指針さんのプロフィール
指針(blockchain)さんは、「謎の白い犬」としてTwitterの仮想通貨界隈で彗星のごとく現れ、現在ではツイッターで5万人のフォロワーを有する仮想通貨界隈で有名トレーダーです。
指針さんは、2017年2月に仮想通貨投資を開始しています。日々トレードを行う中で、仮想通貨の将来性に注目し、リップル(XRP)を中心に、イーサリアム・クラシック(ETC)、ビットコインキャッシュ (BCH)、カウンターパーティ(XCP)、Lisk(LSK)など多くの仮想通貨の高騰を事前に予測し、数百万円の原資でわずか1年で1000倍益を達成しています。
そんな有名トレーダーである指針(blockchain)さんに当サイト「コインメディア」が独占インタビューを行いました。指針さんの経歴、1000倍益達成するまでの軌跡はインタビューの前半にまとめています。
そして、インタビュー後半では、これからトレードを始める方に向けた「初心者向けのトレード入門」についてインタビューしています。ぜひご覧ください。
【初心者必読】指針さんが教える仮想通貨トレード入門
これからトレードを始める初心者の方々に「トレード入門」として指針さんの持つ心得えを3つ教えてもらいました。それぞれ見ていきましょう。
1つ目:トレードで一喜一憂しない
まず1つ目に大事なのは、「トレードで一喜一憂しないこと」です。
相場の考え方は、テクニカルとファンダメンタルの2つがありますよね。一般的にテクニカル分析がすごくできる人は、かっこよく見えるので憧れるんですが、ファンダメンタルがない場合は、テクニカル分析によっては、投資スタンスがどうしてもぶれちゃうんですよ。
したがって、投資するうえで非常に大事なのは、ベースとして「なんでこれに投資しているのか?」という投資目的と「将来をどう見ているのか?」というビジョンだと思っています。
そもそも、テクニカルの役割っていうのは、基本的にトレードは上昇 or 下落の「50%-50%」の勝負をおこなっているんですが、テクニカルを学ぶことで「40%-60%」や「30%-70%」にすることができるっていうテクニックなんです。従って、勝率を上げることはできるが、どこまでいってもすごい上手い人でも絶対負けます。
実際に、僕自身も昨年11月に、ロスカットを受けています。ビットコイン(BTC)が100万くらいのときに、テクニカル分析に基づいてショートだと思って張っていたが、その後めちゃくちゃ伸びてロスカットを受けています。テクニカルはせいぜいそんなもんです。
もっと大事なのは、「ファンダメンタル」だったり「投資目的やビジョン」で、目的や長期的なビジョンを持って投資していれば、市場全体の流れを見て、かつ、長期で俯瞰して見たときに「右肩上がりになるかどうか?」っていう勝負になります。こういった戦いにすることで短期的な視点でトレードをする「狼狽売り」とかっていうのは基本的に起きないはずなんです。こういった戦いのほうが勝率は高いと思います。
2つ目:世の中のお金の動きがどうなっているのか?「基礎知識」を知っておく
僕は「世の中のお金の流れがどうなっているのか?」を知ることはとても大事なことだと思っています。
「日本株、アメリカ株、EU、中国がどうなっているのか?」などをはじめ、為替においてもドルや円、ユーロがどうなっているか?さらには、金利状況は頭に入れておくべきです。お金の総量は基本的には決まっているので、常にどこかに傾くはずなんですよね。株に流れていったり、株からどんどんお金が引き抜かれると、次に債権にお金が流れていったりしていると。
直近の動きでいうと、いろんな国が金融緩和を行っていて、コップのなかにどんどん新しく水が注がれている状況で、端的に言えば、お金の総量が増えていっている状況です。お金の量が増えることでそれぞれの傾きが大きくなってきています。お金の総量が増えている、こういった状況下は「ビットコインなどにお金が流れていきやすい」とかっていう「世界のお金の平衡感覚」を持つことがとても大事になります。
この平衡感覚を持つことにおいて、政治的な情報、ベースとなる金融知識などの「基礎知識」がとても重要になると思っています。ツイッター見ていても基本的にみんな分かっていないんです。もっとこういった「お金のリテラシー」を持つだけで、それはかなり強みになると思います。
ビットコインだけに詳しいだけでなく、投資っていう観点で見たときに「お金のリテラシー」を持つことはとっても大事になります。
3つ目:投資は「資金管理の考え方」が極めて重要
いまだと、アルトコインが数倍になるっていう状況がなかなか期待出来ない状況ですよね。しかし、FXだと価格が10%動いたときにレバレッジを10倍かけていたら、原資から計算すると2倍になりますよね。やっぱりそういう点でFXは魅力的に映る人が多いためか、FXに傾斜してしまう人が多いですよね。
逆に言えば、相応のリスクを取っているのであって、原資が燃え尽きるリスクも全然起こりえます。また、それだけ魅力的な市場なので、トレードが上手な人達が多く存在しています。彼らが戦っているフィールドに初心者のままチャレンジすることになるので、「飛んで火に入る夏の虫」のようなものだと思っています。これは正しい投資ではないと思うんです。
資金管理の考え方とは?
