暗号資産(仮想通貨)のテクニカル分析で欠かせないのが「インジケーター」。直感的にチャートを把握しやすくなることから、多くのトレーダーが活用している取引ツールです。
暗号資産(仮想通貨)取引所も多くのインジケーターを提供していますが、その種類の多さから「いつどうやってインジケーターを活用したらいいか分からない」と感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、暗号資産(仮想通貨)取引におけるインジケーターの活用方法を解説していきます。
インジケーターは大きく分けて2種類ある
インジケーターには大きく分けて、「トレンド系インジケーター」と「オシレーター系インジケーター」の2種類があります。それぞれの特徴について、以下の項目で詳しく確認していきましょう。
①トレンド系インジケーター
トレンド系インジケーターは名前の通り、相場のトレンドの方向性を予想する際に使用するインジケーターです。相場の流れに逆らわず、波に乗るような順張りのトレードに向いていることが特徴です。
相場全体の方向性を把握できるため、中長期的トレードを行うトレーダーに多く活用されています。
また、トレンド系インジケーターはチャートの上に直接表示するものが多いため、パッと見たときの視覚でチャートの方向性を掴みやすいことが特徴です。ただし、複数のインジケーターを同時に表示させるとチャート画面が見えづらくなってしまうため、よく使用するインジケーターのみ表示させておくとよいでしょう。
トレンド系インジケーターの例 ・移動平均線 ・ボリンジャーバンド ・一目均衡表 ・パラボリック など |
②オシレーター系インジケーター
オシレーター系インジケーターは、レンジ相場で使用するインジケーターです。投資対象の「買われすぎ」「売られすぎ」を判断することができるため、トレンドが見えにくいレンジ相場で方向感をつかむのに役立ちます。
オシレーター系インジケーターでは、他のトレーダー達のポジション比率や通貨ペアの売買強弱が読み取れることから、逆張りのトレードにも向いている指標です。
オシレーター系インジケーターはチャートの下に表示されることが多く、現在のチャートと見比べながら、レンジ相場のゆくえを予想する際に活用されます。
オシレーター系インジケーターの一例 ・CCI ・RSI ・ストキャスティクス ・MACD など |
仮想通貨取引でのインジケーターの活用方法
インジケーターにはさまざまな種類があるため、相場や取引方法、銘柄に応じて使い分けることが大切です。ここからは、暗号資産(仮想通貨)取引におけるインジケーターの活用方法を確認していきましょう。
①トレンド系とオシレーター系のどちらも利用する
インジケーターは、複数を組み合わせることによって効力が大きくなるという特徴があります。特に、トレンド系インジケーターとオシレーター系インジケーターは最低1つずつ使用することがオススメです。それぞれ得意な相場が異なるため、2つのインジケーターを活用することで、より成果を上げやすくなる効果が期待できます。
1つのインジケーターが示す売買サインだけを頼りにするよりも、複数のインジケーターの売買サインを根拠にする方が勝率も高くなるといえます。色々なインジケーターを組み合わせながら、より相性が良いインジケーターを見つけていきましょう。
②通貨ペアとインジケーターの相性を確認する
インジケーターと通貨ペアには、相性の良し悪しがあります。相性の悪いインジケーターを選んでしまうと、インジケーターがなかなか売買サインを示さなかったり、売買サインの的中率が下がってしまったりすることがあるのです。
自分が取引したい通貨ペアの値幅や取引量、値動きの傾向によって、相性の良いインジケーターを選ぶようにしましょう。
③実際の相場でのインジケーターの有効性を確認する
インジケーターを使用する際は、必ず有効性を確認することも大切です。インジケーターが示した売買サインにしたがって取引を行った結果、どれくらいの確率で成功・失敗したかという点を記録しておきましょう。
この有効性を確認するためには、ある程度の期間同じインジケーターを使う必要があります。そのため、使用するインジケーターをコロコロと変えるのではなく、一定期間同じインジケーターを使用しながらデータを取りましょう。
また、同時に使用するインジケーターは、2〜3つ程度に留めておくことも大切です。インジケーターにはたくさんの種類があるため、いくつも使ってみたくなりますが、多くのインジケーターを同時に使いこなすのは、上級者のトレーダーでも難しいことです。まずは、2〜3つずつ使いながら有効性が高いインジケーターを探すことを心がけましょう。
④投資意向に合ったインジケーターを使う
インジケーターは、自分の投資意向に合ったものを使うことも大切です。インジケーターにはそれぞれ得意・不得意な相場があります。
たとえば、スキャルピングやデイトレードなど短期トレード意向の人は、瞬時に相場を判断することが求められます。そのため、画面が見にくかったり、売買サインが読みづらいインジケーターとは相性が悪いでしょう。
反対に長期トレードを好む人は、中長期的なトレンド感をつかめるインジケーターが向いています。
⑤相場に慣れてきたらパラメーターを調整する
ある程度のトレードを経験し「インジケーターの活用にも慣れてきたな」と感じたら、パラメーターを調整することもオススメです。
インジケーターを活用する中で、「ここで売買サインが出ていれば利益が得られたのに」と感じることもあるかもしれません。そのような際は、パラメーターの設定を変更してみましょう。パラメーターの変更は、インジケーターの設定画面で調整できるようになっています。
ただし、パラメーターを変更することによって、かえって勝率が下がってしまう可能性もあるため、初心者の人にはおすすめできません。
⑥インジケーターだけを頼りにしない
インジケーターは売買サインを示す大切な取引ツールです。しかし、取引の際はインジケーターが示すサインだけを頼りにしないように気を付けましょう。
インジケーターは絶対的な指標ではないため、エントリーした後に逆方向へ動くことや、複数のインジケーターがそれぞれ異なる売買サインを示すこともあるのです。あくまで取引の参考程度にとどめ、その他のテクニカル分析とあわせて活用することがオススメです。
インジケーターの取り扱いが多い暗号資産(仮想通貨)取引所
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所では、多くのインジケーターを提供しています。特に以下の3つの取引所では独自の取引ツールも豊富で、多くのトレーダーから人気のある取引所です。
・GMOコイン ・bitbank ・DMM ビットコイン |
どの取引所も無料の取引ツールが充実しているうえに、インジケーターもさまざまな種類がそろえられています。自分が取引したい通貨ペアや手数料の安さなど、総合的に判断して取引所を選ぶと良いでしょう。
まとめ
暗号資産(仮想通貨)でのテクニカル分析では、インジケーターの活用が欠かせません。インジケーターには多くの種類があり、それぞれ相性の良い相場や通貨ペアが異なります。そのため、多くのインジケーターを組み合わせて活用することで、相場分析の幅が広がるといえます。
売買サインの的中率や画面の見やすさ、トレード手法との相性など、さまざまな観点から使いやすいインジケーターを探してみましょう。
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