仮想通貨PEPECASH(ペペキャッシュ)とは?
PEPECASH(ペペキャッシュ)とは、日本の2ちゃんねる的な存在の海外匿名掲示板「4ちゃんねる」で生まれた緑のカエルが特徴の仮想通貨です。
PEPECASHは、なんていってもこの緑のカエルがトレードマークになっていて、いかにもアメリカらしいキャラクターが特徴で、このキャラクターの絵があしらわれたレアぺぺと呼ばれるデジタルカード(トークン)の売買に利用される仮想通貨です。時価総額は20億円前後で仮想通貨の時価総額ランキングでは200位前後に位置しています。
このカエルはPEPE(ペペ)といい、マット・フュリー氏のインターネット漫画シリーズ『ボーイズ・クラブ』に登場する「Pepe the Frog(カエルのペペ)」という擬人化したカエルのキャラクターがモチーフになっています。ペペは漫画の中ではたわいないキャラクターだったようですが、その後、匿名掲示板の4ちゃんねる上で、掲示板のノリでいじられてマスコット的な存在になりました。
海外版モナコイン
実は、日本でも同様に2ちゃんねるからモナコイン(MONA)という仮想通貨が生まれています。このモナコインはMr.Watanabeによって開発され、2ちゃんねるでよく使われるモナーというキャラクターから命名されています。そのため、PEPECASHは海外版モナコインと呼ばれることが多いです。どこの国でも同じようなこと考える人がいるようです。
PEPECASH(ペペキャッシュ)の特徴・仕組み
レアペペカード
PEPECASHの特徴はなんといっても「Pepe the Frog」と呼ばれるカエルのキャラクターです。PEPECASHは主にこのカエルのキャラクターの絵があしらわれたレアペペカードの売買に利用されます。
レアぺぺはトレーティングカードのようなもので、カードの絵はユーザーが自由に描くことができます。発行数が限られているので、絵の内容がユニークであったり珍しかったりするレアペペは高値で取引されています。
また、「Rare Pepe Wallet」と呼ばれるウォレットを利用することで、レアペペカードを閲覧することができます。
レアペペを作るには、まずカウンターパーティーでトークンを作ります。カードのイラストを描いたら、Pepe Scientistに投稿します。
この時、審査料として6800PEPECASHを送金しなければなりません。審査を通過すれば、レアペペとして認定され、取引が可能になります。好きなレアペペを集めることが海外で流行しており、そのために使われる仮想通貨がPEPECASHなのです。
PEPECASHのメリット
価格が安い
pepecashの価格は急激な高騰を見せていますが、2017年10月13日の非常に高値のタイミングでも9.7円と非常に安価で、執筆時点の12月2日時点では、3.76円と小額から購入ができるので、初心者でも手を出しやすい仮想通貨です。
強力なコミュニティが存在する
海外では自作のレアペペカードを販売したり、気に入ったレアペペカードを購入することができるRera Pepe Directoryというサイトがあります。
Rera Pepe Directoryでは、自作のレアペペを売る・他人が作ったレアペペを買うことができ、強力なコミュニティが存在しています。コミュニティが強力であるほど価格が上がりやすくなるので、強力なコミュニティが存在していることはPEPECASHの強みであると言えるでしょう。
国内だとZaifのみ取引可能
国内ではPEPECASHを購入できる取引所は、現在、Zaif(ザイフ)のみに限られています。そのため、Zaifのユーザー数が増えることで、PEPECASHの値段が上がっていくこと予想できます。また、今後他の国内の取引所でも購入できるようになれば、さらに価格が高騰することが考えられます。
PEPECASHのデメリット
現時点でのPEPECASHは、レアペペをコレクションする以外の使い道がない点がPEPECASHの課題です。
また、現在はレアペペの人気が高いのでPEPECASHの需要も高まっていますが、レアペペの人気が下がったときに、ペペキャッシュの需要も減少していく可能性があります。しかし、ユーザーが自由に絵を描くことができ、その内容の面白さ次第では高価で取引されるレアペペカードとその取引に必要なPEPECASHは、仮想通貨の中でも異色な存在で注目を集めています。
仮想通貨pepecash(ペペキャッシュ)の将来性、今後はどうなる?
10月中旬の最も高価になったタイミングでは、PEPECASHの価格は2017年にはいってから100倍以上の高騰を見せています。短期間で高騰した要因として下記の2点が理由として挙げられます。
ホワイトリスト化
まず1つ目は、PEPECASHが「ホワイトリスト化」したことが要因でした。「ホワイトリスト」とは、政府が改正資金決済法の中で国内の取引所での取引を正式に認めた仮想通貨を指し、端的にいうと日本政府からお墨付きをもらった仮想通貨になったということです。
現在、日本ではビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ネム(NEM)など16種類の仮想通貨がホワイトリストとして日本政府から公式に取引が認められています。
Zaifユーザーの増加
「モナーコイン(MONA)」の高騰によってPEPECASHの売買を行うことができるZaifのユーザーが増加し、PEPECASHの高騰に繋がりました。先述の通り、Zaifのユーザーが増えることで、PEPECASHを購入するユーザーが増え、これによってPEPECASHの価格が高騰し、PEPECASHの高騰がさらなるZaifのユーザー増加に繋がるという正のスパイラルに入ったことが10月中旬のPEPECASHの高騰に繋がったと言われています。
カードゲーム化
また、今後はレアペペカードを使って、ユーザー間でカードゲームをできるようにしようという動きも広まっています。実際にゲームができるようになれば、レアリティの高いレアペペは今以上に高値で取引されることが予想され、それに伴ってPEPECASHもさらに高騰することになるでしょう。このことから、PEPECASHは今後も投資対効果が期待出来るアルトコインの一つだと言えます。
現時点では、PEPECASHは取引できる場所・使用用途もかなり限定されている仮想通貨です。しかし、これからレアペペカードの利用用途の拡大や、PEPECASHでの商品の決済が行えるようになるという可能性も十分にあるでしょう。PEPECASHの動向には、今後も注目が集まりそうです。
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