イーサリアム(ETH)のスマートコントラクトに重大なバグが発覚!
4月24日にイーサリアム(ETH)のスマートコントラクトに重大なバグが発覚したというニュースが報道されました。今回イーサリアムに発覚したバグは、イーサリアムのERC20トークンに「batchOverFlow」という障害が発生し、システムの範囲外の数値を入力すると、トークンを無限に作り出すことができるというバグになります。
このETHのスマートコントラクトに発覚したバグの攻撃とERC20トークンに対する取引所の対応をまとめています。
OKExのBeautyChain(BEC)が脆弱性を攻撃される
実際に香港拠点の仮想通貨取引所OKEx(オーケーイーエックス)では、BeautyChainという仮想通貨がこのバグ(脆弱性)を攻撃されて無限にトークンが発行されるという事態が起きています。BeautyChainは現在、取り引きが停止されていますが、今回の攻撃の影響範囲の特定が出来ていないため、復旧までに時間を要すると見込まれています。
QUOINEXやHitBTCがETHベーストークンを取引停止へ
4月26日、こうした事態を受けて国内取引所QUOINEXを口切りに、海外取引所OKExやHitBTCなどがETHのスマートコントラクトをベースにしているERC20トークンの取引停止が発表されています。
QUOINEXはイーサリアムのERC20ベースの独自通貨QASHトークンを発行していますが、4月26日深夜にQUOINEXはQASHトークンの取引停止をユーザーに向けたメールで発表しています。また、Poloniex(ポロニエックス)などの大手海外取引所は「イーサリアムERC20ベースの仮想通貨の入出金を停止」などの対応をしています。
ETHのスマートコントラクトの危険性は以前から指摘されていた
あまり知られていないですが、外部監査などを必要としないスマートコントラクトの危険性については以前から指摘されていました。実際にプログラミングコードのミスが原因で発生した損額は昨年2017年で500億円(5億ドル)に相当すると言われています。
ブロックチェーンエンジニアが世界的に不足している状況ですが、開発者の経験不足、エラーコードなどが起因するスマートコントラクトの問題は多く報告されています。
今年の2月には、シンガポールとイギリスの研究者が、100万件以上のスマートコントラクトを分析した結果のレポートを発表しています。そのレポートの中で、34,000件以上のイーサリアムのスマートコントラクトで攻撃対象になる危険性が報告されていて、数百万ドル相当のイーサリアムが危険にさらされているということを指摘していました。
今後、新規ICO案件やスマートコントラクトを利用したDApps(ダップス)などが増加していくと予想されますが、スマートコントラクトの課題が浮き彫りになった結果となりました。ETHのスマートコントラクトのバグに関する最新情報は随時この記事で更新していきます。
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