ウェブボット(WebBot)とは?
ウェブポットとは、21年前に元マイクロソフトのクリフハイ氏とその協力者によって開発された情報収集・分析プログラムです。もちろん、年代的に仮想通貨相場分析用として開発されたものではなく、当初はウォール街の株式分析ソフトとして開発されました。
当時はこのような株価分析ソフトが非常に多く誕生しては消えていった時代でしたが、そんな中でも、このウェブポットは非常に的中率が高いと評判になりました。株式分析に始まったウェブボットですが、やがては地震やハリケーンなどの災害や事件の発生なども予測するようになり、現在に至っては激変する仮想通貨相場の予測に使用されるようになっています。
株式などの価格分析ソフトには多くの種類がありますが、このウェブポットはインターネット上などのキーワードから未来の出来事(仮想通貨の価格動向)を予測する言語解析プログラムです。掲示板や各種のSNSの不特定多数の発言から情報収集・分析を行っています。
ウェブポットのレポート「ALTA」とは、Asymmetric Language Trend Analysisの略で、日本語に訳すと「非対称、不均衡な言葉のトレンド分析」となります。プログラムの詳細なアルゴリズムは非公開となっていますが、情報収集されるのは約30万語のキーワードで、その中から集団心理の変化を分析し、価格予測を行っているようです。
言ってみれば、ウェブポットとは多くの価格チャートや業績などから価格を分析するものではなく、「人の感情をデータ化する」ものであり、ネガティブな情報が増えるとマイナスに、ポジティブな情報が広がるとプラスを予測します
ウェブボット(WebBot)の過去に的中した予測
ウェブポットが仮想通貨投資家の間で知られるようになったのは、2017年初めに10万円台であったビットコイン(BTC)が、2018年2月には150万円に達すると予測したことからです。
この時期、仮想通貨は既に人気化していたとはいえ、知る人ぞ知るという存在であり、ここまで大胆な予測をする人はほとんどいませんでした。実際には、ビットコインの価格はみるみる上昇していくことになり、何と2017年12月には200万円をも超え、2018年1月には予測を上回る170万円前後で落ち着くことになります。
このビットコインの価格変動の予測をほぼ的中させたということで一躍注目されることになり、さらに、2018年3月17日に市場で感情的な変化が発生し、上昇トレンドに転換するという予測も的中させました。
ウェブポットの予測はビットコインにとどまらず、イーサリアムが2017年6月に急騰するという予測も見事に的中させています。また、特に仮想通貨投資家の心をつかんだのが、2018年から始まる下落相場のさなか、他の多くの仮想通貨が下落していく中で、NEO(ネオ)の価格の急上昇を予測したことです。
他にも多くの予測を的中させていますが、2017年の仮想通貨相場については、夢が買われていた時代であり、つまり、多くの投資家が感情で動いていたために、ウェブポットの感情データを分析するという手法は、見事にはまったのかもしれません。
ウェブボット(WebBot)の過去に外れた的中率
投資の世界の鉄則に、「人のいく裏に道あり花の山」ということわざがあります。これは、人気化して誰もが買いたいと思うようなときは実は売り場となっており、逆に、誰もが失望して投げ売りをするようなときは実は買場であるという教えです。
不特定多数の人の感情データを分析するウェブポットでは、トレンドが発生している場合には強みを発揮しそうですが、トレンドレスの場合には外れる可能性もありそうです。もちろん、予測ですから外れることも多くあり、これまでウェブポットで外れた予測を見ていきましょう。
ウェブポットでは、過去に2003年の北米の大規模停電や翌2004年のインド大地震、2005年のハリケーン・カトリーナの発生を的中させたといわれていますが、2008年に起こると予測した北米大地震や2012年に予測していた米ドル崩壊は完全に外れています。
さらに、2012年12月に地磁気が逆転して地球が滅亡するという予測は話題となりましたが、これも完璧に外しています。2018年の仮想通貨予測についても、ビットコインキャッシュが2~3月に急騰する、イーサリアムが3月に急激に変動する、などは外しています。
ウェブボット最新レポートの購入方法
ウェブポットの分析結果は、クリフハイ氏のYoutubeチャンネルで紹介されたり、公式サイトで毎月「ALTAレポート」という有料レポートとして販売されています。
およそ20~30ページで構成されるひと月分の有料レポートの価格は、99ドル(日本円で約1万円)で、PayPal(ペイパル)、ビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ダッシュで購入することができます。全編英文ですが、和訳版も販売されています。