ビットコインゴールド(BTG/Bitcoin Gold)とは?
ビットコインゴールドとは、2017年10月24日にビットコインから分裂(ハードフォーク)され、誕生した仮想通貨になります。時価総額ランキングは、2017年1月の時点で15位となっています。
ビットコインゴールドの分裂は、ビットコインのマイニング報酬をきっかけに香港のLightning ASIC社が中心勢力となり分裂が発生したため、ビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)と大きく異なるポイントは、マイニング面となります。
ビットコインゴールド(BTG/Bitcoin Gold)の特徴や仕組み
マイニング難易度が1ブロックごとに調整される
ビットコインは、2週間ごとにマイニングの難易度の調整が行われる仕組みになっていますが、ビットコインゴールドは、1ブロックごとにマイニング難易度の調整を行います。
短期間でのマイニング難易度の調整が入ることで、マイニングパワーを安定させることが出来ます。
マイナーはマイニング作業をすることで、報酬としてブロックに組み込まれた送金手数料や新規発行されるコインを受け取ります。そのため、より多く報酬を受け取るにはブロックが早く承認される状況を望む一方、マイニング難易度が急激に上がった場合は、マイナーは報酬効率が悪くなり、別の暗号通貨のマイニングに移行します。
ビットコインゴールドには、こういった事態を防ぎマイニングパワーを安定させることが出来る機能が備わっています。
ASICでのマイニングができなくなる
ビットコインのマイニングは、POW(Proof of Work)と呼ばれる膨大な演算を一番速くマイニング報酬を獲得できるというものになっています。
ビットコインが誕生したばかりの頃は、個人が持つ一般的なPCでもマイニングを行うことが出来ていましたが、現在は「ASIC」という専用のパソコンを使用しないと計算スピードの問題から、マイニングができなくなってしまっています。
このことにより、以下も2つの大きな問題が起きています。
- 一部マイナーへの報酬の寡占化(中国のマイナーへの集中)
- 膨大な電気量の消費(ASICは一般的なPCよりも電気料金の消費が大きい)
こうしたビットコインの問題点を解決するため、ビットコインゴールドはZcashというアルトコインでも使用されている、ASIC耐性を持った「Equihash」を採用し、ASICマイニングができないようになっています。
そのため、GPUでのマイニングが可能になり、個人でも気軽にマイニングに参加することができる仕様となっています。
リプレイアタック対応が実装
「リプレイアタック」とは、ブロックチェーンの分岐が起こったときに、片方のブロックチェーンの送金情報を利用して、もう片方のブロックチェーンで不正送金を行うことを言います。
例えば、ビットコインゴールドとの分裂のタイミングで1BTCを送金したとします。リプレイアタックされた場合、このビットコインを送金したというデータを利用して、送金していないはずのビットコインゴールドを不正送金することが行われる可能性がありました。
ビットコインゴールドは、リプレイアタック対応が未実装だったので各方面から懸念されていましたが、2017年11月に無事実装が完了しました。
ビットコインゴールド(BTG/Bitcoin Gold)の将来性や今後の価格
ビットレックス(BITTREX)への上場
ビットコインゴールドは、海外取引所のBITTREX(ビットレックス)へ上場したことが話題になり、価格が3倍以上に高騰しました。仮想通貨取引所へ新規上場すると、新しくコインを購入する人が増えることが予想されるため、価格高騰が起きる傾向にあります。今後、他の海外取引所や国内取引所でも取り扱いが開始されれれば、更なる価格上昇が期待出来ます。
分裂前のプレマイニングへの批判!
ビットコインゴールドは、分裂より前に開発者によるマイニングが行われており、開発者側が8000BTGを事前に保有していたことが発覚しました。
このプレマイニング(分裂前のマイニング行為)によって、ビットコインゴールドは開発者側の金儲けのためのものではないのかと批判の対象になり、市場の反感を買いました。
51%攻撃を受ける
2018年5月にビットコインゴールドは、51%攻撃を受け、二重支払いが実行されたことが明らかになりました。この問題はビットコインゴールドに限った問題ではありませんが、比較的小規模なハッシュパワーでブロックチェーンのコントロールができる通貨は、今後も狙われる危険性があると言えるでしょう。
ビットコインゴールドの51%攻撃については、【ビットコインゴールド(BTG)が51%攻撃を受け、1,800万ドルを超える被害か!】を参考にしていただければと思います。
チャート
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ビットコインゴールド(BTG)のおすすめの取引所、買い方、購入方法
ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) | リップル(XRP) |
ビットコインキャッシュ(BCH) | ライトコイン(LTC) | ダッシュ(DASH) |
ネム(NEM) | モネロ(XMR) | イーサリアムクラシック(ETC) |
モナコイン(MONA) | LISK(LSK) | ペペキャッシュ(PEPE) |
ファクトム(FCT) | オーガ(REP) | カウンターパーティー(XCP) |
ビットコインゴールドは、現在国内取引所では購入することができず、海外取引所での購入になります。有名どころだと、先ほど紹介したアメリカの取引所である、BITTRX(ビットレックス)や中国の取引所であるBinanceで買うことができます。
海外取引所の場合、日本円で仮想通貨の売買ができず、ビットコインを送金して取引を行うことがになります。そのため、事前に国内取引所でビットコインを購入しておく必要があります。
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またビットコインから分裂して新しい通貨が誕生した場合は、ビットコインの所有分だけ、新通貨を付与してくれる取引所もあります。国内取引所では、ビットポイント(BitPoint)が、ビットコインゴールドの付与を行っています。