仮想通貨ネム(NEM/XEM)とは?
NEMとはNew Economy Movementの頭文字をとったもので、「新しい経済運動」という経済に新しい革新をもたらすことを理念とした仮想通貨プロジェクトです。NEMは、金銭的な自由、金銭の分散化、平等化等新しい経済圏の創出を目標として始まった仮想通貨のプロジェクトで、この理念を実現させるための通貨の仕組みがNEMの特徴となっています。
総発行量上限は8,999,999,999XEMで、投資家にすでに振り分けられているため、今後マイニングによって採掘されることはありません。今後の新規発行はないため、ネットワーク貢献者への報酬はハーべスティングというNEM独特の方法で分配されます。ちなみに、NEM(ネム)の開発に日本人が携わったこともあり、日本人投資家にも人気が高い仮想通貨です。
仮想通貨の単位はXEM(ゼム)で通貨名のNEM(ネム)と似ているため、NEMをはじめて知った人は表記に困惑することがあります。
2015年3月31日に公開されたNEMは、当初1XEM=0.5円という非常に安い価格の通貨でした。2017年の1年間で1XEM=200円を超える高騰(約400倍!)した人気アルトコインです。
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仮想通貨ネム(NEM/XEM)の特徴、仕組み
まずはNEMの通貨としての特徴をビットコインとの比較などを用いながら、簡潔に説明します。
後半では、NEM独特の通貨の仕組みであるコンセンサスアルゴリズムの「POI」やハーベスティングについて分かりやすく解説しています。
ブロック生成時間がビットコインと比べて大幅に短い
NEMのブロック生成にかかる時間は約1分間で、ビットコイン(BTC)の約10分に比べると10倍の短さでブロック生成が行われます。
後述するNEM(ネム)のアップデート「カタパルト」が実行されると、コインを送受信する際の処理スピードが、世界で1番処理スピードが速いと言われているVISAカードに匹敵するほど速くなるため、将来、仮想通貨が日常の決済方法で利用されるようになった未来で、ネムが活躍する可能性が大いに期待できます。
高い安全性・セキュリティ
NEMはEigenTrust++という他の仮想通貨で導入されていないアリゴリズムを採用して、ネットワークのセキュリティを大幅に強化しています。NEMを利用する一人ひとりを監視しているため、不正な承認作業が起こりづらい特徴を持っています。また、スパム行為をしている部分だけ局所的スパム防止手法を用いて、スパムを防止する仕組みも備わっていて、とてもセキュリティが高いです。
アポスティーユ機能について
NEMは、世界初の所有権が移転可能な証明書発行ツール"アポスティーユ"が利用できます。このアポスティーユとは、ファイルをブラウザにドラッグ&ドロップしてハッシュを生成し、ブロックチェーン上に記録する機能です。
このブロックチェーンに記録されていれば、証明書などの発行がブロックチェーン上で行えるため、わざわざ紙の書類などを管理する必要がなく、役所へ出向く必要もなくなります。土地などの登記や契約書類、売上会計記録などでの導入が期待される機能です。
POI(Proof of importance)を採用している
NEM(ネム)はPOIというコンセンサスアルゴリズム(合意の方法)を採用しています。
コンセンサスアルゴリズムの代表的なものとしては、ビットコイン(BTC)が採用している「Proof of Work(プルーフオブワーク)」やイーサリアム(ETH)が採用予定の「Proof of Stake(プルーフオブステーク)」、そしてNEMで採用されている「Proof of importance(プルーフオブインポータンス)」などがあります。
- Proof of Work(プルーフオブワーク)
- Proof of Stake(プルーフオブステーク)
- Proof of importance(プルーフオブインポータンス)
ビットコインが採用しているPoW(Proof of Work)は、コンピューターの演算能力が高い人ほど、貢献(Work)している
とみなされ報酬を受け取りやすい仕組みになっています。
そのため、資金力がある組織が大規模な投資を行い、スーパーコンピューターなどシステムを揃え、かなり高度な演算処理を出来る設備を作り上げています。こうなってしまうと、富のあるところにさらに富が流れるという資本の集中化が構造上起きてしまいます。
NEMは、金銭的な自由、金銭の分散化、平等化等新しい経済圏の創出を目標として始まった仮想通貨のプロジェクトなので、このPoW(プルーフオブワーク)を良しとせず、この課題を解決するために、コンセンサスアルゴリズムにPOI(Proof of Importance)を採用しています。
