効率的な資産運用手段として仮想通貨取引に対する認知度が上がってきた現在では、仮想通貨取引で資産運用を行っている投資家の存在は決して珍しいものではなくなったのではないでしょうか?
一般的な仮想通貨取引で利益を得るためには通貨の売買が行われますが、最近では保有通貨を売却することなく利息という形で利益を得る「レンディング」と呼ばれる貸借取引に対する注目度が高まっています。この記事では、日本国内仮想通貨取引所でも最近広まってきている仮想通貨レンディング(貸し仮想通貨)を掘り下げながらご紹介します。
- 保有する仮想通貨を売却しない資産運用法が仮想通貨レンディング!
- 仮想通貨取引所に貸し付けるレンディングは未回収リスクが低い!
- 仮想通貨レンディング時の税金計算は総平均法で行うとお得!
- 仮想通貨レンディングのなかには年間利回り24%に上るものも存在する!
保有通貨を売却せずに利益を得る!仮想通貨の貸借取引レンディングとは?
仮想通貨レンディングは保有する通貨を売却せずに貸付を行い金利という形でリターンされる利益を得る貸借取引で、仮想通貨を保有する投資家が仮想通貨取引所に保有通貨を貸し付けて取引します。
仮想通貨取引所とレンディング契約を結び契約期間中は取引所に保有通貨を貸付け、月単位や契約期間終了時には貸し出した通貨に利息分の通貨が加算され返却されるなどの方法で利息を得ます。
仮想通貨取引所は投資家から借り受けた通貨を別の投資家に貸し出して運用しますが、海外では取引所を仲介させずに投資家同士で通貨の貸借取引を行うケースも存在します。
しかし国内では仮想通貨の貸借取引は、仮想通貨を貸して利息を得たい投資家と仮想通貨を借りて取引を行いたい投資家を仮想通貨取引所が仲介するのが一般的です。銀行預金をイメージするとレンディングのシステムを理解しやすいのではないでしょうか?
借り受けた通貨はどうする?仮想通貨取引所の借り受けた通貨の使用方法とは?
仮想通貨レンディングで投資家から通貨を借り受けた取引所は、借り受けた通貨を信用取引を行う投資家に貸付けて運用します。
仮想通貨取引では現物取引と信用取引の2つの方法で仮想通貨取引が行われますが、信用取引では投資家が取引所に預けた証拠金にレバレッジをかけ、より大きな額の取引が行われるのが一般的です。
仮想通貨レンディングでレバレッジ取引用の通貨を調達し、信用取引で得た利益と通貨を貸し出した投資家へ支払う利子の差額が取引所の収益となるのが仮想通貨の貸借取引である仮想通貨レンディングです。
仮想通貨取引所は投資家から通貨を借り受けることでより大きな手数料を得られるレバレッジ取引を活性化することが可能となるため、貸し出しを行う投資家に手数料という名目で利子を支払ってでもレバレッジ取引用の通貨調達を行いたいと考えています。
貸借取引はどのようにお得?仮想通貨レンディングを行うメリットとは?
現物取引と信用取引の違いはあるものの、通貨の売買で生じた差額で利益を得るのが一般的な仮想通貨取引だと言えますが、保有通貨を売却せず取引所に貸与することで利息を得られるレンディングでの仮想通貨運用のメリットを紹介します。
通貨売買を行わない仮想通貨レンディングはビギナーの投資家でも利益を得られる!
ベーシックな仮想通貨取引での資産運用は、保有通貨を購入価格より高値で売却して行います。
保有通貨の市場価格が上昇すれば売却益が大きくなりますが、売却のタイミングが判らなかったり、より大きな売却益を狙って長期保有しているなどの理由で保有しているだけの状態では利益確定が行えないため、仮想通貨を保有しているだけでは資産運用にはなりません。
契約期間修了時に貸し付けた仮想通貨が返却されるレンディングは売却による利益確定を行わず、手数料(金利)による利益を得られるのがメリットだと言えます。
ボラティリティ(価格変動)の大きな仮想通貨での資産運用には値動きを読むトレーディングスキルが求められますが、売却を行わないレンディングはビギナーの投資家でも資産運用が行いやすい取引方法だと言えるでしょう。
仮想通貨レンディングに適用される利回りは低くない!
