ウェルスナビでは長期割といった手数料が安くなるサービスも提供していますが、それ以上に今お金が必要。といった方に向けて、ウェルスナビの出金方法と、出金時にかかる費用や注意点をまとめました。
ウェルスナビの複利効果について詳しく知りたい方は
【ウェルスナビの複利のチカラ。30年運用で100万円が432万円に?+毎月3万円の積立で2,443万円に?!】
を参考にしてください。
ウェルスナビの口座開設がまだの方は【ウェルスナビ(WealthNavi)の口座開設、登録方法を解説!】を参考にし、口座開設を完了しておきましょう。
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ウェルスナビ(WealthNavi)で出金すべきタイミングは?
投資期間が長ければ、複利法による総資産額増加が期待できるウェルスナビのロボアドバイザーサービスで資産運用を行う場合に効果的な出金のタイミングを見極めることが困難となりますが、資産の切り崩しは定期収入が途絶えるリタイヤ後のタイミングが良いのではないかと考えられます。
自動車や住宅の購入や教育資金などの大きな出費が生じる際に運用資金を切り崩してもロボアドバイザーの資産運用効率には影響を及ぼしませんが、運用資金が減少するということは複利で得られる利息の減少を意味しますので、現役時代は運用資金をできるだけ増やすことが重要です。
使う時期までは出金を考えない
ウェルスナビでは効率的な資産運用が行える長期運用サポートとして、6ヶ月ごとに手数料の割引が行われる「長期割」を提供しています。
長期割は運用資金50万円以上の利用者に適用されますが、適用条件として6ヶ月以上出金がないことが求められます。出金が発生すると長期割の適用対象外となってしまうため、できるだけ出金は行わないことをおすすめします。
長期割引の適用は毎月1日に判定が行われ、運用資金が50~200万円未満は年率0.01%、200万円以上なら年率0.02%が6ヶ月ごとに割り引かれ、最大0.90%まで手数料が割引されます。出金が生じると長期割は終了してしまいますが、6ヶ月出金がなければ再び適用されます。
どうしてもウェルスナビ(WealthNavi)から出金したい場合は
ウェルスナビの出金システムには一部出金と全額出金が用意されており、希望する金額を出金することができます。
既に紹介したとおりロボアドバイザーで複利法の分散投資を行うウェルスナビでは長期投資を行うことで十分な資産運用効果を得るため、運用資金の切り崩しはできるだけ控えることが利益を得られるポイントとなるので、出金する必要がある場合は一部出金を利用するべきでしょう。
一部出金と全額出金の違い
ウェルスナビの出金システムで用意されている一部出金と全額出金の違いは次に挙げるとおりです。
- 一部出金:一円単位で出金額を指定し保有ETFの現金化が行える
- 全額出金:ウェルスナビで運用する全ての保有ETFを現金化して出金できる
一部出金は文字どおり運用資金の一部を現金化して出金するもので、指定額以外の資金運用は継続されますので保有ETFからの分配金を継続して受けることができます。
全額出金はウェルスナビで運用中の資金を全額出金するもので、資産運用が一旦完全停止します。
自動積立をしている場合は解除を忘れずに!
