元国内仮想通貨取引所のトレーダー中島氏の「負けないトレーダー」を目指すコラム第二話は「ローソク足の重要性」をお届けします。
仮想通貨FXに限らず、あらゆるトレードにおいて必ず覚えなくては始まらないテクニカル分析のキホンです。
第一回でも言及されていたように、まずは自分のお金でトレードしてみることが重要ですが、基本もわからずに触っていたのではギャンブルと同じです。
はじめのうちは少額・または、口座開設でもらえるボーナス分だけをトレードしてみて今回解説されているローソク足の分析が正しいかどうかを自分で確かめてみるのも良いかもしれません。
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学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。
その後、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。
さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。
その後仮想通貨取引所コインチェックにてトレーディング業務を経験し、現在はNYブロックチェーン関連のVCに勤務。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。
【保有資格】証券アナリスト
はじめに
仮想通貨でトレードをしてみたい方の中で、第一歩目が重たいという人は多いと思います。
仮想通貨を購入するのは簡単ですが、「稼ぐ」ということに関しては実際にトレードに慣れている人でも容易なことではありません。
トレードに慣れた人でも自分自身のスタイルを確立するまでに試行錯誤されながら模索された方は多いでしょう。
初心者の方やこれから始められる方がまず初めに勉強することは「テクニカル分析」だと思います。これはチャートと呼ばれる値動きをグラフ化したものです。
現在までにどのような値動きがあったかを視覚的に把握することができます。
この過去の値動きから「ここで価格上昇・下落が止まる」とか「ここを超えるともっと上昇する」等トレードを行うに当たって必須な情報となっています。
まずは、一番重要となる「ローソク足」の見方について今日は解説していきたいと思います。基礎中の基礎でこれは知っておかないとトレードはできないと思って読み進めてくださいね。
ローソク足の重要性とは!?
ローソク足とは?
最初に「ローソク足」とは何かについてご紹介していきたいと思います。
ローソク足は日足、時間足、分足等の選択した時間帯の中で動いた値段の幅や期間内の高値(たかね)、安値(やすね)、終値を一つの形で示しているものです。
売買のタイミングを判断する重要なサインを出してくれるため是非ともおさえておかないとならない知識です。
ローソク足は日本人が考えたものですが、相場を読む際のチャートとしては世界的にスタンダードとなっています。それぞれがなにを示しているのかチェックしていきましょう。
下記は選択した時間帯で価格が上昇した場合のローソク足の動きとなります。
上記がローソク足と呼ばれており、それぞれの位置には意味があります。
例えば、上図において日足のローソク足だと考えた場合に、1日のうちで価格が一番上昇してつけた数値が「高値(たかね)」の位置となります。
そして1日に一度でも低い価格をつけた位置は「安値(やすね)」となり、最後は「終値(おわりね)」のあたりの価格で市場が終了したということをあらわしています。
その際はローソク足の「胴体(始値と終値の間)」部分に着目されてください。胴体が長ければ長いほど、相場の勢いが上昇にも下落にも強いことを示しており、今後もその流れがつづきやすいと考えられています。
上図で予想される価格の値動きは下記のように予想されます。
このようにローソク足を見るだけでも価格の動きが予想できるため、チャート分析を行うにあたってはとても重要なものとなります。
ローソク足の種類
次にローソク足の種類や、ローソク足の値動きを生み出している投資家の意思や読み取れる考え方を解説していきたいと思います。
陰線
売り方の勝利のこと。その時間帯で売りの勢いが強く、始値から終値の間で価格が下落したことを表しています。
買い方と売り方のどちらが多いかで相場は動いていますが、最終的に売り方が勝ったという判断をするローソク足です。
陽線