保有通貨を貸し出す取引先によって異なるものの、仮想通貨レンディングで得られる利息は貸し出した通貨の時価評価額の5~10%が一般的です。
仮に1BTCの時価評価額が100万円のタイミングで年利5%レンディング契約を結んだ場合は1年後の契約終了時に5万円分のビットコインを利息として得ることができます。レンディング契約終了時の1BTCの時価評価額が貸付時と同じ100万円であれば0.05BTC、200万円であれば0.025BTCを利息として得られます。
仮想通貨取引に対し巨額の売却益をイメージする方にはレンディングの利息が少額に感じるかもしれませんが、現在の銀行預金利息が超低金利であることを考えると、年利5%の場合でも仮想通貨レンディングは非常に魅力的な資産運用先であると言えます。
自分の仮想通貨ウォレットに通貨を保有していても保有通貨は増加しませんが、取引所に貸し付けることで利息の形で保有通貨を増資できるのが仮想通貨レンディングのメリットです。
仮想通貨レンディングは貸借取引に付きものの未回収リスクが低い!
海外で行われている投資家同士が直接貸借取引を行うレンディングは持ち逃げなどの未回収リスクが非常に高いと言えますが、投資家同士の貸借取引を取引所が仲介する国内のレンディングであれば未回収リスクは大きく低下すると言えます。
どのような貸借取引にも未回収リスクが存在するため、銀行などの金融機関が資金貸与を行う際は厳格な審査が行われ担保設定を求められるのが一般的ですが、個人間での仮想通貨の貸借取引は特に未回収リスクが高いと捉えるべきでしょう。
投資家同士が直接行う貸借取引と比べると未回収リスクが大きく低下するのが、仮想通貨取引所に対して保有通貨を貸し付けるレンディングのメリットだと言えます。
取引履歴の改ざんリスクは?取引所相手の貸借取引は透明に行われる!
仮想通貨は法定通貨のような実体がなく、オンライン上のデータ交換のみで取引が行われるため取引履歴の改ざんが心配ですが、仮想通貨取引所にとって投資家からの信用を失うことは廃業を意味することになるため取引履歴の改ざんは心配ないと考えられます。
前項でふれたとおり投資家同士が直接行う貸借取引はハイリスクであると捉えるべきですが、金融庁の認可を受けた信用できる仮想通貨取引所は金融機関の1つとして扱われるため不正操作が行われる可能性は非常に低いと言えます。
日本の金融庁の認可を受けた仮想通貨取引所に関して詳しく知りたい方は【仮想通貨取引所おすすめランキング!】を参考にしてください。
仮想通貨レンディングは絶対安全?貸借取引に潜むデメリットとは?
保有通貨を売却せずに効率的な資産運用を行える仮想通貨レンディングは非常に魅力的な資産運用手段だと言えます。しかし、金融取引には必ず存在するリスクやデメリットは仮想通貨レンディングにも存在するため、貸借取引を開始する前にリスクやデメリットを掴んでおく必要がありますので紹介します。
仮想通貨レンディングには仮想通貨取引所のカウンターパーティーリスクが潜む!
カウンターパーティーリスクとも呼ばれる取引先の経営破綻などの信用リスクは、仮想通貨レンディングにも存在します。具体的にはレンディングで保有通貨を貸し付けた取引所の経営破綻などが仮想通貨レンディングのカウンターパーティリスクに該当します。
投資家同士が直接仮想通貨の貸借取引を行うよりも仮想通貨取引所を仲介させた取引の方が、未回収リスクが低くなることは仮想通貨レンディングのメリットとして紹介しましたが、貸通貨の返却を担保する取引所が倒産すると契約を履行することが困難となります。
法定通貨を取り扱う銀行に対してはペイオフと呼ばれる預金者保護が講じられますが、改正資金決済法(仮想通貨法)の施行で仮想通貨が決済手段の1つに認められた現在でもペイオフのような制度は存在しません。
2008年のリーマンショック以降FX取引所では提携銀行が補償する信託保全が普及しましたが、仮想通貨取引所では普及が十分ではないため取引所倒産で貸し付けた保有通貨の返却が行われないリスクが存在するのはレンディングのデメリットだと言えます。
レンディング契約中は貸し付けた通貨を使用できない
仮想通貨取引所に保有通貨を貸し付けるレンディング契約期間中は投資家の保有権は保たれますが、使用権は取引所に移管されるため売却や送金などが行えなくなります。
既に触れたとおり仮想通貨はボラティリティが非常に大きな金融商品であり、「ボラティリティの大きさが仮想通貨を利用した資産運用の魅力だ!」と捉える方は少なくないのではないでしょうか?
