SBIソーシャルレンディングとは
SBIソーシャルレンディングとは、金融関係の事業を多く展開する大手SBIグループに属している、貸付型のクラウドファンディング(ソーシャルレンディング)を扱っている企業です。
2011年3月からソーシャルレンディング事業に参入しました。
貸付型のクラウドファンディングを一般的に「ソーシャルレンディング」と呼び、簡単に言うと「お金を借りたい人」と「お金を貸すことで運用したい人」をインターネット上で結びつける役割をしています。
ソーシャルレンディング事業の多くはベンチャー企業が運営しており、基盤の不安定さを疑問視する声もありました。
そんな中、SBIグループに属している企業の参入ということで、安定感や信頼性といった面で期待されています。
また、当サイトがおすすめするソーシャルレンディングサービスを知りたい方は【【ソーシャルレンディング19社を比較】おすすめ業者をランキング形式で紹介!!】を参考にしてください。
SBIソーシャルレンディングの特徴
SBIソ-シャルレンディングの融資先
大きく分けると、カンボジア技能実習生支援ローンファンド、不動産担保ローン事業者ファンド、オーダーメイド型ローンファンドの3種類を扱っています。
以前は個人向け融資の証券担保ローンもありましたが、2017年9月で廃止になっています。
多種多様なラインナップ
SBIソーシャルレンディングの3つのファンドについて、簡単に説明します。
カンボジア技能実習生支援ローンファンド
日本で働くカンボジア人の方に支援をする目的のファンドで、出光クレジットの子会社である出光セゾンマイクロファイナンス(カンボジア)有限会社との協業となっています。
当然相手は個人なうえ日本以外の国の方となり信用力が落ちます。
利回りは高いですが、回収できない場合デフォルト(債務不履行)になる確率は非常に高い、ハイリスク・ハイリターンなファンドです。
不動産担保ローン事業者ファンド
常時募集しているファンドで、不動産を担保にローン事業を営む業者向けに融資することを目的としています。
利回りはほかのファンドや、他のソーシャルレンディング業者のファンドと比べても低いですが、過去にデフォルト(債務不履行)したこともなく、常に募集をしていて投資できなかったということもないので、通常の預金金利を大きく上回ることを考えれば実は一番安定かつ好利回りが確保できるファンドであるかもしれません。
オーダーメイド型ローンファンド
オーダーメイド型ローンファンドはSBIソーシャルレンディングでメインのファンドになり、一番投資家人気のあるファンドとなります。
このファンドは何種類か募集があり、現在主に募集が行われるのが
- 不動産バイヤーズローンファンド(不動産の売買等を行う事業者向けの貸付事業で運用するファンド)
- 不動産ディベロッパーズローンファンド(土地や建物を取得し、不動産の開発等を行う事業者向けの貸付事業で運用するファンド)
- サービサーズローンファンド(特定金銭債権の管理及び回収事業を遂行する事業者(サービサー)向けの貸付事業で運用するファンド)
- メガソーラーブリッジローンファンド(太陽光発電事業者向けファンド)
となります。
利回りが7%前後と高く、いずれも不定期で、サイト上でも直前にならないといつ募集が始まるかわからず、さらに募集が始まると最近は数分で募集が完了してしまうファンドも見受けられ、非常に人気が高いファンドとなっています。
SBIソーシャルレンディングのメリット
SBIグループに属している
大手金融企業であるSBIグループに属していることは、大きな信頼となります。
というのも、特に2018年はソーシャルレンディング業界では、マイナスのニュースが非常に多い年でした。
各社の中で多少のデフォルト(債務不履行)はリスク投資である以上覚悟は必要なのですが、事業者そのものが違法な募集や実態とは違う募集をしていたり、会社自体が倒産してしまうなどのことが数件起きてしまいました。
そうなると投資家は、その事業者のファンドに投資していたものすべてを失う可能性が高くなります。
その点で、SBIグループに属しているということは会社そのものがなくなる可能性が低く、かつ違法な募集や無理のある貸付先に融資はしないものと推測されます。
出金手数料が無料
基本的にソーシャルレンディングでは資金を引き出す際に出金手数料がかかりますが、SBIソーシャルレンディングでは手数料がかかりません。
厳密に言うと出金手数料がかからないというよりも、毎月の分配は投資家の銀行口座に手数料無料で振り込まれるからです(手数料はSBIソーシャルレンディングが負担)。
ほかの事業者は一般的に、その事業者の口座に配当はプールされるため、投資家が自分でその配当金を使用したい場合には、指定の銀行口座に振り込んでもらう手続きが必要で、通常は手数料が投資家持ちとなっています。
SBIソーシャルレンディングは自動で振り込まれ、手数料もかからないところはメリットといえるでしょう。
1万円から運用可能
どうしても高リスク商品に投資となるので、最初は少額から始めたいという方も多いと思います。
1万円から始めるこができるファンドもあるので、お試しで投資してみるには入口として入りやすいと思います。
ただし、オーダーメイド型は通常5万円単位の募集となっています。
SBIソーシャルレンディングのデメリット
案件の情報が不透明
案件の詳細がわからないために借り手が重複している可能性があり、実際にそうであると思われる案件もあると言われています。
投資家としてはリスク分散のつもりで複数の案件に投資したつもりが同じ相手に投資している可能性があり、その貸付先が支払いができなくなるとすべてがデフォルト(債務不履行)となってしまいます。
