大手FX業者3社のスプレッドとスワップポイントを比較!

 

国内のFX会社は約100社あり、どこで口座開設をするかが今後のトレードに非常に重要です。業者を選ぶポイントは大手かどうか、アプリの使い勝手が良いか、問い合わせの対応が良いかどうかなどさまざまです。

 

自分が希望するトレードを行いたい方は、会社ごとのスプレッドとスワップポイントを比較するのが大切です。

 

口座開設数も多く人気の高いDMM FX、GMO クリック証券、みんなのFXのスプレッドとスワップポイントを比較してみていきましょう。取引スタイルによっては相性の良し悪しがあるので、口座開設前に知っておくと安心です。

 

口座選びの重要ポイント!スプレッドとスワップポイントの違い

 

スプレッドとスワップポイントを比較する前に、それぞれどんな違いがあるのかをおさえておきましょう。

 

スプレッドは手数料

 

スプレッドは売り価格と買い価格の差額で、業者に支払う手数料です。

 

この差額が発生するとFX会社の実質利益となります。この手数料の幅が大きいことを「スプレッドが広い・高い」と言い、手数料の幅が小さいものを「スプレッドが狭い・低い」といいます。

 

例えば、売り注文を入れた場合には105.350円で買い注文を入れた場合には105.390円となる場合を考えましょう。この場合のスプレッドは差額が0.04円、つまり「4銭のスプレッド」となります。スプレッドの詳しい値については、FX業者の公式サイトで最新の数値を調べられます。

 

スワップポイントは金利差益

 

スワップポイントは、2カ国間の金利差で発生する利益です。

 

低金利国の通貨を売って、高金利国の通貨を購入する場合に、ポジションを決済するまで毎日この収益が得られます。例えば、日本の政策金利は0.1%ですが、メキシコは5.5%です(2021.12月現在)。この2カ国の金利差は5%以上あるため、ポジションを保有している間は利益を得られます。

 

同じ通貨ペアで取引をしても業者によってどれだけ利益を得られるかが異なります。金利差益で利益を出したい方は各会社のスワップポイントを比較しておきましょう。

 

FX会社大手3つのスプレッドとスワップポイントを比較!

 

それでは人気のある3つの業者のスプレッドとスワップポイントを実際に比較してみましょう。

 

3つの会社の口座開設数はどのくらい?

 

人気があると言ってもどれほどなのかがわからないと信用できない人もいらっしゃるでしょう。口座開設数は利用している人の数ですので、有名な会社を探す1つの指標となります。

 

・DMM FX:80万口座以上(外資ジャパンとの合算。2020年8月時点)

・GMOクリック証券:約73万口座(2022年1月時点)

・みんなのFX:約45万口座(LIGHT FXとの合算。2022年1月時点)

 

利用者が多いと、預かっている資産も多いため自分の資産を安心して預けられるかを判断する基準となります。この3社の中では、DMM FXとGMOクリック証券の利用者数が多いということがわかります。

 

スプレッドの比較

 

スプレッドが広い会社よりもスプレッドが狭い会社の方がトレードには有利になりますので参考にしてください。単位は全て「銭」で表記しています。

 

USD/JPYEUR/JPY    GBP/JPY     AUD/JPY
DMM FX0.20.51.00.7
GMO クリック証券0.20.51.00.7
みんなのFX0.20.20.50.3

(※2022年2月現在)

 

この表を見るとわかる通り、みんなのFXは米ドル円以外は他2社と比べてスプレッドが狭いです。

 

ユーロ円やオーストラリアドル円で取引する場合はみんなのFXを利用するとコストカットできます。

 

スワップポイントの比較

 

スワップは買いと売りで見ると比べやすいです。金利差益で稼ぎたい方はこの項目は必ずチェックしておきましょう。

 

USD/JPYEUR/JPYGBP/JPYAUD/JPYNZD/JPYZAR/JPY
DMM FX16円-22円-342854-604-10円22-28円14-20円
GMOクリック証券14-20円-322650-56円6-12円30-36円140-200円
みんなのFX8-14円-181460-66円2-2円20円-20円14.2-14.2円

(※2022年2月18日現在)

 

ドル円、ポンド円で取引をするならDMM FXだとスワップで利益が出しやすいです。みんなのFXは、新興国通貨のスワップが期待できます。

 

各会社の公式サイトにスワップカレンダーがありますので、自分の選びたい会社がどの程度で売り買いしているのかをみてみましょう。

 

スワップの比較を行う際は、付与日数が1になっている日の数値を比較します。付与日数が2や3になっている場合は休日の分のポイントが上乗せされているので、1日あたりで比較ができません。10万通貨あたりの金額が出ているのが一般的ですが、数値を比べるさいには通貨あたりの金額をしっかりみておきましょう。

 

スプレッドとスワップポイントの比較で自分に合う会社を選べる

 

以上、大手3社のスプレッドとスワップポイントを実際に比較しました。それらの特徴からどの会社が自分のトレードスタイルに向いているかが見えてきます。

 

FX初心者向け

 

初めて取引を行う方はDMM FXがオススメです。

 

この会社はスプレッドの低さもさることながら、「安全性」「約定力」「情報量」などさまざまな項目でも群を抜いています。口座開設数もこの業界では多いので、安心感を持ってトレードができます。

 

短期トレードをしたいトレーダー向け

 

スキャルピングやデイトレードなど短期トレードをしたい方は、みんなのFXを利用すると有利でしょう。

 

この会社はスプレッドが狭いため、回数を多く行う短期取引でコストをかけずに売買ができます。スキャルピングの制限もなく口座凍結のリスクがありません。

 

DMM FXはシステムトレードを用いた高速取引が禁止されていますので注意しましょう。

 

長期的な投資をしたいトレーダー向け

 

長期的な投資で利益を出したい方は、取引をしたい通貨ペアのスワップが高い会社を選びましょう。

 

例えば、ドル円やポンド円で取引をするならDMM FXが良いでしょう。新興国通貨を扱うならみんなのFXを選ぶと長期投資で大きく利益を出せます。GMOクリック証券は、高金利通貨のサヤ取り用口座としてもオススメです。

 

スイングトレードをしたいトレーダー向け

 

売りスワップが有利でスイングトレードに向いているのがGMO クリック証券とDMM FXです。

 

GMOではプラチナチャートの使い勝手がよく、DMM FXでは低スプレッドがスイングトレードに有利に働きます。

 

まとめ

 

FXを始める際にまず必要なのが口座です。そして、どこの会社で口座を開設するかで今後の取引スタイルなどに大きく関わってきます。そのため、口座選びのときにはスプレッドとスワップポイントの比較が重要になります。

 

DMM FX、GMOクリック証券、みんなのFXのスプレッドとスワップポイントを比較するとご自分が行いたいトレードスタイルに合った会社はどこかが見えてきます。現在のところは初心者であればDMM FX、新興国通貨での長期投資や短期トレードをしたい場合はみんなのFXがオススメです。

記事の監修者

中島翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。その後国内大手仮想通貨取引所Coincheckでトレーディング業務、新規事業開発に携わり、NYのブロックチェーン関連のVCを経てCWC株式会社を設立。証券アナリスト資格保有 。

Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12



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