大きなボラティリティと高いレバレッジをかけて短期で利益を上げることは仮想通貨FXの一つの特徴ともいえます。初心者にとって、それは非常に魅力的であり、ツイッターでも多くの方が利益報告をしています。
自分にもできるかも?と思っても、なかなかうまくはいきません。中島氏のコラムでは、初心者はまず中長期トレードで慣れること。ルール作りをし、感情に流されないこと。と度々言及されています。
仮想通貨FX中級者への道第十話は、前回までの初心者向け記事を熟読され、中長期でのトレードでも慣れた方には、復習のような内容となっています。トレードに慣れてきた今だからこそ再度初心に戻り、自身のトレードを見直してみましょう。
トレード前の心構え〜テクニカル分析の基礎など、前回までのアーカイブはこちら
- 第一話「トレードで大事な、知識よりも大切なこと」
- 第二話「ローソク足の重要性」
- 第三話「ローソク足の組み合わせ」
- 第四話「典型的なチャートパターン」
- 第五話「テクニカル分析の基本(ボリンジャーバンド)」
- 第六話「テクニカル分析の基本(MACD)」
- 第七話「ファンダメンタルズ分析の基礎」
- 第八話「ファンダメンタルズとテクニカル分析の併用の仕方」
- 第九話「期間別トレード手法(ブレイクアウトと移動平均線)」
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学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。
その後、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。
さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。
その後仮想通貨取引所コインチェックにてトレーディング業務を経験し、現在はNYブロックチェーン関連のVCに勤務。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。
【保有資格】証券アナリスト
はじめに
仮想通貨連載記事の等々これが一旦最後となりました。前回は期間別トレード手法ということで中長期的な視点でのトレード手法をご紹介しましたが、今回は短期トレードで利用しやすいオシレーターや考え方を実際のトレード手法に当てはめながらご説明したいと思います。
これは一例であるため、このまま真似をするのではなく、自分の好みにアレンジできるようになりましょう。
短期トレードをするための重要なポイント
最初にトレード手法をご紹介するために短期トレードをするにあたって必ず必要なポイントをご紹介します。これが出来ない方や意識できない人は退場すること間違いなしなので短期トレードはしないようにしましょう。
また向いていない性格というのもあるためその点も含めて解説します。
ルールを決めて損切りを徹底
これは基本中の基本ですが一番難しいとも言えることでしょう。「ルールを守りましょう」なんて幼稚園生でも言われることですが、トレードになると意外と難しいものです。
これが出来ない場合も解決策は「エントリーと同時に逆指値注文を必ず入れること」です。これだけ行なっていればOKなので、まずは逆指値注文を入れるようにしましょう。もしも逆指値注文が成立して、相場がまた予想通りに戻ってきて「保有しておけば良かった」というような無駄な後悔をする間は負けやすいと思ってください。見直す点は「逆指値注文の位置が正しかったかどうか」だけであり、保有しておけば良かったかどうかが問題ではありません。
常にルール通りに行い、負けることが多い場合はルールを見直し修正を行うようにすることを徹底しましょう。
感情的な性格かどうかを自分で把握すること
次に大事なことは「自分のことを自分自身がしっかりと把握できているか」ということです。筆者自身も昔はとても感情的な性格でした。負けず嫌いな反面負けん気が強すぎるあまり、トレードも取り返そうという意識が学生時代に強くあっという間に資金を溶かした経験があります。
しかしこれは負ける典型的なパターンの人間です。特に感情的なトレーダーは負けん気が強く、急いで結果を出したいとか求める傾向になるため、性格的には短期トレードは合わない性格ということを理解しましょう。
しかしこれは欠点としっかり受け入れ、最初に記載した「ルールを守ること」に徹することができるのであればこれは解決します。「じゃあルールを決めて守ることだけ伝えればいいのではないか?」とも思われますが、トレードをする上で本質的な自分自身の性格としっかり向き合って理解するということは色々な投資を行なったりする際もとても役に立ちます。
そのため自己分析を行なって悪い部分を素直に受け入れることをこれを機会に自分自身で分析してみることをオススメします。
短期トレードのルールの作り方
次に短期トレードのルールを作るときに個人的に行なっている方法を解説します。これは筆者の意見のみであり、全ての鵜呑みにすることはやめてください。一例としてこのように考えるということとして参考までに捉えてください。
その日の方向性を決める
