世界の中央銀行によって引き起こされているインフレの逃避先としての金・銀・ビットコイン-Overbit Weekly Round Up

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ビットコインが2017年12月来の高値をマーク

今週のOverbit Weekly Round Upはここ数週間、多くの心を掴んで離さないビットコインの話題から取り上げます。

 

11月17日(火)ビットコインは18,514ドルで3年ぶりのピークを迎えました。これは2017年12月以来の最高値です。2017年に今回の価格をマークした時とは市場の雰囲気は全く違い、多くのトレーダーや投資家は最近の機関投資家の関心の高まりや多くの大物プレイヤーからのサポートを受けて、かなり楽観的になっているように見えます。

 

かつては投資商品としては懐疑的と考えられていたビットコインは、Paypal、MicroStrategy、Squareのような上場企業が仮想通貨そのものに数百万ドルの投資をしていることで、完全に地位を得つつあるように見えます。

世界の中央銀行によって引き起こされているインフレの逃避先としての金・銀・ビットコイン

ビットコイン自体のファンダメンタルズはさておき、現在進行中の経済環境(中央銀行がコロナの流行に対応して何兆ドルものドルを刷っている状態)は、多くの賢人たちの資産を活かせる投資先を見つけることに駆り立てているようです。2020年のビットコインの500%以上の上昇は、大きな花火となっていますが、金融界のいわゆる「眠れる巨人」金と銀について見てみましょう。

 

今日の金融界はインフレに関して暴走しています。中央銀行のバランスシートは、ほぼすべての主要国で膨らんでおり、この記事を書いている時点で86兆ドルを超えていますが、減速する気配はありません。銀行が過去の負債を返済するために新しいお金を絶え間なく印刷してきたので、この問題はコロナウイルスのずっと前から存在していました。

 

そしてパンデミックはこうした持続不可能な金融慣行を大幅に加速させたようです。

 

RealMoney社のMaleeha Bengali氏は、欧州中央銀行(ECB)についての優れたケーススタディを紹介しています。

"ECBはこの狂気の典型的な例で、10年に及ぶバランスシートをとってみても、十分な成長を生み出すことができておらず、今ではさらに量的金融緩和政策と資産の買い入れに乗り出し、再び挑戦しようとしている。"

 

多くの投資家は、インフレを食い止めるために買うべき資産としてビットコインに目を向けていますが、私たちは、供給が限られたコモディティもすべて同じだと考えています。

 

"もし金が10%上昇すれば、銀はその5倍、ビットコインはその10倍上昇します。それはすべて同じく「投資」であり、同じ見解を表現する方法が違うだけで、リスクが大きいとはいえ、投資には代わりありません。"

 

簡単に言えば、世界の中央銀行によって推進されているこの横行するインフレの終わりが見えないということです。つまり、私たちはこれらのようなすべての商品を、この種のリスクに対するヘッジとして見ています。

 

金や銀はすでに資産クラスとして認知されていますが、ビットコインはまだ初期のテクノロジーと考えると、遥かに爆発的な利益をもたらす可能性があります。

 

中央銀行が監視の目を光らせるステーブルコインの可能性

本日最後のテーマはステーブルコインについてです。

 

多くの仮想通貨投資家・トレーダーにとって、ステーブルコインは、法定通貨に完全に交換することなく利確するための簡単な方法となっています。ステーブルコインは、法定通貨の価格に連動している仮想通貨です。現在ステーブルコインは単純に仮想通貨取引においてのツールとして見ているかもしれませんが、ステーブルコインの可能性はそこにとどまるようなものでは無いようです。

 

2019年10月の報告書で、国際決済銀行(BIS)は次のように述べています。

"ステーブルコインは、支払い手段や価値の保存としての役割をより果たすことができるかもしれないし、より速く、より安く、より包括的なグローバルな支払いの取り決めの発展に貢献する可能性がある"

 

もちろん、中央銀行であるBISは、ガバナンス、マネーロンダリング、セキュリティ、プライバシー、司法権など、いくつかのハードルをクリアする必要があると指摘しています。主要な銀行はステーブルコインの領域に非常に注意を払っているようで、この監視はビットコインや他の仮想通貨とは異なり、明らかな違いがあります。これら主要な銀行はステーブルコインをコントロールできないにしても、独自のネットワークを構築するか、あるいはステーブルコインが発行される資産を単に保有することで、ステーブルコインのネットワークを利用できると理解しています。

 

将来のステーブルコインは従来の法定通貨よりも効率的ではあるが、中央が管理するようなものでは、従来の慣習がそこにも存在することになってしまします。ステーブルコインには、まだまだ多くの可能性がありますが、連動する法定通貨より多くの価値があるわけではなく、それより価値が少ないわけでもありません。より多くの人々の理解が進むことが重要です。

 

いつもOverbit.comのWeekly Round Upを読んで頂きありがとうございます。この情報が投資家・トレーダーの皆様の役に立つことを願っています。

 

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