FSBが各国の仮想通貨への規制の呼びかけを拒否
3月19日から20日にかけて、アルゼンチンのブエノスアイレスで開催されるG20では、仮想通貨取引所やICOの規制などが議論され、仮想通貨の将来性に大きく影響するとされており、注目が集まっていました。
そんな中、G20のFSB(金融安定理事会)は、仮想通貨取引により厳しい規制を求める各国の要望を拒否したことが報じられています。FSBの会長であるMark Carney氏は、「現時点では仮想通貨は、グローバルな金融の安全保障にリスクをもたらすものではない」と述べています。
加盟国やBISなどの国際金融機関は、新しいデジタル資産(仮想通貨)がもたらすリスクを警告し、さらに厳しい規制を求めるために、数ヶ月を費やしていましたが、FSBによって否定される形となりました。
仮想通貨市場は小さすぎる
仮想通貨がさらなる規制を受ける可能性が減った今回のニュースは、仮想通貨業界で歓迎されていますが、FSBは「仮想通貨の市場シェアが小さいため、脅威ではない」と考えているのに過ぎず、決して仮想通貨が歓迎されている訳でありません。
G20は、「テクノロジーの開発を監視する調整を続けるべきであり、仮想通貨は世界のGDPの1%にも到達していない」と書面で言及するなど、今回の発言は仮想通貨の市場規模の小ささから起因しているものになっています。
今回の発言を受けて、今回のG20での議論を通して、国際レベルで厳しい仮想通貨規制がされる可能性が低くなったため、ビットコインを始めとする仮想通貨の価格は反発しています。
各国の個別の規制状況については、【各国の仮想通貨・ICOへの規制状況まとめ】にまとめてありますので、こちらも是非参考にしていただければと思います。
G20’s Financial Regulator Rebuffs Countries’ Calls for Crypto Controls