します。Google・Apple・Facebook・AmazonなどGAFAと呼ばれるIT企業が株価上昇を牽引し、秋口には急落前の株価指数まで持ち直したもののGAFA銘柄を中心とした株価が急落し2月を下回る結果となりました。

 

2018年の株価指数が乱高下した要因として、長期化する米中経済摩擦や先行きが不透明な欧米諸国の経済政策、IT企業に対する投資の加速などが挙げられ結果的に短期投資の難しさが浮き彫りとなったと言えるでしょう。

 

20年・30年の長期的なレンジで世界中に分散投資を行うことで、短期間に発生する株価変動リスクを避けると同時に世界経済の成長からの恩恵を受けることができると考えられるのではないでしょうか。

CEOの柴山氏は自身のウェルスナビでの運用実績を公開中

柴山氏のウェルスナビ運用実績

柴山氏は自身の資産もウェルスナビで運用し、ウェブサイト上で公開しています。2019年8月29日時点で20ヶ月目となり、円建てで+15.44%資産を増やしています。

累計投資額:448万円
現在の資産評価額:約518万円

柴山氏のウェルスナビ口座は以下のようにシステムのテストも兼ねているため、単純な自動積立というわけではありませんが、現時点でロボアドバイザーが予測していた金額よりも大きく育っています。

入金額

・2016年1月に100万円を入金、一度出金し、300万円を入金。

リスク許容度

・2016年1月にリスク許容度2で運用開始。
・2016年7月にリスク許容度5に変更。

積立額

・2016年8月より毎月3万円の自動積立を開始。
・2016年12月に積立額を5万円に増額。
・2017年6月より、6月と12月のボーナス時の加算を用いて8万円に増額。
・2017年7月よりマメタスを利用した積立も開始。

ウェルスナビ・柴山氏を知ることができる書籍・SNS

柴山氏は過去に3冊(うち1冊は訳)書籍を出版しており、ウェルスナビを起業後に「元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法」という書籍を出版しています。

 

その中では、長期・積立・分散投資等を駆使して資産を形成し、老後を安心して過ごすためのヒントが書かれています。ロボアドバイザー及びウェルスナビに興味を持ち始めた読者の方にはおすすめの一冊です。

 

また、柴山氏はツイッターでも発言しており、飾らない柴山氏の素顔を垣間見ることができます。起業家・スタートアップ経営者が知りたい情報もシェアされています。

 


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