FXでスキャルピングをしたい方必見!注意点やおすすめの業者は?

 

FXの世界でいうスキャルピングトレードとは、数秒〜数分程の超短期間で売買を繰り返す取引方法です。一回で得られる利益は少ないですが、この方法を何回も勝つと利益が確実に積み上がっていきます。

 

しかし、どの手法でもメリットやデメリットがあり、向いている人とそうではない人がいます。FXで大損する前にスキャルピングを行う際の注意点を知っておきましょう。この方法を行うと業者によっては口座凍結されることがあります。おすすめのFX会社や通貨ペアもおさえておくと安心です。

 

FXでスキャルピングトレードをするメリットとデメリット

 

FXでスキャルピング取引をすると取引回数が多くなるため練習をたくさん積むことができます。それでも負けが重なると懐が痛みますのでデメリットも知っておきましょう。

 

瞬発力が重要!スキャルピングのメリットは3つ

 

①テクニカル分析だけでトレードできる


スキャルピングは、原則としてチャートパターンやインジケーターを利用したテクニカル分析を軸にトレードができます。

 

相場状況によっては数秒で手仕舞いする可能性もあるため、長期トレンドに大きく影響を与える社会情勢や経済指標等のファンダメンタルズ分析は殆ど必要がありません。したがって、マーケット情報収集や金融知用語に苦手意識のある人にはメリットの大きいです。

 

②トレード毎の損失を限定できる

 

ある程度の含み損を前提とした長期保有のスイングトレードのようにロットを落として高い維持率を維持する必要がありません。

 

この方法はレバレッジをかけて比較的大きなロットでエントリーして利益を積み重ねられる特徴があります。それは本手法が1度に数pipsから十数pips程度の利幅を狙えるためです。損切りラインを徹底して守ることで損失に関しても少なく限定することができます。



③ボラティリティに左右されずに高頻度でトレードできる


初心者のうちは回数をこなすと上達が早く、想定される利確の幅が狭いスキャルピングであれば1日で十数回のトレードも可能です。

 

また、相場のボラティリティが活発になる時間帯を狙う必要もなく、10pips程度の値動きが見込めればほぼ毎日売買が可能です。そしてFX会社によっては取引量に応じたキャッシュバックシステムもあるため、トレード回数自体を収益化できるのもメリットの1つといえます。

 

スキャルピングのデメリットと向いていない人

 

ここでは、スキャルピングのデメリットを解説いたします。自身のトレードスタイルや生活スタイルと照らし合わせて、スキャルピングが自分に合うかを見極めてください。

 

チャートに拘束される

 


FXでスキャルピングをする方はある程度まとまった時間を確保する必要があります。

 

スキャルピングではトレードの時間軸が短く頻度も多い分、瞬発的な値動きやサインを見つける必要があります。そのため、基本的に分析からエントリー、決済まではチャート画面から離れられなくなります。デイトレやスイングであれば指値を置いて自動化することも可能ですが、利幅が小さい本手法では基本的に全て手動で行う必要があります。



損切りをためらうとロスカットの危険もある

 


スキャルピングでは1日単位の短期的な利益に固執せず、1ヶ月や年単位の収支を意識して損失をあえて許容するメンタルが必要です。

 

この手法では損失を限定してロットを大きく持つことができる反面、相場が逆行した際にはすぐに損切りしなければ資金を減らしてしまいます。最悪の場合は強制ロスカットになる危険もあるため、損切りが大変重要なポイントになります。

 

トレードを行う際には、事前に許容できる損失額を決めておくと迷うことなく損切りできるでしょう。



ある程度の瞬発力と判断能力が必要

 


スキャルピングでは参考とする時間軸が最も短いため、秒単位の瞬発力と判断力が求められます。

 

また、秒単位で様相を変えるFX相場で熟考していると、エントリーチャンスを逃すだけではなく、利確が遅れてあっさり含み損に転換するリスクもあるでしょう。


取引ツールの操作ミスが損失に直結する

 


瞬時の操作が必要なこの手法では、取引ツールを滞りなく使いこなせる程度のスキルが必要です。

 

自動売買ソフトを自作する等の高度な知識は不要ですが、現代の主要ツールであるスマホやパソコンの操作に戸惑ってしまう人は注意しましょう。間違った操作で損失をだしてしまう可能性もあります。

 

FXのスキャルピング取引で損をしないために注意したい点は?

