暗号資産業界におけるステーキング需要が一層高まる中、アジア最大のステーキングプールを作ることを目標にするムーンステーク(Moonstake)が、運営するステーキングプールのステーキング総額5000万ドル(約53億円)を突破したことを発表。
主要プロダクトのウォレットへのCardano(ADA)実装という本格的なサービス提供開始からわずか2ヶ月での達成で、業界関係者にも衝撃を与えている。
ムーンステーク(Moonstake)は著名で確かなステーキングプール
ステーキングの総合メディアStaking Rewardsによれば、現在、ステーキングのサービスプロバイダーは、世界に878存在している。この中で、ステーキングの総額を公表しているプロバイダーはほとんどいないが、短期間での成長は、ムーンステークの顕著な拡大の証明であり、著名なステーキング事業者のひとつにカウントされるものだろう。
実際に、現在実施中のキャンペーンは、少なからずSNSを賑わせており、暗号資産やブロックチェーンに対する認知度の向上にも一役買っている。
ムーンステークは、今回の発表に際し、パブリックブロックチェーンとの提携を推進し、これにより強力な体制を築いてきたとしている。
発表同日に行われたムーンステークのウェビナーでは(ウェビナー情報はこちら)、アドバイザーの石田氏が「ブロックチェーンプロジェクトとの提携により、マーケティング協力を行うなど相互の協力を図るとともに、マネージメントレベルで技術的な議論や様々な開発に関するアップデートを迅速に知ることができる」と、ムーンステーク拡大に対するパートナーシップの効果を強調している。
Cardanoの構成組織のひとつであるEmurgoや、Tezosのインキュベーション組織であるTZVenturesを始め、Ontology, NEO, Harmonyなどと直接パートナーシップを結んでいることは、技術の発展へのキャッチアップを妥協しないという強い意思も含まれる。
最近では、DeFiパートナーとのパートナーシップも拡大しており、シンガポールのRAMP DeFiや、60万ダウンロードを誇るInfinito Walletとの提携は、DeFi接続を見据えた動きだ。すでに実績を作っているムーンステークが、ステーキングに加えてDeFi領域に拡大すると、DeFiにますます注目が集まるようになる。
ファウンダーの手塚氏は、ステーキング総額5000万ドルは通過点であり、年内に1億ドルを目指すとしている。
ムーンステーク(Moonstake)について
Moonstakeは、ステーキングプール・プロトコル開発のために設立され、様々なステーキング関連プロダクトを、パートナープロジェクトや提携企業を通してサービスを提供している。
Moonstakeはアジアで最大ステーキングプールネットワークになることを目標としており、ステーキング・エコシステムを構築していくためにEmurgo、Ontology、NEO、PundiX、Wanchain、Qurasらと、次々とメジャープロジェクトとのパートナーシップを拡大している。さらに、日本最大のブロックチェーンハブのBinarystar、シンガポールCatalist上場企業のOIO Holdings Limited (SGX: OIO)、と提携。アドバイザーには、世界的なプロジェクトのLISKや、プロジェクトの著名プレイヤーを迎えている。