フォビジャパンとは?
フォビジャパンとは、中華系大手仮想通貨取引所のHuobi Globalが2018年9月に国内の仮想通貨取引所「ビットトレード」を買収し、2019年1月に「Huobi Japan(フォビジャパン)」と名称変更をしてサービスを開始した日本の仮想通貨取引所です。(仮想通貨交換業許可 関東財務局長 第00007号)
フォビジャパン株式会社親会社のHuobi Globalとは?
2013年中国で創業した仮想通貨取引所Huobiは仮想通貨取引の活性化と共に業績を伸ばし、中国三大取引所に数えられるまでに成長しました。しかし中国政府による規制強化に伴い2017年10月末に中国国内で仮想通貨取引を停止、拠点を香港に移し同年11月1日から「Huobi pro」としてサービス提供を再開しました。
現在はインド洋に浮かぶアフリカの島国でイギリス連邦加盟国のセーシェル共和国に登録する「Huobi Global Limited.」が運営を行い、Huobi pro(仮想通貨取引所事業)・Huobi Mining Pool(マイニング事業)・Huobi Lab(ブロックチェーン研究機関)などをグループ企業に持つHuobiグループを形成しています。
Huobi Global(Huobi pro)はアメリカ・シンガポール・韓国、そして日本にも支社を持ち、世界130の国と地域に仮想通貨取引を提供する仮想通貨取引所として展開しています。
取扱い通貨銘柄は90銘柄以上、440近くの通貨ペアを扱っています。また2019年5月17日現在、仮想通貨の時価総額や取引所の取引高ランキングサイト「Coin Market Cap」では第5位の取引高を誇る大型仮想通貨取引所だと言えます。
フォビグローバルの日本人利用停止
仮想通貨取引所Huobi Japan設立以前はHuobi Global日本支社は存在するものの、国内にHuobiグループの取引所が存在せずHuobiで仮想通貨取引を行う際はHuobi Global(Huobi pro)を利用する必要がありました。
しかし日本国内の仮想通貨交換業の認可を受けていないHuobi Global(Huobi pro)は、金融庁からの警告を受け2018年12月31日で日本居住者向けの仮想通貨取引サービス提供を終了しました。
仮想通貨交換業許可を取得
日本国内のトレーダーにとって世界最大規模の大手取引所Huobi Global(Huobi pro)での取引が行えなくなったことは大きな痛手と言えるでしょう。しかし買収によって既に金融庁から仮想通貨交換業の認可を受けているビットトレードが2019年2月1日付でフォビジャパンに社名変更したことで、設立直後から正式な仮想通貨取引所(関東財務局長 第00007号(仮想通貨交換業))として運営できています。
https://coin-media.jp/18422
現状ではHuobi Global(Huobi pro)の取扱い銘柄数や通貨ペアの数には及ばないHuobi Japanですが、今後のサービスの充実が期待されます。
代表取締役社長 陳 海騰(チン・カイトウ、Haiteng Chen)氏
仮想通貨取引所フォビジャパンの運営会社「フォビジャパン株式会社」の代表取締役会長に就任したのが陳 海騰氏です。厦門(アモイ)理工大学日本語学科を卒業後、中国国際旅行社日本部に勤務し神戸大学大学院経済学研究科 神戸大学経済学部へ進学、経済学修士号を取得します。
NTT西日本法人営業本部・インデックス中国アモイ支社のCOO、インデックス中国エリア首席代表・デジタル アドバタイジング コンソーシアム北京現地法人COO・「Baidu(バイドゥ)」日本駐在首席代表を歴任、2019年2月1日にフォビジャパン株式会社代表取締役会長に就任しました。著書に「百度式600万人中国観光客を呼び込む方法」などがあります。
取締役 閏間 亮(うるま りょう)氏
仮想通貨取引所Huobi Japanの運営会社「フォビジャパン株式会社」の代表取締役社長に就任したのが閏間 亮氏です。
埼玉大学 経済学部経営学科卒業後、株式会社FXトレード·フィナンシャル(現ゴールデンウェイ・ジャパン株式会社)取締役 中小企業診断士、ビットトレード株式会社 代表取締役社長を歴任、2019年2月1日にフォビジャパン株式会社代表取締役社長に就任しました。
2019年8月31日開催の取締役会において、グローバル戦略上、日本市場への本格参入を加速するため、陳氏は代表取締役社長に、閏間氏は取締役に体制変更をしています。
フォビジャパンの取り扱い通貨
仮想通貨取引所フォビジャパンは日本国内の取引所のため、使用できる法定通貨は日本円となっています。また取扱う仮想通貨銘柄は次に挙げる6銘柄となっています。
取り扱い通貨ペア
仮想通貨取引所フォビジャパンの基軸通貨には法定通貨の日本円とビットコインが設定されており、取扱い通貨ペアは次に挙げる10ペアとなっています。