 

FXでスキャルピングトレードをするさいはスプレッドが収支に大きく影響する点を覚えておきましょう。この方法で勝つには取引コストや約定力にも注意が必要です。

 

口座選びの段階から取引コストに注意

 

この方法を行う時に最も注意するべきポイントの1つとして、スプレッドや手数料等の取引コストが挙げられます。

 

時間軸の長いスイング等は1度の利食いで数十pipsから数百pipsが見込めるため、数pips程度のスプレッドは殆ど考慮しません。しかし、短期トレードのこの手法では数pips程度の利食いになることも多く、スプレッドの差がパフォーマンスに大きく影響を及ぼします。残念ながらFX会社毎の取引コストはスタイルで変動することはありませんので、口座選びの段階から意識するべき要素です。

 

約定力が実質スプレッドを左右する

 

FXでスキャルピングを行うときにはスリッページを避けたいので、約定力が高い業者を選びましょう。

 

先ほど、この取引ではスプレッドが重要だと述べたのですが、残念ながら常に表示通りのスプレッドでトレードできるわけではありません。スリッページ(注文した価格からズレて約定すること)によって更に価格差が広がることがあります。スリッページが起こる事前のアナウンスや明確な時間帯の設定は存在せず、スキャルピングトレーダーにとっては不利になってしまうこともあります。

 

そこで注目するべき重要ポイントが、FX会社の約定力です。

 

例えば、スプレッド0.01と謳っているFX会社でも約定力が低ければスリッページが起きて結果的に0.1pipsで決済が確定し、実質スプレッドは0.1pipsになる場合があります。したがって、本手法を始める際の取引コストは、表面的なデータではなく表示スプレッドと発生スリッページのトータルを実質スプレッドとして判断しましょう。

 

FXでスキャルピングをする時のおすすめの業者や通貨ペア

 

FX口座を選ぶ時はスキャルピングができる会社かどうかを確認しましょう。また、超短期のトレードに適している通貨ペアを知っておくと成功につながりやすくなります。

 

スキャルピング取引向きの業者は?

 

FXの会社でスキャルピングが禁止されていないおすすめ業者は次の3つです。

 

①GMOクリック証券

…スピード注文ができて素早い売買が可能

 

 

②松井証券FX

…約定力が高く取引ツールが使いやすい

 

 

③FXプライムby GMO

…約定力が高く、この手法が公認されている

 

業者によっては超短期トレードが禁止されている場合があります。「禁止」はされていなくても会社に損失が出る場合やサーバーに負担がかかる場合は超短期トレードをすると口座が凍結されてしまう恐れがあるので注意しましょう。

 

スキャルピングにおすすめの通貨ペア3つ

 

通貨ペアによってもこのトレード方法で利益を出しやすいかが決まってきます。特に初心者の方は次の通貨ペアから始めてみましょう。

 

・ドル円

…スプレッドが狭く、日本人に馴染みやすい組み合わせ

 

・ユーロドル

…取引量が多いためトレンドが発生しやすい

 

・ポンド円

…値動きが激しいため超短期の取引に向いている

 

まとめ

 

FXでのスキャルピングとは非常に短い期間で取引を行い、利益を積み上げて行く方法です。

 

この方法はテクニカル分析だけでトレードが可能で、トレードごとの損失を限定することができる特徴があります。本手法では取引回数が多いので、コストが低い会社や、スリッページが起こりにくい業者を選びましょう。

 

FX会社の中にはスキャルピングを禁止しているところもあるので、この方法が公認されている業者を選ぶのがポイントです。

記事の監修者

中島翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。その後国内大手仮想通貨取引所Coincheckでトレーディング業務、新規事業開発に携わり、NYのブロックチェーン関連のVCを経てCWC株式会社を設立。証券アナリスト資格保有 。

Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12



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