仮想通貨Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)とは?
Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)は、ビットコイン(BTC)と同様に決済用通貨として開発された仮想通貨ですが、匿名性が非常に高いという特徴をもつ仮想通貨です。
「匿名での取引が可能」と期待されたビットコイン(BTC)ですが、「入金、送金アドレス」や「取引額」が公開されるために、期待されたほど「匿名性」は高くなりませんでした。
一方で、Zcash(ZEC)は「ゼロ知識証明」という技術を採用することでMONERO(モネロ/XMR)やDash(ダッシュ)など匿名性を特徴にした仮想通貨の中でも「トップクラスの匿名性」を実現しています。
この「トップクラスの匿名性の高さ」に期待が集まり、JPモルガンと提携なども発表されています。現在では、仮想通貨の時価総額ランキング第26位にランクインしています。
Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)の特徴、仕組み
「匿名性の高さ」が大きな特徴であるジーキャッシュの仕組みや特徴を詳しく見ていきましょう。
ゼロ知識証明
ジーキャッシュの「仮想通貨の中でもトップクラスの匿名性の高さ」を実現したのが「ゼロ知識証明」という技術です。
一般的な仮想通貨の取引では「誰が」、「どこに」、「いくら送ったか」の記録が暗号化された上で、全て公開されます。ジーキャッシュ公開以前に匿名性の高さを特徴にしていたいつかの仮想通貨は、これらの情報までは秘匿することができませんでしたが、ジーキャッシュはこの「ゼロ知識証明」を採用することでこれらの「誰が」、「どこに」、「いくら送ったか」という情報すら秘匿にすることに成功しています。
ここからは、「ゼロ知識証明」に関して詳細に説明していきますが、難しい内容なので仕組みにとくに興味がない方は読み飛ばしてください。
「ゼロ知識証明」とは「証明者に対しその命題が正しいという情報以外は何も与えず、証明を可能にする技術」です。
一般的な取引承認作業には「送信者アドレス」「受信者アドレス」「送金金額」の3つの情報が必要でしたが、ゼロ知識証明ではこの3つの情報を含めた暗号データを真実と認定し、取引承認を行います。
具体的な取引データを確認するためには「Viewing Key」という閲覧キーが必要ですが、このViewing Keyは取引の当事者にしか公開されません。
つまりブロックは取引内容以外の「取引の事実」だけで形成されることになり、「取引当事者以外の第三者が取引の内容を確認することができない高い匿名性」がセキュリティーレベルに繋がると期待されています。
このことから「ゼロ知識証明」はJPモルガン以外にも多くの銀行や金融機関が注目しています。ジーキャッシュは情報流出などのリスクを抑え、安全に売買できる仮想通貨だといえます。
アメリカ最大のメガバンクとの提携
2017年5月JPモルガンはイーサリアムのスマートコントラクト機能を利用し、自行が開発したシステム「Quorum」にジーキャッシュの暗号化技術を導入し、セキュリティレベルの向上を行うことを発表しました。
匿名性に特化した仮想通貨はその秘匿性の高さから「犯罪組織の資金源」、「マネーロンダリング」などネガティブなイメージを持たれ易いのですが、このJPモルガンとの提携はジーキャッシュの技術が色眼鏡で見られることなく正当な評価を受けるきっかけになったといえるでしょう。
事実ジーキャッシュの暗号化システムの完成度の高さが改めて評価され始め、ローンチ直後に大暴落した市場価値が見直されるきっかけとなりました。
Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)のチャート
ジーキャッシュは公開直後に「1ZEC = 約530,000円」という高値を付けたものの、翌々日には「1ZEC = 約57,000円」と約10分の1にまで下落するということが起こりました。そして、それでも価格下落は収まらず、公開して約1ヶ月後には「1ZEC = 約6,000円」まで、その後も一時は「1ZEC = 約3,000円」を割り込むまでに文字どおり大暴落したという歴史があります。
しかし、ジーキャッシュの公開直後の大暴落はジーキャッシュに問題があったというより、下記の2点から短期投資が殺到し、価格が暴騰したところで一斉に売りに転じたことが原因と考えられています。
- ジーキャッシュに対するマーケットの期待が過度に高かったこと
- プレセールを行わなかったため、公開直後に購入ニーズが集中したこと
公開直後の大きな価格変動はずっと前に収まり、適正価格に落ち着いているため、今後は堅調に価格を伸ばしていくと考えられています。
JPモルガンとの提携発表で高騰
仮想通貨マーケットの取引は2017年4月頃から急加速し多くの仮想通貨銘柄の市場価格が急騰しました。
2017年5月にジーキャッシュがJPモルガンと提携を結んだことは既に紹介しましたが、この提携がニュースで配信されたことを受け、ジーキャッシュの市場価格は高騰しました。
今回の価格高騰はローンチ直後の急騰と違い、ジーキャッシュのシステムの将来性の高さを適切に評価した上で投資が集まっているため、将来性に高く期待が出来ます。
Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)の将来性、今後の価格
エドワード・スノーデン氏がZcash(ZEC)を高く評価
アメリカ国家安全保障局 (NSA)、中央情報局 (CIA)の元局員で情報収集活動に関わりながらも、政府が行う情報収集方法に疑問を抱いたことから内部告発を行い、現在ロシアに亡命中といわれるエドワード・スノーデン氏と、科学技術者のメイソン氏のツイッター上での「ジーキャッシュに関するやり取り」が話題になりました。
Agree. Zcash's privacy tech makes it the most interesting Bitcoin alternative. Bitcoin is great, but "if it's not private, it's not safe." https://t.co/HqwQOvSCiz
— Edward Snowden (@Snowden) 2017年9月28日
エドワード・スノーデン氏が「ジーキャッシュのプライバシー技術はビットコインの代替として興味深いものになる。ビットコインは素晴らしいが、プライベートが保証されないものは安全ではない。」と発言し注目されました。
エドワード・スノーデン氏は、「匿名性の高さ」が特徴の1つであるビットコインのブロックチェーンですら、取引内容などの履歴が公開されている以上安全ではないと解釈していることが理解できます。
Great project, but the problem with amateur crypto is mistakes happen and have huge consequences for people like me: https://t.co/upyXId1Ubh
— Edward Snowden (@Snowden) 2017年9月29日
さらに他の仮想通貨についての質問に対しては「素晴らしいプロジェクトだが、アマチュアな暗号化では問題が起こり多くの人に影響を及ぼすだろう」と発言しています。
情報収集の第一線にいたプロの目からみても、ジーキャッシュの暗号化技術の高さは評価に値するということがわかり、このやり取りのあとに、ジーキャッシュ(ZEC)は大きく高騰しました。
今後、JPモルガン以外の銀行や金融機関との提携が進む可能性があり、そういったニュースが発表されることで、ジーキャッシュの価格は大いに向上すると期待されています。
ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)は、国内取引所では、コインチェック(Coincheck)のみが取り扱っています。
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