機関投資家マネーの流入によって仮想通貨投資信託の投資額が毎週10億円増加!
仮想通貨投資信託会社Grayscale(グレイスケール)社は、2018年上半期の「仮想通貨投資レポート」を発表しました。このレポートの中で発表された「機関投資家の大規模な資金流入が判明したこと」と「仮想通貨投資信託の投資額が週次で10億円も伸びていること」の2つの内容に対して驚きが広まっています。
Grayscale(グレイスケール)社は、ビットコイン投資信託をはじめ、その他7種類の仮想通貨の投資信託を行っています。特に、グレースケール社のビットコイン投資信託とイーサリアムクラシック投資信託は、NASDAQを目指すアメリカの新興市場であるOTCQXで承認を受けています。
2018年上半期のグレースケール社の投資信託
2018年上半期は、当初は順調に価格推移していた仮想通貨市場がコインチェック事件や世界各国が行う規制強化によって価格暴落が引き起こり、それ以降は上半期終わりまで市場が停滞していました。
こうした市況下でグレイスケールが提供する仮想通貨投資信託の商品もパフォーマンスが良いとは決して言えない状況です。下記が今回のレポートで提供されているグレースケール社のビットコイン投資信託やイーサリアム投資信託などの投資リターン状況です。すべての投資信託商品のリターン率が-50%前後となっていて、価格暴落と市場停滞の影響を大きく受けていることが分かります。
一方で投資額は週次10億円の成長を見せる
一方で、グレースケール社の投資信託商品への投資は上半期の6ヶ月間で約2.5億ドル(280億円)という規模に成長しています。この数字は、毎週10億円成長しているペースで、驚異的な成長スピードで成長していることが判明しました。
投資商品の内訳としては、約60%がビットコイン投資信託で、約40%がビットコイン以外の投資信託(BCH、ETH、XRP)となっています。ビットコイン投資信託がやはり過半数を超える人気を見せています。
半分以上が機関投資家の資金と判明!
また、今回グレースケール社が発表した内容の中で特に衝撃的だった内容としては、上半期終了時点で機関投資家の資金投入が56%ということが判明したことでした。毎週10億円のペースで増加していた投資金額の半分以上が機関投資家マネーだったことが分かり、すでに続々参入意思を表明している機関投資家、金融機関は多いですが、今後法整備が進むことで彼らの資金が流入してくることは間違いないという確信に変わっています。
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