ボラティリティが大きいためレンディング契約期間中に保有通貨の時価評価額が暴落しても売却が行えず、レンディングで得た利息以上に保有通貨の総額が減少する可能性も存在します。
契約期間中に保有通貨を使用できない仮想通貨レンディングには、価格変動による元本割れが生じるリスクが存在するものデメリットとして捉えるべきでしょう。
利息は課税対象?仮想通貨レンディングに対する税金システムとは?
仮想通貨取引で得た利益は雑所得に区分され年収2,000万円未満で、年末調整で所得が確定しているサラリーマンなどの給与所得者の場合は年間20万円以上の雑所得が生じた場合は確定申告を行う必要があります。
「仮想通貨取引で得た利益=仮想通貨の売買で得た利益」がイメージされることから、レンディングで得た利益は雑所得に該当しないように感じますがレンディングの利息は仮想通貨取引で得た利益に含まれます。
また銀行預金や国債の利息は利子所得に分類されるため「レンディングで得る利息も利子収入ではないか?」とも捉えられますが国税庁は預貯金・公社債の利子・合同運用信託・公社債投資信託・公募公社債等運用投資信託の収益分配を利子所得と定めています。
課税タイミングや税額算定方法は?仮想通貨レンディング利息に対する税金のポイント
ボラティリティが大きな仮想通貨はどのタイミングで課税されるかが非常に重要となり、通常の仮想通貨取引は売買で利益確定が行われた時点で課税されます。
保有通貨を売却せずに貸与するレンディングでの課税タイミングが気になりますが、レンディングによる貸借取引に対する課税は次のように行われます。
- 仮想通貨取引所に貸し付ける元本(保有通貨)は売却時に課税
- レンディングで得る利息は利息が支払われた時点で課税
またボラティリティが大きな仮想通貨は利息として受け取った後に急騰や暴落する可能性がありますが、レンディングで得る利息は、利息を受け取った時点の仮想通貨時価評価額に対して課税されます。
仮にレンディングの利息として0.05BTCを得た時点の1BTCの時価評価額が100万円の場合は5万円が課税対象となります。
利息を得たのちに1BTCの時価評価額が50万円に暴落した場合や200万円に高騰した場合でも利息として得た0.05BTCに対する課税額が5万円から変化することはありませんが、0.05BTCを売却した場合は売却額に対して課税されます。
仮想通貨取得には元手がかかる!仮想通貨レンディングの税金計算方法は?
保有通貨を1,000万円で売却したと聞くと1,000万円の利益をイメージしがちですが、売却した通貨の購入額が999万の場合は売却益は1万円となりますので1,000万円に対して課税されると投資家が破綻します。
しかし、仮想通貨の損益計算にも必要経費が存在し上記のケースでは999万円が必要経費、雑所得は1万円となり1万円が課税対象となりますので安心して下さい。仮想通貨レンディングで得た利益の税金計算方法を判りやすく紹介します。
1BTCをレンディングし利息を得た場合の税金計算方法
1BTCの時価評価額が100万円のタイミングで年率5%の利回りでレンディング契約を結び、契約期間終了時に利息として0.05BTCを得た場合は1,000,000×0.05=50,000円の利益を得たことになります。
利息として得た収入には必要経費が存在しないため、5万円を雑所得として計上する必要がありますが、この5万円は後述する0.05BTCを売却する際には必要経費として計上できます。
レンディングで得た0.05BTCと元本の1BTCを売却した場合の税金計算方法
90万円で1BTC購入後にレンディングで運用し1BTC=100万円で0.05BTCの利息と元本返却が行われ、1BTC=110万円で1.05BTCを売却したケースをモデルに総平均法での税金計算の条件を紹介します。
売却収益の計算条件
- レンディング利息で得た5万円
- 1.05BTCの売却益115万5千円
上記計算条件によって50,000+1,155,000=1,205,000円で算出した120万5千円を確定申告書に記載します。
必要経費の計算条件
- 1BTC購入費用の90万円
- 0.05BTCの必要経費5万円
上記計算条件を加算したものを1.05で除算して税金計算上の時価評価額を算出し、売却数の1.05を乗算することで必要経費を算出します。
- 時価評価額:(900,000+50,000)÷1.05=904,761円
- 必要経費:904,761×1.05=949,999円
1.05BTCを売却するためにかかった94万9千9百99円の必要経費が算出されました。
雑所得の計算条件
- 売却収益120万5千円
- 必要経費94万9千9百99円
売却収益から必要経費を差し引いて雑所得を算出します。
1,205,000-949,999=255,001円
1BTCを年率5%のレンディングで運用し利息として得た0.05BTCと共に1BTC110万円で売却したケースの雑所得25万5千1円に対して課税されます。
実際の利益と税金計算上の利益が一致しない理由
1.05BTC売却で得た1,205,000円に対する支出は90万円ですので、実際には305,000円の雑所得を得ていますが、必要経費を平均化する装平均法では実際の利益と計算上の利益が一致しません。
総平均法での税金計算のポイントは利息として受け取った0.05BTCを売却収益として計上し、売却時の必要経費に計上している点だと言えるでしょう。
仮想通貨レンディングの始め方は?貸借取引の流れとは?