これを回避するには、先ほどのオーダーメイド型でも各種に分散する、時期を大きくずらすなど、投資家側での工夫が必要です。
人気案件に投資できない
利回りや条件の良い新規案件は、募集から数分で完了してしまいますし、最近は募集と同時にサイトにアクセスしようとしても繋がらないことも多々あります。
せっかく口座開設してみたものの、好利回りのオーダーメード型には全く投資できないという事態が起きてしまうことが問題として挙げられます。
SBIソーシャルレンディングの口座登録方法
事前準備
事前に準備しておきたいのは、以下の3点です。
- マイナンバー書類 : マイナンバーカード(裏)、通知カード(表・裏)、住民票(マイナンバー付き)のいずれかがあれば大丈夫です。
- 本人確認書類 : 運転免許証、健康保険証、マイナンバーカード(表)、パスポートなど、いずれか一つがあれば大丈夫です。
- 銀行口座確認書類 : 預金通帳、キャッシュカード
上記のすべてについてネット上でのやりとりとなりますので、WEBでアップロードできるように、PDFなどに保存しておく必要があります
会員登録
SBIソーシャルレンディングの公式サイトにアクセス
SBIソーシャルレンディングの公式サイト(https://www.sbi-sociallending.jp/)にアクセスし、「まずは無料で投資家登録する」をクリックします。
メールアドレスを入力
メールアドレスを入力します。(法人での申し込みの場合は「▶法人のお客様はこちら」をクリックします。)
ID・パスワードを設定
メールアドレスを入力すると自動的に次の入力枠が出てくるので そこに入力し、「上記内容に同意」をクリックします。
確認メール送付
確認メールが送付されるので、登録時のメールを確認します。この画面は閉じて結構です。
到着したメールに記載のURLをクリック
SBIソーシャルレンディングからメールアドレス認証のメールが届いているので、URLをクリックしてします。
メールアドレス認証完了
メールアドレスの認証が完了し、ログインが可能となります。
マイナンバー書類、本人確認書類、銀行口座確認書類を用意し、「投資家登録へ進む」をクリックします。
金融資産や投資経験等に関する情報を入力
全ての項目に回答し「次へ」をクリックします。
個人情報の入力
名前や生年月日・住所等の個人情報を入力し、「次へ」をクリックします。
分配金受取銀行口座の登録
分配金の受取をする銀行口座情報を入力し「入力内容の確認」をクリックします。
信用金庫や地方銀行など、大手銀行以外の銀行を指定する場合は、その他金融機関で検索することができます。
入力情報の確認
この後確認画面が出ますので内容を確認し、「確定」をクリックします。その後本人確認書類の登録へ移動します。
本人確認書類の選択
この先は画面の指示に従って本人確認書類の画像を選択します。
内容としては
- マイナンバーの入力
- 本人確認画像(免許証など)の添付
- 銀行口座確認画像(キャッシュカードの画像)の添付
となります。
本人確認書類のアップロード
選択された本人確認書類の画像を確認し「登録申請」をクリックします。
「ファイル確認」ボタンをクリックすると選択された画像が確認できます。
投資家申請完了
以上で投資家登録の申請は完了です。 この後、登録した内容を元に投資家審査が行われます。
本人確認キーの受け取り、入力
投資家審査を通過すると約4営業日で簡易書留ハガキが届きます。表面のシールをはがすと本人確認キーが書いてあります。
SBIソーシャルレンディングにログインし本人確認キーの入力を求められますのでハガキに記載のある本人確認キーを入力し「送信」をクリックします。
以上で投資家登録が完了となり、投資ができるようになりました。
投資家申請完了までの所要時間は、添付する画像の準備ができていれば、10分もあればできるものですので、自身に合う投資案件を逃さないためにも早い段階で口座開設は完了しておきましょう。
審査基準は、サイトによっては書いてあるところもあるものの公式サイトでは明言されておらず、実際のところ何が審査基準かは不明です。
あくまでも投資側なので、よほどのことが無い限り(必須項目の記載事項に不備があるなど)、投資家登録はできると考えられます。
ユーザーを守る健全性の高いソーシャルレンディングサービス
SBIソーシャルレンディングは「ソーシャルレンディングサービス」の中では出始めのころから参入していました。
数年前に一部でブームになり、業者が乱立し始め、明らかに利回り競争が始まったころ、SBIソーシャルレンディングは若干の遅れをとる形になってしまいました。
当時は利回りや手数料が他社より比較的不利であったことから、他社のサービスの人気におされる形となってしまっていました。改善を繰り返したものの、「大手の安心感はあるが、利回りは低くて物足りない」というのが良くも悪くも特徴という感じでした。
ところが、この利回り競争が無理をさせていたのか、複数の業者に不正等が発覚し、投資家がに泣きを見ることがありました。ニュースや新聞等でも取り上げられる事態になり、「ソーシャルレンディング=危険な投資」という印象があったことも否定できません。
そんな中、SBIソーシャルレンディングは大きく方針を変えなかったことや、ここにきて大手の安心感で一気に業界の中での人気が上がって来たという状況です。
ただ、一般的には年利換算で2.5%~10.0%という高い利回り商品であることは間違いないので、複数のソーシャルレンディングサービスと比較し、評判等も参考にしながら投資することをおすすめします。
また、当サイトがおすすめするロボアドバイザーを知りたい方は【【ソーシャルレンディング19社を比較】おすすめ業者をランキング形式で紹介!!】を参考にしてください。