フィリピン証券取引委員会(SEC)がICOへの規制を計画
フィリピン証券取引委員会(SEC)は、投資者保護や詐欺被害のリスクを減らすために、仮想通貨の取引(ICO)を規制する予定であると発表しました。フィリピン証券取引委員会は、1月の初旬に有価証券登録規則を引用して、ICOを実施している4社に対して停止命令を出していますが、さらにICOへの規制は強まりそうです。
フィリピン証券取引委員会のコミッショナーである、Emilio Aquino氏は記者会見で以下のような内容を話しています。
- ICOの実施者が資金調達後に、跡形もなく消えてしまうケースが多く、SECはそれを望んでいない
- 仮想通貨の新規発行と登録が規制される予定で、今年中には規制が確定する見込み
- 仮想通貨市場のサイバーセキュリティや、投資家の金融リテラシーと適格性に関するガイドラインが規制に含まれることを期待
また現地のニュース提供元であるPhilstar Globalによると、ICOを実施するためには、SECへの登録が必須になる可能性があるとされています。
2017年から、「中国でのICO全面禁止」、「イーサリアムの生みの親であるヴィタリックによるICOの問題点の指摘と新しいモデルの提唱」など、ICOへの風当たりは強まっています。
参考記事:DAICOとは?イーサリアム開発者ヴィタリックが提唱する新しいICOモデル
2018年はその傾向が一層強まる可能性がありますので、各国の動向に注意が必要です。また、フィリピン以外の各国の仮想通貨やICOへの規制状況については、【各国の仮想通貨・ICOへの規制状況まとめ】にまとめてありますので、こちらも是非参考にしていただければと思います。
Philippines SEC Plans to Regulate Cryptocurrencies, ICOs
参考記事はこちら