IOUとは?
IOUとは、「I Owe You(私はあなたに借りている)」の略で借用証明書の事です。IOU自体に金銭的な価値は無く、よく銀行預金の通帳に例えられます。銀行に入金したお金は通帳に残高として表示されますが、通帳の残高そのものは実際のお金ではありません。つまり、銀行に入金した人は債権者、銀行は債務者、通帳はIOUであるといったイメージです。
また、このIOUを発行する企業や人の事をゲートウェイといいます。IOUは個人間でやり取りする事ができ、最初にお金を貸した人でなくてもIOUを持っていれば、ゲートウェイでお金に変換してもらう事ができます。
ただ、IOUは発行元が倒産したりしてしまうと価値が無くなってしまうというデメリットがあります。
IOUとリップル(XRP)
リップル(XRP)はビットコインなどの他の仮想通貨とは異なり、ブロックチェーン技術を使っておらず、XRP Ledgerという独自の分散型台帳を使用しています。
送受金する際はお金を直接やり取りするのではなく、ゲートウェイからIOUを発行し、それをもとにリップル社がやり取りした2者の残高を増減させるという形をとっています。
例えば、AさんからBさんに500XRP送金した場合、ゲートウェイから「AさんからBさんに500XRP」というIOUが発行され、リップル社がAさんの残高から500XRP減らしてBさんの残高に500XRP増やした後、IOUは破棄されます。
このような仕組みを取っているため、ブロックチェーンでトランザクションを処理する時間が無くなるので、決済のスピードを早くする事ができ、更に手数料も削減できます。