NEMのPOI(プルーフ・オブ・インポータンス)は「ユーザーの重要度(Importance)」によって報酬が分配される仕組みになっていて、「コイン(NEM)の保有数」と「取引の頻度」が、「ユーザーの重要度」に大きな影響を及ぼします。従って、NEMを大量に保有していても、取引を全然していないとユーザーの重要度は上がらず、自分以外の他者と取引することを求められるため自然と富が分配・循環する仕組みとなっています。
要するに他人と取引することにより、NEMのネットワークに貢献していると評価され、その人に報酬が払われる仕組みをとっています。
このシステムによって誰でもハーべスティング(ビットコインでいうマイニング)に参加することが出来、すべての人に平等に機会が与えられるというわけです。
このハーべスティングに参加するアカウントにはインポータンス(重要度)というPOIスコアがつけられるようになっており、保有している残高だけに関わらず、NEMの取引が活発かどうかなども判断基準となります。そのため、NEMネットワークを積極的に使う人が利益を得られる仕組みとなっています。
ハーベスティング
ビットコインで言うマイニングのことを、NEMでは「ハーべスティング」と言います。
新しくブロックを生成しブロックチェーンに追加する作業を行うことで報酬がもらえる「ハーべスティング」ですが、先述の通り誰でもNEMのソフトウェアをインストールさえすれば参加することが可能です。
ビットコインのように富を持っている人に富(報酬)が流れる仕組みとは違い、NEMのハーベスティングにはビットコインのような膨大な投資や資金力は不要で、誰でも参加できるというという大きな特徴があります。
ハーべスティングを行うには、アカウントに1万XEM持っていることが必要でそれ以外に条件はありません。特殊な機械は不要で、個人のパソコンでも参加が出来ます。
NEMのハーべスティングには、パソコンの電源を立ちあげた状態で行うローカルハーべスティングと、電源を落として委任する形で行えるデリゲートハーべスティングの2種類の方法から選ぶことが出来ます。
仮想通貨ネム(NEM/XEM)の将来性や今後
NEMのアップデート「カタパルト」の実施により、処理速度が大幅向上
テックビューロ社とNEMのデベロッパーが開発しているNEMのアップデート″カタパルト"が近々リリースを予定しています。
このカタパルトが実行されると、処理能力が格段と向上し、毎秒3,000件~4,000件もの処理が行えるようになり、ビットコインの毎秒7~14件とは比べ物にならない程処理能力が上がります。この処理能力の高さは、世界で一番処理能力の高いVISAのクレジットカードに匹敵する程と言われています。
テックビューロ社のICO支援サービスCOMSAとの関係性
国内最大級の仮想通貨取引所のZaif(ザイフ)を運営する、テックビューロ社がICO支援サービスのCOMSAを開始することを発表しています。COMSAの顧客となる会社は、資金調達のために独自のトークンを発行し、Zaifで販売することができるようになります。
このデジタルトークンは、イーサリアムとNEM上で発行される予定になっているため、NEMへの注目度は今後確実に上がっていき、多くの投資家の投資判断にプラスの影響を与えると考えられます。
このICO支援サービス上で新規発行される仮想通貨が増えるほど、NEMを購入するユーザーが増えるのでNEMの将来価格は高騰する可能性を秘めています。
NEMのテクノロジーを利用したmijin
NEMとテックビューロ社の取り組みはICO支援サービスのCOMSAだけではありません。NEMは仮想通貨取引所Zaifを運営するテックビューロ社と共同で、NEMテクノロジーと同じAPIを利用して「mijin」というプライベートブロックチェーンを開発しました。
「mijin」はいまだIT化が遅れている金融機関のコスト削減を目的に開発されたプライベートブロックチェーンで、すでに住信SBIネット銀行などがmijinの運用テストを実施するなど今後の展開にとても期待できます。
NEMには特徴や高い技術、今後のアップデートが期待されることに魅力があるほか、情報管理にも特化している点で日本企業への採用も期待されています。
また仮想通貨取引が活発になっていてビットコインの取引量が世界で1番多くなっている日本での注目度が高いこともNEM(ネム)ポテンシャルの高さを示しています。以上の理由からネムの将来性・2018年の価格は、高騰を引き起こす要因が多いため、大いに期待できます。
コインチェックハッキング事件をきっかけに暴落
2018年1月にコインチェックから580億円ものNEMが流出するハッキング事件が起きました。ハッキングの原因は、NEMの脆弱性など、NEMに起因するものではありませんでしたが、その後NEMの価格は下落を続けて、一時20円代まで暴落しました。
ハッキング犯が盗んだNEMをダークウェブと呼ばれる闇サイトで、ディスカウントして販売したことが価格下落の原因の1つであるとされています。しかし、今回の事件はNEMに原因があったものではないため、少しずつ価格は回復していくことが予想されます。
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