イーサリアムファーストの投資家が増加中
今週のOverbitNewsでは、まずイーサリアムファーストの考えを持つ投資家の意見を紹介します。
投資信託運用会社グレイスケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)のマネージング・ディレクターであるマイケル・ソンネンシェイン氏は次のように述べています。
「2020年、仮想通貨投資家の中でイーサリアムファーストに考える投資家が増えてきています。中にはイーサリアムのみに投資するような投資家グループも増えてきています。」
グレイスケール・インベストメンツはは米CoinDeskの親会社であるデジタル・カレンシー・グループ(Digital Currency Group)が所有している世界最大級のブロックチェーン関連企業です。
仮想通貨のリサーチ企業Messariのシニアリサーチアナリストであるライアン・ワトキンス氏は、機関投資家の仮想通貨に対しての関心について尋ねられた際に、「機関投資家は、ビットコインがデジタルゴールドとして社会的地位を確率するストーリーを確信してそれを買っている」と答えています。
「ビットコインがデジタル・ゴールドならば、イーサリアムは世界のスーパーコンピューターである」という論調が高まっており、これは今後数年に渡り展開される可能性があります。
マイクロストラテジー社がビットコインを4億ドル追加で調達
マイクロストラテジー社とそのCEOであるマイケル・セイラー氏は、米国上場企業として初めてバランスシート上でビットコインを取得したことを公開し、ここ数ヶ月で急速に国際的な注目を集めています。
2020年初頭には5億ドル近くのビットコインを取得していましたが、マイケル・セイラー氏はさらに多くのビットコインを取得するために4億ドル追加で調達しようとしているようです。
この戦略によって、マイクロステラテジー社株が公開市場において準ビットコインETFとも捉えられる様になります。これは米国証券取引委員会(SEC)ポリシーのグレーゾーンですが、米国市民がマイクロステラテジー社株を介して間接的にビットコインに投資できるとも言えます。
この新しい資金調達モデルは他に類を見ない初の取り組みです。今後もマーケット全体に波紋を広げていくことでしょう。
ブレグジット協議の停滞により、一部の投資家は「大きな回復」の期待には慎重な姿勢
今週最後の話題はEUと英国全体に不安を残し続けている進行中のブレグジット交渉について取り上げます。
多くの投資家は先週末も英・EU間の合意に向けた進展を期待していましたが、協議は決裂。月曜日には英ポンドは下落しました。米国時間午前中に対米ドルで1.5%近く下落、日中に持ち直し、0.6%の下落にとどまりました。
このようなブレグジット協議の停滞により、一部の投資家は「大きな回復」の期待には慎重な姿勢を見せています。
さらに米国の投資家は政治的な対立が続いていることから、追加の景気刺激策の年内成立が遅れていることに不安感を募らせています。
Covid-19パンデミックからの継続的な回復が英国、EU、米国、および世界中のほとんどの国で続いているため、世界中の投資家は警戒心から慎重になっています。
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