一部出金でウェルスナビでの運用資金の出金を行った場合ならともかく、全額出金を行った場合は「ウェルスナビとの契約が解消された」と思ってしまいがちです。
しかし自動積立での資産運用を行っている場合は、全額出金しただけでは自動積立契約は解消されておらずそれ以降も引き落としが継続されるので注意が必要です。
自動積立で行っているウェルスナビでの資産運用も停止したい場合は、「自動積立契約の解約」も併せて必要となります。自動積立契約の解約はウェルスナビの公式サイトにログイン後、積立画面を開き画面下部の「積立を解約する」を選択するだけで行えます。
ウェルスナビ(WealthNavi)の出金にかかる時間
ウェルスナビで運用中の資金を出金するために一部出金や全額出金の手続きを行うと平日20:00までの依頼であれば約3営業日、平日20:00以降や休日の依頼の場合は約4営業日で保有ETFの現金化が行われ指定口座に入金されます。
ウェルスナビ(WealthNavi)の出金時の注意点
ウェルスナビのロボアドバイザーで海外のETFへの分散投資を行って得た分配金や保有ETFの現金化で得た売却益は利子所得と呼ばれ、利子所得には所得税・復興特別所得税・地方税が課税されます。
またウェルスナビでは出金手数料は生じませんが、出金時に運用手数料の清算が行われますし、海外ETFに分散投資するために米ドル建てで資産運用が行われているため為替レートの影響も受けますので出金には注意が必要です。
出金時には源泉徴収され、税金が引かれる
ウェルスナビで運用していた資金を出金する際、ウェルスナビでの資産運用で20万円以上の利益が発生している場合は課税対象となり利益額の20.315%の納税義務が発生します。
ウェルスナビの取引口座開設時には一般口座・特定口座(源泉徴収なし)・特定口座(源泉徴収あり)の選択を行いますが、「特定口座(源泉徴収あり)」を選択した場合は出金時に源泉徴収が行われ納税額が差し引かれた金額が出金されます。
一般口座や特定口座(源泉徴収なし)を選択した場合も20万円以上の利益が発生していれば課税対象となり納税義務が生じますが、源泉徴収は行われず全額出金されますので翌年の2月に確定申告を行い納税する必要があります。
当月の手数料は引かれる
ウェルスナビから運用資金を引き出す際に出金手数料は生じませんが、運用手数料は預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税込1.1%)、3000万円を超える部分は0.5%(現金部分を除く、年率・税込0.55%)が発生しますので出金時には運用手数料が清算され、自動的に出金額から差し引かれます。
またウェルスナビの運用手数料は消費税の課税対象となるため加算される消費税は利用者負担となりますし、出金先の金融機関で生じる手数料も利用者負担となります。
出金は日本円のみ
海外ETFに分散投資を行うウェルスナビでは資産運用を米ドル建で行っていますが、出金は日本円のみに対応していますので出金時には為替レートの影響を受けます。
円安トレンドで出金を行うと利回りよりもプラスに働くケースもありますが、円高トレンドでは利回りよりもマイナスに働くケースもあるので出金時には為替変動をしっかりと確認するべきでしょう。
出金時の為替レートは直近の協定世界時16:00の為替レートが適用され、出金する運用資金額が米ドルから日本円に両替され指定口座に入金されます。
ウェルスナビ(WealthNavi)での出金方法を画像を使って解説
ウェルスナビで運用する資産の出金には一部出金又は全額出金の手続きを行い、保有ETFの現金化を行う必要があります。一部出金と全額出金の手続きに大きな違いはありませんが、各出金方法を図解で紹介します。
一部出金のやり方
ウェルスナビで運用する資産の一部を出金するのが一部出金ですが、一部出金はウェルスナビの公式サイトにログイン後に出金のページを開き、希望する出金額を出金希望額に入力します。
出金希望額を入力後に「出金内容を確認する」をクリックし開いたページの表示内容の確認を行い、問題がなければ「出金を依頼する」をクリックすれば一部出金手続きが完了して指定口座に現金化された運用資金が入金されます。
全額出金のやり方
ウェルスナビで運用する全ての運用資産を出金するのが全額出金ですが、全額出金は一部出金よりも簡単で、ウェルスナビの公式サイトにログイン後に出金のページを開き出金希望額の下にある「全額出金」にチェックを入れます。
全額出金にチェックを入れた後に「出金内容を確認する」をクリックし開いたページの表示内容の確認を行い、問題がなければ「出金を依頼する」をクリックすれば全額出金手続きが完了して指定口座に現金化された全ての運用資金が入金されます。
既にふれたとおり出金手続きを行っても出金時にウェルスナビの運用手数料が差し引かれますし、米ドル建ての運用資金は日本円への両替で金額変動が生じます。特定口座(源泉徴収あり)で契約している場合は源泉徴収が行われますので、出金手続きを行った時点の総資産額と全額出金で入金される金額には開きが生じますので注意して下さい。
ウェルスナビの口座開設がまだの方は【ウェルスナビ(WealthNavi)の口座開設、登録方法を解説!】を参考に口座を開設してください。
また、ウェルスナビ以外の他のロボアドバイザーについても知りたい方には、ロボアドバイザーを提案性能、自動運用性、手数料の安さ等で比較した【ロボアドバイザーおすすめランキング】を用意していますので参考にしてください。