長期保有している通貨を貸し付け利息を得る貸借取引のレンディングは、保有通貨を利用した効率的な資産運用手段として注目されはじめているものの、仮想通貨レンディングの始め方は未だ知られていないようですので国内取引所のコインチェックを例に紹介します。
コインチェックで仮想通貨レンディングを行うためには取引口座が必要!
コインチェックに保有通貨を貸し付けて仮想通貨レンディングを行うためには、コインチェックの取引口座が必要ですのでコインチェックでアカウントを取得し取引口座を開設してください。
コインチェックの口座を持っていれば簡単な申し込みをするだけで面倒な手続きを行わずに次の流れで仮想通貨レンディングを始められます。
コインチェック(Coincheck)公式サイトにログインし、ホームページ左のボックス内の「コインを貸す」を選択します。
コインを貸すをクリックして開いた画面に表示される11銘柄でレンディングが行えますので、コインチェックに貸し付けたい通貨銘柄を選択します。
貸し出したい通貨銘柄を決定後に画面をスクロールし上記画面の下に表示されている貸出期間を選択し、貸し出し金額を入力後に仮想通貨を貸す(画像ではBTC)ボタンをクリックすれば手続きが完了します。
レンディングが行える取引所は?気になる利回りなどの貸し付け条件で徹底比較ランキング!
仮想通貨レンディングが簡単な手続きで保有通貨を効率的に運用できる魅力的な資産運用手段であることが判りましたが、気になるのは貸し付けでどのくらいの利息が得られるのか、また貸し出し期間はどのくらいなのかではないでしょうか?
国内取引所3社と海外取引所3社の利回りや貸し出し期間などを紹介します。
1位 コインチェック(coincheck)
2014年に取引を開始し取扱い通貨の種類の豊富さで国内最大規模の仮想通貨取引所に成長したものの、2018年1月にXEMの大量不正流出が発生しイメージが低下しましたが、同年6月には被害総額460億円の補償を完了しています。
現在はオンライン証券大手のマネックスグループ傘下の取引所としてセキュリティ強化に努め、再評価されている仮想通貨取引所がコインチェックです。
前項の仮想通貨レンディングの始め方や流れで例に挙げたコインチェックでは次の条件で仮想通貨レンディングを行えます。
- 取扱い通貨銘柄:BTC・ETH・ETC・LSK・FCT・XRP・XEM・LTC・BCH・MONA・XLM
- 利回り:1.0~5.0%(年率)
- 契約期間:14日・30日・90日・365日
- 貸し付け数量:10万円相当以上
- 中途解約:不可
- 手数料:要確認
2位 GMOコインで行う仮想通貨レンディング
インターネットサービス大手のGMOインターネットグループの大きな資本力を背景に、非常に低く抑えた手数料を実現し高く評価される仮想通貨取引所のGMOコインでも仮想通貨レンディングでの資産運用が可能です。
貸借契約期間中でも中途解約が可能ですので、大きな値動きが生じた際でも安心ですが、中途解約時には手数料が発生します。またGMOコインの仮想通貨レンディングサービスは常時提供されておらず、仮想通貨レンディングの募集に応募する形で取引を行います。
GMOコインでは次の条件で仮想通貨レンディングを行えます。
- 取扱い通貨銘柄:BTC・ETH・BCH・LTC・XRP
- 利回り:5.0%(年率)
- 契約期間:BTC90日(募集によって変動あり)・アルトコイン150日
- 貸し付け数量:10~100BTC・100~1,000ETH・50~500BCH・300~3,000LTC・100,000~1,000,000XRP
- 中途解約:可能
- 手数料:貸出量×期間×利率÷365
3位 ビットバンク(bitbank)
販売所形式ではない取引所形式で取引手数料を抑えた仮想通貨取引が行える人気の取引所ビットバンクでも仮想通貨レンディングが積極的に行われています。中途解約に対応しているため大きなボラティリティが生じた際でも安心ですが、中途解約時には手数料が発生しますので契約持続と中途解約のどちらが効果的かの判断が重要となります。
