ICO詐欺の見分け方
[ico01]ICO(クラウドセール)とは、仮想通貨やトークンを投資家に付与することで、資金調達を行うことで、近年大きな注目を集めています。イーサリアム(ETH)やOmiseGOなどの、ICO時に付与されたコインの価値が100倍以上になった成功事例もあり、ICOに参加することで大きな利益を上げるチャンスもあります。
そもそもICOとはどのようなものについて知りたい方は、【ICOとは?メリット、デメリット、IPOとの違い、参加時の注意点】を参考にしてください。
その一方で、詐欺(スキャム)ICOも多く存在しており、ICOに参加する際には、十分な注意が必要になります。まずは詐欺ICOの見分け方を紹介していきます。
※詐欺ICOは100%見分けることができる訳ではありませんので、注意が必要です。
Bitcoin Talkで評判をチェックする
Bitcoin Talkという海外掲示板には、アルトコインの最新情報が集まっています。Bitcoin TalkのAnnouncementsには、多数のICOについてのコメントが書かれていますので、そこで評判をチェックしてみましょう。
詐欺の場合、詐欺を指摘するコメントが掲載されているケースが多いです。
価格保証や買取保証がある
「価格が下落したとき場合は、トークンを買取します」、「元本は保証します」など、こうした売り文句を掲載している場合は、詐欺の可能性が非常に高いです。
ホワイトペーパーが存在しない
ホワイトペーパーには、プロジェクトの概要やスケジュールなどが書かれていますが、中にはホワイトペーパーがない場合があり、高確率で詐欺であると言えます。
また詐欺には当てはまらないかもしれませんが、ホワイトペーパーの内容が、余りにも実現可能性が低いと考えられるものについても、プロジェクトが失敗に終わり、トークンが無価値になるケースが多いため、投資を控えた方が良いでしょう。
ホワイトペーパーは日本語版がないことも多いですが、投資する場合は必ず全て目を通すことをおすすめします。
運営チームの信頼性
運営チームのメンバーの経歴を確認することも重要なことの1つです。輝かしい経歴が紹介されているのにも関わらず、メンバーの名前を検索しても何も出てこない場合、偽りの経歴である可能性が高いです。
HYIP(高収益投資プログラム)
常識的に考えてあり得ないほど、高配当が約束されている案件への参加は避けた方が良いでしょう。「日利1%以上」など、ありえないほどの高配当が約束されているものは、途中で破綻してしまうことがほとんどです。
最初のうちは、支払いがされることがありますが、短期的に終わるケースが圧倒的に多いです。また、HYIPは友人を通してセミナーなどで紹介されるケースも多く、紹介者に紹介料が入るネットワークビジネスの形態を取っていることが多いです。
たとえ信頼できる友人からの紹介であっても、友人自体が騙されていることがあるため、注意が必要です。
ICO詐欺の事例
ディールコイン(Dircoin)
「アラブの石油国が原油の取引ができるコインを要望し、韓国のビットコイン保有会社であるヌリ・ブリッチに依頼して作成されたコイン」と説明がありましたが、ブロックチェーンが利用されているのではなく、HTMLのただのデータであったという驚きの詐欺コインです。
公式サイトは閉鎖、運営チームも逃亡という結末になりましたが、日本でも騙された人は多く、総額100億円以上が集まったと噂されています。
ジュエルコイン(Jewel Coin)
ジュエルコインは、宝石や鉱山の価値と変動しているとされていましたが、そのような実態は確認されておらず、また紹介者に報酬が入るネットワークの仕組みを取っていました。
Centra
Centraは、ICOで2500万ドル以上を集め、大手取引所のBinanceにも上場してしていましたが、先日創業者が逮捕されたことで話題になりました。
実際にはVisaやMasterCardとの提携が全くないにも関わらず、提携していると嘘の情報を流すなど、悪質なやり方でICOを行っていたことが判明しました。
Centraについては、【CTR(Centra/セントラ)とは?おすすめ取引所や買い方、特徴、将来性、チャートを解説!】で詳しくまとめてありますので、こちらの記事も是非参考にしてください。
また、上記に紹介した案件以外にも、ベトナムのアイファンとピンコインにも詐欺の疑惑がかけられていることがニュースになりました。
参考記事:アイファンとピンコインのICO詐欺疑惑を受けて、ベトナム首相が仮想通貨法強化!
2018年に行われているICO一覧や、おすすめの案件については、【仮想通貨ICO】2018年おすすめランキング!注目案件一覧を参考にしてください。