ビットコインの分岐が一般的なものに
2017年8月にビットコイン(BTC)から分岐(ハードフォーク)して、ビットコインキャッシュ(BCH)が誕生して以来、ICOと同じくらいビットコインの分岐は一般的なものになっています。
特に2018年に入り、知名度の高いビットコインの名前に便乗して、多くの企業がお金を稼ごうとしており、ビットコインの分岐は最新のトレンドにさえなっています。
2018年は50種類以上のビットコインの分岐が予想される
2017年にはビットコインキャッシュだけではなく、ビットコインゴールド(BTG)などの19種類ものビットコインから分岐してコインが誕生しました。
しかし、Autonomous Research社のFintech戦略のグローバルディレクターのLex Sokolin氏によると、「2018年はそれを上回る50種類以上のコインが、ビットコインから分岐する」と予想されています。
このことは仮想通貨市場にも大きな影響を与えると考えられており、「ビットコイン、ビットコインキャッシュともに分岐を続け、10%の価値が分岐したコインへと振り分けるだろう」と、 ヘッジファンドのマネージャーであるAri Paul氏はツイートしています。
9/ Both BTC and BCH will continue to hard fork and >10% of the value of each (if held today) will reside in new offshoots.
— Ari Paul (@AriDavidPaul) 2018年1月14日
ビットコインのブロックチェーンが分岐する理由は単なる金儲けか
ブロックチェーンが分岐する理由は様々で、ビットコインキャッシュのように、「スケーラビリティ問題」などのビットコインの弱点を改善する目的で作られることもあれば、単なる金儲けが狙いであることもあります。
CoinomiのCEOであるGeorge Kimionis氏は、現在起こっているフォークについて、次のように指摘しています。
「不幸なことにほとんどのフォークプロジェクトは、単なる金儲けが目的だ。数年後の未来に振り返ってみたとき、ブロックチェーンのエコシステムに寄与するための真っ当な試みというよりは、フォークコインは価格上場に目がくらんだ投資家達によって、生み出された単なる変異体に過ぎないことに気が付くかもしれない。」
ニュースになり話題になった、ビットコインゴールドやビットコインダイヤモンドすら、ブロックチェーンの環境に多くを加えることができたとは言い難く、ビットコインキャッシュでさえ、Bitmain社のCEOであるジハン・ウー氏やロジャー・バー氏による、金儲けとの関係が指摘されました。
ブロックチェーンを改善しようとする試みと、ビットコインの知名度を利用した金儲けの境界線は非常に曖昧であると考えることができるでしょう。
Bitcoin to Get Severely Forked in 2018
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