日本円建通貨ペア
- ビットコイン(通貨単位BTC/JPY)
- ビットコインキャッシュ(通貨単位BCH/JPY)
- イーサリアム(通貨単位ETH/JPY)
- ライトコイン(通貨単位LTC/JPY)
- リップル(通貨単位XRP/JPY)
- モナコイン(通貨単位MONA/JPY)
ビットコイン建通貨ペア
- ビットコインキャッシュ(通貨単位BCH/BTC)
- イーサリアム(通貨単位ETH/BTC)
- ライトコイン(通貨単位LTC/BTC)
- リップル(通貨単位XRP/BTC)
フォビジャパンの手数料
仮想通貨取引所選定の際に手数料の設定は気になるところですが、仮想通貨取引所フォビジャパンの各種手数料は次のとおりです。
取引手数料
仮想通貨取引所フォビジャパンは板と呼ばれる掲示板に売却希望者が販売希望額と数量、購入希望者が購入希望額と数量を掲示して取引を行う「板取引」と呼ばれる取引方法で取引を行います。
取引板の中に掲載されていない指値で売買の意思表示を行ったトレーダーは「価格を作った人(Maker)」となり、既に掲載されている指値で売買の意思表示を行ったトレーダーは「既存価格を取る人(Taker)」となります。
メイカーとテイカーについてより詳しく知りたい方は【maker・taker手数料(指値注文・成行注文)の意味と違いを徹底解説!】を参考にしてください。
フォビジャパンの取引手数料は取引通貨ペアやメイカー・テイカーで次に挙げるように異なります。
日本円建通貨ペア
メイカー | テイカー | |
ビットコイン(BTC/JPY) | 0.00% | 0.00% |
ビットコインキャッシュ(BCH/JPY) | 0.00% | 0.15% |
イーサリアム(ETH/JPY) | 0.00% | 0.15% |
ライトコイン(LTC/JPY) | 0.00% | 0.15% |
リップル(XRP/JPY) | 0.00% | 0.10% |
モナコイン(MONA/JPY) | 0.00% | 0.15% |
ビットコイン建通貨ペア
メイカー | テイカー | |
ビットコインキャッシュ(BCH/BTC) | 0.20% | 0.20% |
イーサリアム(ETH/BTC) | 0.20% | 0.20% |
ライトコイン(LTC/BTC) | 0.20% | 0.20% |
リップル(XRP/BTC) | 0.20% | 0.20% |
入金手数料
仮想通貨取引所フォビジャパンの取引口座への入金は登録口座からの銀行振り込みかクイック入金(現在クイック入金は住信SBIネット銀行のみ)で行えます。
銀行振り込みの場合、銀行営業時間内の場合は原則1時間ごとに入金が反映されますが、営業時間外の場合は翌銀行営業日に反映されます。
クイック入金は原則即時反映されますが振込金融機関の状況、通信環境によるエラーなどで手続きが未完了の場合などは入金が翌銀行営業日となる場合があります。
クイック入金は即時入金反映を保証するものではなく、クイック入金の最低入金額は1,000円単位となっています。
銀行振り込み・クイック入金共に入金手数料は無料となっていますが、振り込み手数料は利用者負担となっています。
また取引口座で行う仮想通貨の入金(受金)は手数料無料で行えます。
出金手数料
仮想通貨取引所フォビジャパンの取引口座から登録口座への法定通貨の出金には、1回324円の出金手数料が発生しますので、こまめに出金するよりもまとめた金額の出金がおすすめです。
取引口座からの仮想通貨の出金(送金)は次に挙げるように出金する通貨銘柄によって出金手数料が異なります。
出金手数料 | |
ビットコイン | 0.0005BTC |
ビットコインキャッシュ | 0.0001BCH |
イーサリアム | 0.005ETH |
ライトコイン | 0.001LTC |
リップル | 0.1XRP |
モナコイン | 0.001MONA |
フォビジャパンの使いやすいアプリ
仮想通貨取引所Huobi JapanはiOS10.0以降のiPhone・iPad・iPod touch対応の「Huobi iPhoneアプリ」とAndroid4.4.0以降に対応の「Huobi Androidアプリ」のモバイル端末用アプリをリリースしており、App StoreとGoogle Playから無料でダウンロードできます。
仮想通貨取引のビギナーでも直感的に操作ができるシンプルな設計で、取引口座への入出金・仮想通貨の購入売却・仮想通貨の送受金が行え、チャート分析や口座資産管理など仮想通貨取引に必要な操作が全て搭載されています。
ログインや売買時を認証設定すると1分で認証が求められます。操作に慣れが必要となりますが、早めの認証要求は安全性を考慮すると効果的だと言えるでしょう。