本日より元国内仮想通貨取引所のトレーダー中島氏のコラムを連載します。
当サイトではこれまで、仮想通貨取引初心者に向けての情報を発信してきましたが、このところのビットコイン価格の乱高下の波をちゃんと乗りこなしたいと感じている方も多いはず。
感覚で取引するのではなく、根拠を持った取引で「負けないトレーダー」を目指すコラムを、まずは全10回で毎週お届けします。
コインメディアの読者様は全くの投資初心者の方も多いため、キホンのキからの連載となりますが、中級者以上の方にも多くの気付きを与えてくれるものとなっています。
第一回はこれからトレードの技術を学んでいく前に大切な心構え・下準備についてです。
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学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。
その後、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。
さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。
その後仮想通貨取引所コインチェックにてトレーディング業務を経験し、現在はNYブロックチェーン関連のVCに勤務。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。
【保有資格】証券アナリスト
はじめに
みなさんこの記事をご覧頂きありがとうございます。
ここをご覧頂いたということは、ある程度仮想通貨トレードを知っている人、もしくは内容はわかるけどどのように仮想通貨のトレードスキルを向上させて行くべきかわからない人でしょう。
まず最初に一つ質問です。
仮想通貨をトレードをスタートした時に勝つために最初に自分自身が行ったことはなんでしょうか??
「ニュースをチェックして考えてみる」
「本を読んで知識をつける」
「テクニカル分析ですぐに実践しながら勉強してみる」
多分色々人によって千差万別ですが、多分上記の行動に該当している方も多いと思います。
しかしこれははっきり言って間違っていると個人的には考えています。
もしも本を読んでテクニカル分析を覚えて勝てているならほとんどのトレーダーがニュースも見ずにそれだけ守って取引をしているでしょう。
ニュースを見て利益を出し続けているのであればテクニカル分析なんて必要ないでしょう。
しかし投資の世界で確立した手法というものはありません。
たくさんこの手法がいいですよという紹介はありますが、実際には9割のトレーダーが負けている世界です。
仮想通貨は特にこれだけ値動きが激しい中、初心者が軽い勢いで挑戦して大火傷をしている投資対象でもあり、特に注意が必要な投資対象となります。
ではこれだけたくさんの本が出ていて、解説がされているにも関わらず9割が負けている理由というのはなんなのでしょうか?
明確な答えというものはありませんが、私はトレードで一番大事なことを忘れているからだと思っています。
これから色々トレードで勝つための手法をご紹介していきますが、その前にここではトレードをするために大事なことをしっかりと最初の回でお伝えしたいと思います。
トレードで大事な、知識よりも大切なこと
自分自身の理解
これが結論になります。この「自分自身の理解」というものが全く足りていないトレーダーが多過ぎるというのが現状でありその大事さに気づけていない方がほとんどと言えるでしょう。
「自分自身の理解とは何なのか?」
それは自分自身に色目をつけずにどのような本質的な性格なのかを理解することです。
怒りっぽいのか、我慢強いのか、楽観的なのか、悲観的なのか、慎重派なのか等々、、
特に「色目をつけずに」というところがとても大事なポイントです。
どうしても人間は「俺はもっとできる」とか「こういう人間ではない」とか自分自身の理解をしようとしつつ実はしっかりと出来ていない人が多いです。
人間は自分のネガティブなポイントを認めたくないものであり、認めるというのは悔しい感情や悲しい感情が生まれるものであるため、どうしても気づいたら避けようとする動きや思考回路に陥ってしまいます。
つまりトレードでも他の人間と同じ思考回路のままでは当然負けることは必然とも言えるでしょう。
だからこそトレードの世界で勝ち続けるというのはとても難しく、また色々勉強してもこの「自分自身の性格な理解」が出来ていないことで勝てないトレードを続けてしまう人が多いことは確実です。
これだけ読んだだけでも心当たりのある方も多いと思います。
では次に実際にどのように解決すべきなのかをご紹介します。
自分自身を理解するためには
自分自身を理解するためには下記の方法を実践してみてください。
1.実際にお金を入れて感覚でトレードを行ってみること
まず最初に行って欲しいのは実際にいきなりお金を入れて本気で勝てるようにトレードを行ってみてください。
最初に伝えておくと、このお金は勉強代として考え負けると思います。
しかしそれでOKです。
大事なのはポジションを取るためにどう考えていたのか、そしてポジションを取った後の評価損益の動きをみながら自分自身の感情がどのように揺れ動いているかをメモでしっかりと残しておくことです。
2.メモした感情を頭に入れてどうすればいいか対策を考えること
次に1でメモしたポイントは自分自身の本質的な感情であり性格とも言えます。
例えば評価損益で0.1%しか利益が出ていないのに「もうここで売ったほうがいいんじゃないか、、」とか大きく逆方向に相場が動いた時に「まだ戻ってくるからここは一旦我慢して損益がプラスマイナス0になったら一旦やめよう」とか色々な感情が芽生えたでしょう。
しかし最初に決めたルールや考えに沿ってトレードは出来ているか常に考えてください。ポジションを取った後に楽観的な方向やシナリオを頭に作り気づいたら戦略を変更したりしていないでしょうか?