買い方の勝利のこと。その時間帯の中で買いの勢いが強く、始値から終値にかけて価格が上昇したということを示しています。
先ほどの陰線とは反対に、買い方と売り方が戦って、買い方が最終的に勝ったという判断となります。
十字線
始値と終値が同値で買い方と売り方の勢いが拮抗している状態のことです。
この場合の市場心理は、価格が上にも下にも行けなかったことを示しており、どちらに行こうか方向感に迷いが生じた状態を表していると考えてください。
上ヒゲ陽線 上ヒゲ陰線
上ヒゲ陽線とは、日中に価格が一時的に上昇しその後売りが優勢となり、終値が始値を上回った場合のローソク足の形状です。
一方で、上ヒゲ陰線は、日中の値動きは同様ですが、終値が始値を下回った場合の形状を表しています。
この場合は、相場の勢いが衰えつつあるのではないかということを想像してトレードを行ったりします。
下ヒゲ陽線 下ヒゲ陰線
次は上記と逆の形状を表した下ローソク足です。これは日中に売りに押されて価格が下がったものが、その後買いが優勢となったという形のことです。
この場合は、今後も買いが強くなるのではないかということを想像してトレードを行うことができます。
大陽線
次に大陽線をご紹介します。売り方の勢いが弱まり、その後も買いの勢いが優勢な状況の時に発生します。ローソク足の実体が他に比べて明らかに大きいのが特徴です。
目安としては、普段の価格値幅の5倍以上です。
この次に現れるローソク足は買い勢力が強いまま継続する可能性が高いので、このローソク足がでるとつづく投資家が多い形状です。
覚えておいてトレード時に参考にしてみましょう。
大陰線
次に大陽線と反対の性質を持つ大陰線をご紹介します。大陰線は買い方の勢いが弱まり、その後も売りの勢いが続く状況の時に発生します。
相場が強い先安感であることを表わし、極めて弱気のサインです。
この大陰線が天井付近で発生した際は「売りのサイン」の一つとして注意する必要があります。
陽の丸坊主 隠の丸坊主
かなりフローが一方的に押している状況を表わすローソク足になります。
上下のヒゲがなく相当な買い圧力、もしくは売り圧力が強いものを示しており、つづくローソク足も同じ方向で終わることが多いと見られている形状です。
陽の丸坊主は「買い方の一方的勝利」、隠の丸坊主は「売り方の一方的勝利」と覚えておきましょう。
塔婆
塔婆は胴体が極端に薄いというのが特徴の形状です。一度価格が上昇したものの、始値と終値が同じくらいの価格の時にでるローソク足です。
どのような相場となるのか、相場の転換点なのかどうか判断が難しく、投資家心理は弱まります。
上ひげの形をしている売り勢力が強い状況の場合では、基本的には売り勢力が弱いと判断します。
底値圏で現れていると相場の転換点と見なし、反発して上昇しやすいサインでもあるため注意が必要です。
一方で、高値圏でこの形が出現した場合は買い勢力が弱まっていると判断します。
トンボ
塔婆とは逆の形状で、一度価格が下落するものの、反発して始値と終値が同じラインで形成されるローソク足のことです。
下落基調から反転するときに出やすいチャートの形状です。しかしトンボが高値圏ででると下落に逆行する可能性を含むサインとなるため注意したほうがいいでしょう。
トンボと塔婆はヒゲの向きに常に向かう訳でもなく、どちらも相場の転換点として捉えられる大切なシグナルであるということを覚えておくと便利です。
ローソク足の重要性
ここでは初心者の方やこれから始められる方が必ず覚えておくべきローソク足の見方や意味を説明してきました。
ローソク足を知ることで値動きから投資家の心理を読み取り、根拠のあるトレードができるようになります。意味をしっかりと理解すれば今後の動きのシグナルかどうか気づくことも可能です。
過去の値動きからローソク足を見比べて今後の方向感やトレンドの強さ、反転のタイミング等を計るうえで、まずはここでご紹介したローソク足を覚えてから次のステップに進まれてください。
今日学んだ知識を定着させるためにも、ローソク足の形状と値動きの意味だけ覚えるのではなく、「なぜそのような動きが背景にあってこのような形を形成するのか?」という投資家心理まで考えられると有意義な勉強にもなると思います。
トレードはなによりも日々学習だと感じています。楽して勝てるような甘くない世界ですが、実践と努力を継続させながら楽しんでトレードを行なっていきましょう。
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