コインチェック(Coincheck)が匿名通貨の取り扱いを中止か
14種類の通貨を取り扱っているコインチェックが、3種類の匿名通貨の取り扱いを中止にする方向性で検討していることが判明しました。
取り扱い中止が検討されているのは、DASH(ダッシュコイン)、MONERO(モネロ)、Zcash(ジーキャッシュ)の3種類であり、「送金履歴」を確認することができないという共通特徴を持っています。
通貨名 | 概要 |
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DASH | 「トランザクションプール」の活用で、送金履歴を匿名化 |
MONERO | 「リング署名」・「ワンタイムアドレス」の活用で、送金履歴と送金数量を匿名化 |
Zcash | 「ゼロ知識証明」の活用で、送金履歴・数量・送金アドレスを匿名化 |
※それぞれの通貨のさらに詳しい特徴を確認したい人は、コインのリンクをクリックしてください。
匿名通貨は、マネーロンダリング(資金洗浄)に悪用されるのではないかという指摘が以前からされており、特にMoneroは北朝鮮の資金元に利用されているという見方がされることがありました。
現在の匿名通貨の顧客資産は、「コインチェックが買い取る」もしくは、「厳格な本人確認を実施したうえで出金できるようになる」ことが検討されています。
匿名通貨は、ホワイトリスト(金融庁が認可した取引所が扱うコインのこと)に含められておらず、コインチェックが今後、登録業者として金融庁の認可を得ることができるかどうかは、「匿名通貨を取り扱っているという問題点」の解決が必要であるともされていました。
匿名通貨の取り扱いを廃止したコインチェックが今後、金融庁の認可を受けることができるのか引き続き、注視していく必要があります。