BitMEXのCEO「現在の弱気相場が長引くだろう」
仮想通貨取引所BitMEXのCEOのアーサー・ヘイズ氏は、以下のように述べ、ヤフー・ファイナンスUKで以下のように述べ、現在の弱気相場が長引くという予想を行いました。
「現状は今後12~18ヶ月間、継続するでしょう。私がビットコイン(BTC)を始めた2013年は価格は250ドルから1,300ドルに増加しましたが、そして2014年から2015年の当時は”核兵器弱気相場”の一部でした。価格や出来高も暴落して、利益を出すのは本当に難しかったです。」
ビットコインは、昨年12月に最高値2万ドル(約2,256,000円)まで上昇しましたが、2018年初めに下落しました。そして過去数ヶ月間に約6,300ドル近くで取引されています。もしこの現状が続けば、2018年はビットコインにとって最悪の年となるでしょう。
元ドイツ銀行(Deutsche Bank)、シティバンク(Citi)のトレーダー・ヘイズ氏は2014年にBitMEXを共同設立しました。ヘイズ氏は現状は更に悪化する可能性があると考えており、「取引量は更に減少するでしょう。」と付け加えました。
弱気相場に関わらずBitMEXの拡大計画は変わらず
最近のビットコインの出来高とボラティリティーの低調にもかかわらず、BitMEXは毎日約10億ドルの取引量を記録し、今年初めには85億ドルの取引量が記録されました。
こうした背景からか、他の取引所が従業員の解雇を行う中、同氏は以下のように述べ、BitMEXの拡大計画に変わりはないことを言及しています。
「出来高の下落や財務状況の悪化を理由に、とあるOTC取引のトレーダーや取引所が従業員を解雇しているという報告があるようです。しかし我々BitMEXの拡大計画は変わりません、組織全体で雇用を続けており、この状態を継続するためのバランスシートのリソースがあります。」
他の業界関係者の見通しは明るい傾向に
BitMEXのCEOであるヘイズ氏は、弱気な予測を行いましたが、他の業界関係者の見通しは明るい傾向にあります。
分散型取引所の0x(ゼロエックス)創設メンバー Will Warren(ウィル・ウォーレン)氏はヤフー・ファイナンスUKでの電話インタビューで以下のように話しました。
「2011年以降から、まるで竜巻が起こるように多くの人々がこの技術に興味を持ち始め、嵐のように過ぎ去って行くのを何度も目の当たりし、現在仮想通貨市場は、息抜き状態になっています。
市場はおそらく健全的な統合に進むだろうが、ビットコインや似通った技術の受け入れが今後の長期的なトレンドになると考えています。」
また、取引所eToroのアナリストMati Greenspan氏は「2016年は雪だるま式に利益が出ました。今は仮想通貨への意識や教養が急増しており、次のブームはより急速に発生するでしょう。」と話しました。
バークレイズ証券株式会社やゴールドマンサックスの銀行員で、現在は銀行のブロックチェーン導入の手助けをしている、スタートアップ企業HACERのCEOのJonathan Levi氏は以下のように述べました。
「弱気相場を本質的にとらえれば、明るい見通しができるでしょう。ビットコインの価格は間違いなく弱気市場にありますが、ビットコインやその他ブロックチェーン・プロジェクトのアプリケーションにおいては、実は強気市場にいます。
EUの銀行のほとんどはブロックチェーンに積極的に投資しており、全てのシステムはビットコインに関連しています。」
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