またビットバンクの仮想通貨レンディングは常時行われておらず、ビットバンクから募集があったときのみ仮想通貨レンディングの利用が可能で、貸し付け額に応じて利率が高くなります。
ビットバンクでは次の条件で仮想通貨レンディングを行えます。
- 取扱い通貨銘柄:BTC
- 利回り:3.0~5.0%(年率)
- 契約期間:365日
- 貸し付け数量:1~25BTC
- 中途解約:可能
- 手数料:解約時5%
4位 フェニックス・レンディング
フェニックスレンディングについて詳しくは【フェニックスレンディング(Phoenix Lending)とは?年利24%の貸し仮想通貨の特徴や口座開設登録方法を解説!】を参考にしてください。
香港を拠点にする投資ファンドスカイシール・キャピタルに仮想通貨を貸し付ける仮想通貨レンディングがフェニックス・レンディングで、同社が運営する仮想通貨取引所フェニックス・エクスチェンジに対して保有通貨の貸し付けを行います。
フェニックス・レンディングは仮想通貨取引所間に存在する通貨の取引価格差を利用した裁定取引など90種類以上の資金運用手段に分散運用を行うことで安定した資産運用の実現を図っています。
注目すべきは年利24%の利回りで、仮想通貨レンディングを用いた資産運用のなかではズバ抜けた高利回りを提供しています。フェニックス・レンディングでの仮想通貨レンディングは募集時に合わせ応募する必要があり、2020年2月1日~3月1日の予定で行われた第一回募集は5日間で完売するなど非常に高く注目される資産運用手段だと言えます。
フェニックス・レンディングの利回りは募集ごとに異なりますが、第二回募集では次の条件で仮想通貨レンディングを行えます。
- 取扱い通貨銘柄:BTC・USDT
- 利回り:BTC(22%)・USDT(24%)(年率)
- 契約期間:365日
- 貸し付け数量:100USD相当以上
- 中途解約:可能
- 手数料:貸し付け額の2%
5位 ビット・フィネックス(bitfinex)
世界最大級の取引量で代表的な海外取引所として知られる香港のビット・フィネックスでも、仮想通貨レンディングによる資産運用が可能です。しかしビットフィネックスは10,000USD以上の資産をビット・フィネックスに預ける必要があるため利用ハードルは高めです。
またビット・フィネックスの仮想通貨レンディングは投資家同士が直接貸借取引を行うタイプのレンディングとなるため、取引所に貸し付けるタイプのレンディングより未回収リスクが高いのも事実です。
ビット・フィネックスの利回りはレンディングの募集ごとに異なりますが、第二回募集では次の条件で仮想通貨レンディングを行えます。
- 取扱い通貨銘柄:ビット・フィネックスの取扱い21銘柄
- 利回り:投資家同士での相談
- 契約期間:2日~
- 貸し付け数量:50USD相当以上
- 中途解約:不可
- 手数料:利息の15%
6位 ポロニエックス(poloniex)
アメリカに拠点をおく仮想通貨取引所であり、アルトコインの取扱量が多いことで高く評価される海外取引所のポロニエックスでも、仮想通貨レンディングによる資産運用が可能です。
ポロニエックスで行う仮想通貨レンディングもビット・フィネックス同様投資家同士が直接貸借取引を行うタイプですので、未回収リスクや利回りは取引相手によって異なります。
ポロニエックスの仮想通貨レンディングの条件は次のとおりです。
- 取扱い通貨銘柄:ビット・フィネックスの取扱い12銘柄
- 利回り:投資家同士での相談
- 契約期間:2日~
- 貸し付け数量:通貨銘柄によって異なる
- 中途解約:不可
- 手数料:利息の15%
仮想通貨レンディングによる資産運用のまとめ
仮想通貨を利用した資産運用は一見非常にアクティブな資産運用手段のように捉えられる傾向にありますが、実際には大多数の通貨は投資家が保有したままで遊休資産になっていると言われています。
大きな売却益を狙うために行う長期保有では、残念ながら資産運用のチャンスをみすみす逃していると捉えるべきでしょう。仮想通貨レンディングはガチホで長期保有している保有通貨を遊休資産にすることなくアクティブに運用できる仮想通貨をサボらせない魅力的な資産運用手段だと言えますね。