「資金全体の一部の運用方法」としては間違っていません。たとえば、投資運用する資産の何%をFXというハイリスク・ハイリターンなFXのようなものにいれて、また何%を長期保有する銘柄に、そして、中期保有のものに対して何%投資するという形でポートフォリオをしっかり組んで上での投資であれば、その一部にFXがあることは全然問題ではありません。
こういったポートフォリオをしっかり組む「資金管理」の考え方がとても大事です。
また、あくまで市場相場は上昇と下落の可能性は「50%-50%」だという前提のもと、フルベットは絶対にしないようにしましょう。キャッシュはある程度は残すという考え方は大事です。もし価格が下がった場合でも、本当に良いものであれば「それは買い場(買い時のタイミング)」になるはずなので、そういうときにも買えるような「資金管理」をしておくんです。
一番イケてないのが、「塩漬けでキャッシュも手元にないので、なにも動けません〜」という状態です。これは投資する上でとても大事な「資金管理」ができていない最たる例ですね。
資金管理の考え方はゴルフのようなもの
では、資産管理の考え方ってどう考えれば良いのでしょうか?という質問をよく受けます。「資金管理をどうやってやればいいですか?」って聞かれるときに、僕はいつも「ゴルフ」に例えて説明しています。
例えば、「原資100万円の状態から億り人になりたい」人がいた場合、億り人になるためには100倍にする必要がありますよね。これはもうほんとにゼロからティーショットを打っていくイメージで、この人はドライバーを打つ必要があるんです。ドライバーっていうのは一番飛距離が出るが、ミスったときにOBになる可能性もあり、リスクももちろん大きいです。
なので、この100万円が大きくリスクを取っていいものであれば、1打目だからドライバーを振っていく必要があります。たとえば、いまビットコイン(BTC)を買っても、ビットコインだけで今から億り人になることは難しいですよね。そのため、ADA(カルダノエイダ)やLisk(LSK)やもっと時価総額が低い草コインに対してを50%とか投資しつつ、残りの50%をトレード売買やFXなどで運用していく形で億り人を目指すことになります。
逆に一方で、すでに5000万円保有している人が「億り人になりたいです」と相談してきたとします。
この人はあと2倍にすればいい状態まできているので、「ゴルフで言えば、グリーンに乗っている状態」です。この人はもうドライバーを打つ必要がないので、パターで充分ですよね。リスクが高い投資をする必要がなく固く資産管理をするだけで充分です。よく分からない草コインなどに突っ込む必要はなくて、もう王道のビットコインやリップル、イーサリアムなどを買うだけで、1年後にはビットコインが150万円になっていて億り人になっている可能性も高いです。
このように、ゴルフと一緒で「自分が目指すゴール」と「いま自分が置かれている状況」から逆算して、「資金管理を考えることがとても重要」だと思っています。
指針さんから仮想通貨トレード初心者へのアドバイス
ポジりすぎない。
仮想通貨に偏った夢を持っている人が多すぎて、「今日、明日で金持ちになってやろう」ていう意気込みで仮想通貨トレードに入ってくる人が多いですけど、これは間違っていると思います。
「そもそも投資は、しっかり足腰据えてやっていればお金は増えるはずなんです。」
もっと言えば、投資を20~30年ていう長期スパンで考えると、基本的に負けることはないはずなんですよ。なぜかというと世界のGDPって毎年約3%ずつくらい伸びていっているので、世界の資金量ってそれと比例して伸びていくので、一般的な価値っていうのは3%ずつ上がっていくものなんですよ。従って、20~30年で見たときに60%くらい資産が増えているはずなんですよ。
仮想通貨は寝ていたらお金が増えるという感覚は去年でいえば、ある意味正しかった側面もあると思います。
仮想通貨市場は、爆発的に成長しているということは間違いないですし、根幹技術であるブロックチェーン自体は多くの大企業が研究開発に参入してきているし、間違いなく市場は今後もどんどん大きくなっていくと思います。これから2~3年かけてまた評価される仮想通貨やプロジェクトは出てくるだろうし、そのときに今年記録した高値を更新することも全然ありえると思っています。
そういった市場環境のなかで、稼ぐことを急ぐと絶対にミスるんですよ。理由は単純で「いま買う必要がないでしょ」っていうタイミングで買ってしまう(ポジションをとってしまう)からです。
たとえば、短期売買枠を例にいえば、複数のインジケーターが揃うほぼ100%勝てるタイミングっていうのが月に数回訪れるので、そこだけ確実に掴むだけでトレードは良いんです。そうではなくて、稼ぐことを焦るから「本来取らなくていいポジションを取ることになり、徐々に負けがこんでくるんです。」
投資は絶対的なルールとして、負けがこむと勝ちづらくなる特徴を持っています。たとえば、100万円が原資で50%勝てば、150万ですが、もし、50%負けた場合は50万円になり、ここから100万円に戻すには次に2倍にする必要があります。投資は負けがこむと勝ちにくくなる性質を持っているのです。従って、確実に勝てるタイミングをしっかり拾って、勝ちのサイクルに入ることがとても重要なんです。
そのためには、なによりもポジりすぎない。これが大事です。
指針さんインタビュー後半のまとめ
ここまで「コインメディアによる指針氏の独占インタビュー」として、前後半に分けて2回連載させていただきました。
後半の内容としては「指針(blockchain)が教える仮想通貨トレードの入門」という内容で主にこれから投資をする上でとても大事な3つの内容を説明頂きました。
- 1つ目:トレードで一喜一憂しない
- 2つ目:世の中のお金の動きがどうなっているのか?「基礎知識」を知っておく
- 3つ目:投資は「資金管理の考え方」が極めて重要
そして、最後には「勝ちサイクルに入るためにも、稼ぐことを急がないで、無駄にポジりすぎないで、勝てるタイミングでしっかり勝つ」という極意を教えてもらいました。いかがだったでしょうか?
今後も、コインメディアでは指針さんのような有名トレーダーの方々にインタビューをしていきたいと考えているので、次回をお楽しみにしてください。
プロトレーダー指針(Blockchain)氏が書籍を出版
プロトレーダー指針(Blockchain)氏が書籍を出しました。先行予約時点で重版決定しています。
<プロトレーダー指針(Blockchain)氏インタビュー前半はコチラ>