最初に1日の動きの方向性と取引するペアで決めます。ビットコイン円でもイーサリアム円でもなんでもOKです。そうして中長期的なテクニカル分析やその日もイベントがないかどうかをチェックして、方向性を確定させます。方向性を確定させる理由は「決めた方向でしかエントリーしない」とルール化するためです。
チャート上から節目となりそうなポイントがあるかをチェックする
次にチャート上から節目となりそうなポイントをチェックします。節目があるかないかで筆者としては短期トレードは大きく左右されるためこれがないとむしろトレードはしないとも言えるでしょう。
「勝てるかわからないタイミングではトレードしない」というのが筆者のモットーであり、無理にエントリーする必要性は全くないと思っています。
節目があればそこからトレーディングできると判断しましょう。
ローソク足の形状を見つける
次にローソク足をチェックしてどちらに動きやすいか判断できる材料を探します。ローソク足の典型的なパターンというのはこれまでの相場の歴史が教えてくれるものであり、相場は人間の感情が作り出した値動きであることから、商品は違っていても同じような形になりやすいことが特徴です。
これまで解説したコラムの中でもローソク足の組み合わせを参照頂くといいと思います。ご紹介したのはほんの一部ですが、実際には多数ローソク足組み合わせやパターンが存在し、またその組み合わせになる心理的背景をしっかりと理解できると一番いいでしょう。
一例として以前ご紹介した同じ期間における例をご紹介します。下記のように「ローソク足のパターン」+「節目ブレイク」という組み合わせは初心者が最初に覚えるシンプルな手法と考えていいと思いますので是非覚えてみてください。
上記は4時間足チャートで例を示しましたが、これを5分足等期間を短くした場合でも考え方は同じです。短期トレードで注意するべきことは
「ノイズ(騙し)が多い」ということです。
パターンのように見えて節目をブレイクしたとしてもまた再度ブレイクしたことが関係なかったかのように戻ってきたりします。これが短期トレードの難しさでもあり、この騙しというストレスに耐える必要があるため、短期トレードは中上級者向きと言えるでしょう。
ここで解説した短期トレードのルールの作り方は私の作り方であり、トレード手法は千差万別です。全く違うオシレーター系を使ったテクニカル分析のみで勝負する人もいますしこれは考え方やトレード手法がそのトレーダーに合うかどうかという点が大切なことといえます。
トレード手法は理解しても勝てない理由は「そのトレーダーの性格や考え方に合わないから」ということは往々にしてあります。そのため攻略法みたいなことを聞いてもFXはなかなか勝てないものなのです。
言葉で聞いても理解しにくいと思いますので、一度「なんでだろう」と思われたら色々トレード手法を勉強して利用してみてください。テストをしている過程でここで伝えたかったことが理解できるようになると思います。
トレーダーとして利益をあげれるのは1割
最後にこれまでの連載させて頂き、ここまで読んで頂いたみなさんありがとうございました。
必ず覚えて頂きたいことは「利益を出し続けるのは1割程度」という世界です。特にプロでも為替は難しいと言われており、ビットコインは大きく値動きをするプロダクトでもあるため、心理的なコントロールというものが特に難しいと思います。
人間は最初にお伝えしましたが「弱い生き物」です。負けることを極端に嫌がり、自分をできるかぎり強く見せて誇示したい承認欲求が強い動物です。しかしトレードというのは自分の弱さを認識してから初めてスタートできるものであり、知識がどれだけあっても自分をコントロールできないようであれば、いい武器を与えたじゃじゃ馬なだけであり、結局武器をコントロール出来ずに退場してしまう、マーケットです。
しかし言い換えると知識だけで勝てるわけではないから、個人投資家にも十分にチャンスがあるということです。
ルールを守るというとてもシンプルなことが、マーケットで勝てるかどうかの勝負の分かれ目と言っても過言ではありません。
これまでご紹介した方法をお伝えした理由に私の考え方があります。
それは「負けなければ損失はない(大きく勝つことを意識するのではなく退場しないことを意識すること)」です。
私は天才トレーダーでもなんでもありません。しかし証券会社でもある程度やってこれた理由は「無茶なトレードはしていないから」と思っています。
是非資産運用でビットコインを利用したい方はこれまで記載した内容をしっかりと頭にいれてスタートしてみてください。
最初は勝てないと思いますが、大きく負けることもないでしょう。
まずは仮想通貨トレードの最初の第一歩を踏み出してもらえる人が一人でも増えてくることを祈っています。
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※当サイトコンテンツは仮想通貨の相場等に関連するトレード初心者が学ぶための情報の提供を目的としたコラムです。特定の投資方法等を推奨するものではありません。また投資の勧誘を目的とするものでもありません。
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