この自分の感情をメモで客観的に評価して認めることが一番利益を出し続ける近道と言えます。
またそのトレードをする中で自分が意外と余裕を持ってトレードできたり淡々とこの場合なら耐えたり感情に起伏が生じなかった等トレードを通して新たな性格や側面を知ることにつながることでしょう。
それはそれでOKです。いい面、悪い面があり両サイドを理解することがとても大切なことになります。
自分自身を見直した後の行動は?
次に上記の2点を行なった後にやるべきことをご紹介します。
まず自分自身の性格からトレード期間を選定します。「スキャルピングトレード」、「デイトレード」、「スイングトレード」、「長期保有」等色々トレードスタイルがありますが焦りやすいタイプの人は必ず長期的な期間から選択して取引を行い練習するようにしましょう。
すぐに熱くなりやすいとかギャンブルが好きとか、闘争心が強い方は特に要注意です。筆者もスタートした時レバレッジを大きくし、一気に稼いでしまおうという欲しかありませんでした。
当然大学生でそんな気持ちでやっていたので1日と持たず、元金は100万円から10万円程度まで減らしたことを今でも鮮明に覚えています。
貯蓄を二度飛ばしてしまった経験があり、その経験が現在の「何よりもメンタルコントロールの重要性を最優先に考える」という考えに至っているので間違ってはないと考えています。
そしてトレードの練習をするときは自分の性格を考えてルールを作りましょう。ルールを厳格に遵守してルールの見直しをルーチンで行うことにまたリスク許容度もしっかりと考えた数量でトレードすることが大切です。
リスク許容度というと難しく感じますが、単純に「ポジションを取った時に頻繁にチェックしてしまわない数量」でやりましょうということです。またその数量がどこまでなら余裕を持ってみてられるのかという点がとても大事です。
また数量は大丈夫と思っていたとしても負けた後に数量を増やして大丈夫と心の中で言い聞かしてしまう負ける典型のような方もいます。
「大丈夫」と「大丈夫と信じる」というのは全く違います。「大丈夫と思っている」=「博打感覚」と同じなため必ず注意してください。
仮想通貨FXを続けていくために一番大事なこと
最後に一番大事なことは「常に自分自身を見つめ直して真摯にありのままの自分を受け入れる努力をすること」です。
これは簡単なようでとても難しく、トレードで勝ってくると「もっと増やせる」とか「俺なら大丈夫」という自信か過信かわからない感情になったりもします。
もちろん利益が出ていればトレーダーとしては勝者です。しかし本当の勝者は「負けないトレーダー」ということを意識してください。大勝ちしても一年後には退場していたら敗者です。
この内容を最初にコメントした理由はそれだけ自分自身を理解するということがどれだけ大切かをお伝えしたいためです。そしてこの自分自身の理解の後に重要なのがメンタルコントロールであり、ルールを遵守することです。
是非みなさんここで記載したことを頭に入れながら色々勉強して頂くと損失は格段に減少させることができるでしょう。
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