今年のICOによる調達額は137億ドルに達し、2017年の2倍近くに!
PwCの戦略コンサルティング部門のレポートによると、2018年の5か月間に、ICOによる仮想通貨の資金調達は、137億ドルに達し、2017年に調達された全体の金額の2倍近くになっているようです。
今年実施された537のICOプロジェクトが実施されましたが、すでに昨年の調達額の70億ドルを上回り、Telegramによる巨大な資金調達も行われました。
Telegramとは、2013年にロシア生まれの2人の起業家によって創設された、暗号化されたメッセージプラットフォームであり、パブリックセールではない期間に、17億ドルを調達しました。
またロイターによるレポートによると、2013年以来、3470のICOが実施されましたが、わずか30%のみが成功してICO期間を終えますが、多くがICO期間中に遅れが発生したり、勢いを失ったりしています。
ICOが実施される地域に関していえば、アメリカが多く、2018年に5か月の間に、アメリカでは56のICOが実施され、11億ドルが調達されています。
これはアメリカのICOに関する規制要件が明確で、しっかりしていることが要因であり、ICOプロジェクトは、今月始めにトークンとトークン販売への明確な立場を明らかにしたSEC(米国証券取引委員会)への登録を開始し始めています。
ヨーロッパの場合、スイスがICOの中心地になっていますが、2018年にはイギリスも、調達金額とプロジェクトの数の両方で、ICOへの足掛かりを得ています。実際に、イギリスは2018年の間に、48のICOを登録し、500万ドル以上を調達しています。
また、レポートは「Crypto Valley」とも呼ばれているツーク自治区があるように、スイスにローカルなブロックチェーンのエコシステムがあることに光を当てており、 Oliver Bussmann氏は以下のように述べています。
「このレポートは、スイスが依然として、ICOとブロックチェーンの中心的な活動拠点であることを示しています。」
スイス以外にも、マルタやリヒテンシュタイン、ジブラルタルなども、スイスの足跡をたどって、ICOに友好的な活動の拠点として位置付けしています。
また、このレポートは、ICOを取り巻く規制の発展に関しても強調しており、「証券主導型(北米)」、「バランス型(ヨーロッパ)」、「バイナリ型(アジア)」という3つの異なるアプローチについて注目しています。
現在実施されているICOについて知りたい方は、【2018年仮想通貨ICOおすすめランキング!注目案件を一覧で紹介!】を参考にしてください。
ICOs Have Generated $13.7 Billion in 2018 So Far, Nearly Doubling 2017 Numbers
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