たった3ヶ月足らずでイーロンマスク氏はテスラ社のビットコインに対する態度を翻す
最近では機関投資家や規制当局要人のネガティブ発言に対して足元を固めていたビットコインでしたが、最も声高な支持者の一人がはしごを外したことにより急落しています。
5月12日(水)イーロン・マスクはツイッターで、一枚の画像を投稿しました。その中でマスク氏は、テスラ(TSLA)が自動車購入時のビットコイン決済を受け付けないことを発表しました(ただし、バランスシート上ではビットコインを保有し続けています)。マスク氏によると、この決定はビットコインのマイニングとその環境への影響を懸念したものだといいます。
"ビットコインのマイニングや取引に化石燃料の使用が急速に増えていること、特に燃料の中で最も希少な石炭の使用が増えていることを懸念している "とマスク氏は述べています。これらの懸念はビットコインのマイニングには大量の電力消費を伴うことを知っている人たちは昔から当たり前のことですが、同氏がテスラ社をも巻き込んでビットコインを煽りだしてからわずか3ヶ月足らずでのこの決断は奇妙に思えます。
この動きは仮想通貨投資家にとっては寝耳に水で、15%の急落を招き、46,000ドルを割り込みました。他の銘柄も同様で、イーロンの愛機であるドージコインでさえも、その影響を免れませんでした。イーサリアム、ライトコインなども含めて20%以上の下落を見せています。ただし、YFIなどの一部のDeFiセクターはほとんど影響を受けないものも有りました。
イーサリアムの創業者ヴィタリック・ブテリン氏が史上最大の個人慈善活動
イーサリアムの創業者ヴィタリック・ブテリン氏が史上最大の個人慈善活動を行いました。
同氏は500ETHと50兆を超えるミームコインのSHIB(SHIBAINU)をインドのCOVID-Crypto Relief Fundに送りました。この寄付は取引時点で約11億4,000万ドルの価値がありました。SHIBホルダーはこの動きを警戒し、SHIBは35%の下落を見せました。
その動きの直前にはSHIBは、ドージコインの最近の暴騰のおかげで中国を始めとする世界の個人投資家がバブルに乗っかり、世界一の取引所バイナンスにも上場するなども手伝って、異常な暴騰をしていました。
ブテリン氏が保有していたSHIBはそもそも彼に無断で送りつけられたものであり、同氏はコロナウイルスと戦うインドを救うためにそれを有効活用した形です。
今月初めに世界最年少の仮想通貨ビリオネアとなったブテリン氏は、他にもイーサリアムとDogelon Mars (ELON)というミームコインで、組織工学や再生医療の治療を支援するメトセラ財団にも、合計約3億3600万ドルの寄付。また、世界中の優れた慈善団体をキュレーションする非営利団体Givewellに1万3,000ETH以上を寄付しています。
仮想通貨によって豊かになった人が【仮想通貨によって寄付を行うスマートな社会】はすでに実現されています。届けたい人に届けたい寄付を、仲介人無しで寄付できることは、この業界がこれからも発展する理由の一つと言えるでしょう。
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