仮想通貨DigixDAO(ディジックスダオ/DGD)とは?
DigixDAO(ディジックスダオ/DGD)は2016年に公開されたプロジェクトの仮想通貨で、イーサリアムのブロックチェーンプラットフォームを活用して金をトークンに変換するサービスです。
実際に運営会社が拠点を置くシンガポールには金が現物で保管されているため、トークンの価値は裏付けられています。DigixDAOは2016年にICOが行われ、当時の価値にして550万ドル(約6.2億円)に相当するイーサリアムを調達しました。
DigixDAO(ディジックスダオ/DGD)の特徴や仕組み
金の抱える問題点の解決を目指す
DigixDAOはブロックチェーンというテクノロジーを用いて金の抱える3つの問題点を解決するべく立ち上げられました。金といえば古来から富の象徴でもあり、資産としても人気を博して来ました。しかし、そんな金にもいくつかの問題があります。
まず、最初の問題点は所有権を明確にできないという点です。これは紙幣などもそうですが、これらの資産には名前をつけられないため、盗まれた場合にはそれを証明する事が難しく、取り返すのも困難になってしまいます。
次は保管が難しいという点です。金はその性質上持ち歩く物でもないのでどこかに保管しておく必要があります。もし、自宅に保管していた場合は常に盗難の可能性に晒されているという事にもなります。また、量が増えれば場所も取るため、保管は難しいと言えます。
そして、三つ目は一部だけを売却する事ができないという点です。金は塊で取り扱われるため、そのうちの一部だけを売り払いたいと思ってもなかなかできません。そのため金は不動産と同じく、分割する事が難しいのです。
コンセンサスアルゴリズムPoAを採用
DigixDAOはコンセンサスアルゴリズムにPoA(Proof of Asset)というものを採用しています。これは他にあまり類を見ない珍しいアルゴリズムですが、どのような仕組みになっているのでしょうか。
PoAでは金をトークン化するため、必要な情報をブロックチェーン上に登録する必要があります。登録される情報は登録日時、金の重量、品質保証者、保有者、外部の監査人の5つの情報です。
これにより、金の所有権を明確にしトークン化します。これらの情報はPoA Asset Cardと呼ばれるトークンに記録される仕組みとなっています。
DGXトークンとDGDトークン
先ほど説明したように、金の情報はPoAによってPoA Asset Cardというトークンに記録されます。そして、このPoA Asset CardはDigix Tokens(DGX)というトークンを生み出します。
PoA Asset Cardは金の塊ごとの情報を保持しているトークンのため分割ができないのに対し、DGXトークンは1グラムに付き1DGXが生成されます。そのため、1kgの金塊に対しては1000DGXが発行されます。これによって金を一部だけ売却する、分割する事が可能になります。
また、DigixDAOにはDGXトークンの他に、DGDというトークンも存在します。このトークンの所有者は四半期ごとに手数料収益の一部が配当として分配される他、プロジェクトの方向性を決める投票に参加する事ができます。取引所で購入できるトークンはDGDの方になっています。
DigixDAO(ディジックスダオ/DGD)の将来性や今後
金が抱えるデメリットを解消できる
DigixDAOは上で説明したように、金のデメリットを解決できるという特徴があります。金はその性質から分割や所有権の明確化が難しかったですが、DigixDAOではそれらのデメリットをブロックチェーンを用いて解決しています。
しかし、一方で株式のような役割を果たすDGDトークンがプロジェクトと関連性がないという点や、資産の価値と紐づいていないため、将来的なトークンの価格が不明瞭などという懸念点も挙げられています。
シンガポールに保管されている金の盗難リスクを抱える
また、もう一つの懸念点としては保管されている金の盗難リスクです。金のデメリットとして保管が困難だと説明しましたが、一箇所に集めただけでシンガポールに保管されている金が盗難されるリスクは無くなりません。
逆に盗む側からすれば一箇所に莫大な金が保管されているという事なので、セキュリティが重要になってきます。
また、会社が倒産してしまうと保管されていた金は戻って来ず、資産を失ってしまう可能性もあるため、ブロックチェーンの特徴である分散型システムがあまり活かされていないという点も気になります。
DigixDAO(ディジックスダオ/DGD)のおすすめの取引所
DigixDAOは国内取引所では取り扱いがなく、海外取引所でのみの取り扱いになっています。
Binance(バイナンス)
Binanceは、世界最大級の取引所で、DigixDAOの取引量が最も多くなっています。また手数料も安い取引所として知られており、DigixDAO(DGD)も手数料0.1%とかなり割安な手数料で購入することができます。
Binanceの登録で分からないことがあったら【Binance(バイナンス)の口座開設、登録、本人確認、二段階認証のやり方】を参考にしてください。
また、Binance以外にも、HuobiやOKEx、Liquiなどの取引所でも購入することができます。
DigixDAO(ディジックスダオ/DGD)の買い方や購入方法
DGD(DigixDAO)は、国内取引所で取り扱っていないため、海外取引所で売買することになります。基本的に、海外取引所は日本円の入金に対応していないため、最初に国内取引所でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を購入して、海外取引所に送金する必要があります
Binance(バイナンス)でDGDを購入する場合は、以下のような手順で購入します。
- 国内取引所で、ビットコイン(BTC)または、イーサリアム(ETH)を購入する
- 購入したビットコインまたは、イーサリアムをウォレットに送金する
- BinanceでDGDを購入する
DigixDAO(ディジックスダオ/DGD)におすすめのウォレット
DigixDAOの保管にはMyEtherWalletやTrezor、Gincoがオススメです。MyEtherWalletは無料で利用できるウォレットで多くのユーザーに利用されています。一方のTrezorはハードウェアウォレットであり、ウォレット自体を購入する必要はありますが、より堅牢なセキュリティを求めているという方にはオススメです。
また、Gincoは日本の企業である株式会社Gincoが運営するモバイルウォレットで、DigixDAO以外にも15種類以上のコインを保管することができます。
また、DigixDAO以外の仮想通貨についてさらに詳しく知りたい方は、【仮想通貨おすすめランキング!人気銘柄を時価総額・将来性で比較!】を参考にしてください。