米国の仮想通貨OTC取引で「買い」が増加中
2014年に創立し仮想通貨のOTC(店頭)取引を手がけているCumberland社は1月8日に、「買い手と売り手が直接取引をするOTC取引に米国の機関投資家が殺到している」ことを発表しました。過去1週間を見てみると、OTCの買いと売りの比率が買いに60%近く上昇したとのことです。
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Desk Update: Historically, our OTC trading is relatively balanced between buyers and sellers. Over the last week, our OTC buy/sell ratio (by notional value) has increased approximately 60% towards counterparties buying.
— Cumberland (@CumberlandSays) 2019年1月8日
この状況について、Cumberland社と同じくOTC取引を手がけるGenesis Global Trading社のCEOであるMichael Moro氏は、「年末は税金対策もあって売りが進行する傾向にあったが、年始になってその状況が落ち着き、買いが進行し始めているのではないか」と考察しています。
OTC取引はここ最近、その流動性の高さなどから、機関投資家の間で需要が高まってきています。米国の仮想通貨決済企業サークルは1月3日、2018年のOTC取引高の想定額が240億ドル(約2兆5900億円)になることを発表しました。
米国では仮想通貨取引所のCoinbase(コインベース)も、機関投資家向けにOTCトレーディングデスクを設立しているようです。
Coinbaseの機関投資家へのサービスについて詳しく知りたい方は【CoinbaseがCustodyサービスを開始!機関投資家に仮想通貨の預け入れサービスを提供!】の記事も参考にしてください。
昨年一年間伸び悩んだ仮想通貨業界に、OTC取引の増加が一つの希望になるかもしれません。