ビットコインを始めとする仮想通貨は2018年に上昇する
2018年に入り、各国の仮想通貨規制、ハッキング、Tether疑惑などの悪いニュースが続いたこともあり、2月後半時点で、ほとんどの仮想通貨価格は、年初と比較して半分近くまで下落しました。
こうした状況にも関わらずアナリストは、2018年には仮想通貨市場が上昇相場になり、特にビットコインが大きな利益をもたらすと予測しています。ビットコインとその他のコインについてそれぞれアナリストの見解を見ていきましょう。
ビットコイン
ビットコイン(BTC)の「スケーラビリティ問題」とは、ブロックサイズが小さいことで引き起こされており、「送金詰まり」や「送金手数料の高騰」といった問題が起こっています。
特にビットコインの送金詰まりは大きな問題となっており、ビットコインが着金までに24時間以上もかかってしまい、利便性の大きな低下を招いていました。
しかし、最近ビットコインの開発チームにより、取引データを圧縮することで、送金スピードを向上させるSegwitがデフォルト化されたことで、ビットコインのスケーラビリティ問題が改善されることが期待されています。
Segwitの採用率が向上することで、Segwitの導入が必要である「ライトニングネットワーク」(オフチェーンを活用することで、メインチェーンに効率化された取引だけを送る技術)の導入も現実的になりました。
現在、ビットコインの送金手数料は20ドル(約2100円)を超えており、理想とはかけ離れていますが、Segwitとライトニングネットワークの導入により、送金手数料は大幅に抑えることができるでしょう。
また、イーサリアム(ETH)のスマートコントラクトを、ビットコインでも実現することができるRockstockという技術も今後期待されています。
こうしたビットコインの技術面の全般的な改善は、現状の問題を解決するだけでなく、基軸通貨としての利便性の向上や実用化の進展などに繋がっていく可能性があり、ビットコインの価格上昇も期待できるでしょう。
他の仮想通貨とICO
仮想通貨業界への規制はネガティブなものとして捉えられることが多いですが、規制がきちんとされることによって、多くの人々が仮想通貨=合法なものと認識することにも繋がるといった好ましい側面もあります。
各国の規制状況は、大きく異なっていますので詳しく知りたい方は、【各国の仮想通貨・ICOへの規制状況まとめ】を参考にしていただければと思います。
こうした規制整備が進み、仮想通貨がより一般的なものになった場合や、機関投資家が仮想通貨に大きく注力した場合は、大きな価格上昇が期待できるでしょう。
また、詐欺まがいのICOが横行し、仮想通貨の価格下落の要因になることを危惧している人もいますが、SEC(米国証券取引委員会)が非合法なICOの監視を強めることで、ICOが健全なものになっていくと考えられます。
セキュリティ性が高い、世界的なチャットアプリであるTelegramがIPOのような、ICOを行ったことからも分かるように、ICOのビジネスモデルは大きく変化していく(健全化の方向性に)と考えることができるでしょう。
Despite Slow Start, Analysts Believe 2018 Could be the Best Year for Bitcoin