世界15ヶ国で金融サービスを展開しているIG証券。金融商品の豊富さやノックアウトオプションの取り扱いがあることに定評がある証券会社です。
一方、国内証券会社の中では楽天証券が大きく口座数を伸ばしており、多くの個人投資家から高い評価を得ています。この記事では、IG証券と楽天証券のスペックについて、各特徴ごとに比較していきます。是非、口座開設を行う際の参考にしてください。
取扱通貨ペア数で比較
まずは、FXの取扱通貨ペア数について比較してみましょう。
IG証券 | 楽天証券 | |
通貨ペア数 | 101 | 26 |
取扱通貨ペア数は、IG証券の方が圧倒的に多い結果となりました。FX取引を検討されている方にとって、取扱通貨ペア数は大切な比較ポイントになります。
IG証券では、楽天証券にはないデンマーククローネ、スウェーデンクローナ、ポーランドズロチなどの取り扱いがあり、マイナー通貨同士のペアなど投資先の選択肢が豊富に揃っています。
ドル円やユーロ円などのメジャー通貨ペアだけでなく、マイナー通貨ペアでの取引も視野に入れて、様々な取引チャンスを狙いたいという方はIG証券がおすすめです。
主要通貨ペアのスプレッドで比較
次に、主要通貨ペアのスプレッドを比較してみましょう。
スプレッド | IG証券 (午前9時~翌午前3時) | 楽天証券 |
米ドル/円(USD/JPY) | 0.2銭 | 0.2銭 |
ユーロ/円(EUR/JPY) | 0.5銭 | 0.5銭 |
ユーロ/米ドル(EUR/USD) | 0.4ポイント | 0.4pips |
英ポンド/円(GBP/JPY) | 1.0銭 | 1.0銭 |
引用:IG証券公式サイト、楽天証券公式サイト(2022年3月2日現在)
主要4通貨ペアのスプレッドについては、IG証券と楽天証券どちらも原則固定で、その差はないことが分かりました。ただし、IG証券は午前3時~9時の間はスプレッドが広く設定されているため、その時間帯に取引を行いたいという方は取引コストが割高になってしまいます。
一般的に対円の為替取引が活発になる午前10時前後や、対米ドル取引が活発になる21時~翌午前2時頃の取引であれば、どちらの証券会社を利用してもコストに大きな差はありません。
主要通貨スワップポイントで比較
FX取引では、高金利通貨取引でスワップポイントが受け取れることも魅力のひとつです。ここからはIG証券と楽天証券のスワップポイントについて比較してみましょう。
IG証券 | 楽天証券 | |
米ドル/円 (USD/JPY) | 売り-51 買い3 | 売り-7 買い1 |
ユーロ/円 (EUR/JPY) | 売り22 買い-74 | 売り10 買い-20 |
メキシコペソ/円 (MXN/JPY) | 売り-33 買い27 | 売り-7 買い4 |
トルコリラ/円 (TRY/JPY) | 売り-433 買い401 | 売り-40 買い10 |
※1万通貨あたり
引用:IG証券公式サイト、楽天証券公式サイト(2022年3月2日現在)
スワップポイントについては、プラス・マイナスどちらもIG証券の方が大きい結果となりました。
たとえば、トルコリラ/円の買いスワップについて見てみると、同じ1万通貨の取引でも楽天証券は1日10円のスワップポイントになるのに対し、IG証券では1日401円のスワップポイントが受け取れます。
高金利通貨の取引でスワップポイントを受け取りたいと考えている方は、IG証券の方がおすすめといえます。
ただし、マイナスのスワップポイントもIG証券の方が大きいため、スワップポイントの支払いが発生する通貨ペアについては注意が必要です。
取扱金融商品で比較
次に、取扱金融商品のラインナップで比較してみましょう。
取扱金融商品 | IG証券 | 楽天証券 |
FX | 〇 | 〇 |
外国株式 | ×(CFD取扱有) | 〇 |
国内株式 | ×(CFD取扱有) | 〇 |
投資信託 | × | 〇 |
ETF | 〇 | 〇 |
CFD | 〇 | 〇 |
バイナリーオプション | 〇 | 〇 |
ノックアウトオプション | 〇 | × |
債券 | ×(先物CFD取扱有) | 〇 |
取扱金融商品のラインナップについて見てみると、IG証券はCFD取引に特化している証券会社であることが分かります。IG証券では、株式CFD取引だけでも12,000銘柄を超えており、世界中の国の株式CFD取引を楽しめます。
一方、楽天証券は投資信託や債券の取り扱いがあるため、あまりリスクは取りたくないと考える投資初心者におすすめの証券会社です。
入出金の手続き方法で比較
頻繁に取引を行う方にとっては、入出金の使い勝手についても重要なポイントとなります。
IG証券 | 楽天証券 | |
入金方法 | ・クイック入金 ・ベストレシーバー入金 ・銀行振込(ドル口座) | ・リアルタイム入金 ・通常振込入金 ・らくらく入金 ・スイープ入金 |
出金方法 | ・PCから出金手続き ・スマホから出金手続き ・電話で出金手続き | ・通常出金(円貨出金) ・らくらく出金 ・外貨出金 ・スイープ出金 |
IG証券と楽天証券のどちらも複数の入出金の手段が用意されていますが、楽天証券は自動で入出金取引ができる「スイープ入出金」など、利便性の高さに定評があります。
なるべく手数料を抑えて入出金がしたい、手間をかけずに取引を行いたいという方は楽天証券の方がおすすめです。
ただし、IG証券も三菱UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行、PayPay銀行など多くの銀行と提携しており、ネットバンクを利用すればスマホで手軽に入金手続きを行えます。
ノックアウトオプションの取扱で比較
最後に、ノックアウトオプションの取り扱いの有無を比較してみましょう。
IG証券には、楽天証券にないノックアウトオプションの取り扱いがあります。ノックアウトオプションは取引の前にあらかじめ最大損失を設定できるため、リスクを抑えて取引をしたいと考えている方にはおすすめのオプション取引です。以下の項目で詳しく解説していきます。
ノックアウトオプションとは
ノックアウトオプションはFX、株価指数CFD、商品CFDなどで利用できる取引です。トレーダーは取引の前に最大損失を設定し、その水準まで価格が推移すると自動的にポジションが決済される仕組みとなっています。
そのため、相場が急変動した際もあらかじめ設定した水準以上の損失を被ることがありません。
また、ノックアウトオプションは「買い」ポジションのみで、「売り」のポジションを建てることはできませんが、「ベア(下落)」のポジションを買い建てることで下落相場でも利益を得られるチャンスがあります。上昇相場・下落相場のどちらでも取引のチャンスがあるのは、トレーダーにとって大きなメリットといえます。
このノックアウトオプションを取り扱っている証券会社は国内でも少ないため、リスクを抑えながらオプション取引を楽しみたいという方にはIG証券がおすすめです。
まとめ
この記事では、IG証券と楽天証券のスペックについて比較してきました。
IG証券はFX通貨ペアやCFD取引の銘柄が豊富であることが特徴であり、投資家はどのような相場でも投資先を探す楽しみがあります。
また、IG証券はノックアウトオプションの取り扱いも大きな魅力です。あらかじめ最大損失を限定しながら取引ができるノックアウトオプションは、投資初心者の方にもおすすめの取引方法といえます。
是非、これを機会にIG証券で口座開設を行ってみてはいかがでしょうか。