仮想通貨の投資方法は、大きく分けて長期投資と短期投資に分けられます。
長期投資は仮想通貨を数ヶ月から数年と長い期間保有してその間の値上がりを狙う投資手法で、短期投資は数秒から数日程度の短い間隔で取引を繰り返す投資手法です。
この記事では、仮想通貨の長期投資と短期投資のメリット・デメリットについて詳しく解説します。
仮想通貨の投資方法とは?
仮想通貨の投資方法はいくつかの種類があり、大きく分けると長期投資と短期投資に分けられます。代表的な投資方法の種類は以下のようになります。
・将来的に価値が上がることを見越して「長期保有」する投資方法
・短い間隔で売り買いを繰り返す「短期売買」による投資方法
・定期的に投資して「積立」する投資方法
・通貨を貸し付けて貸借料を得る「レンディング」による投資方法
それぞれの投資方法の種類には、メリット・デメリットがあります。
長期投資のメリット・デメリットは?
長期投資の種類を細かく分けると以下のようになります。
・レンディング
・ステーキング
・NFT投資
・仮想通貨積立
それぞれの種類のメリット・デメリットについて解説します。
レンディング
レンディングとは、保有している仮想通貨を取引所に貸し出して、貸付数量と期間に応じた利息分を仮想通貨で受け取れるサービスのことです。
将来的な値上がりを期待して仮想通貨を長期で保有する予定なら、確実に資産を増やせる運用方法になります。
レンディングのメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
・売買する必要なく仮想通貨の保有量を増やせる ・仮想通貨の価格変動以外にリスクがない ・持ち逃げなど不正が起こりにくい ・銀行口座の預金よりも利率が高い | ・貸出期間中は価格変動のリスクを負う ・貸出中に取引所の破綻リスクを負う ・一定期間、仮想通貨の使用ができなくなる ・途中解約はできない場合が多い |
ステーキング
ステーキングとは、条件に沿って仮想通貨を一定期間保有することで、報酬を得られる仕組みになっています。
保有するためには専用のウォレット等を介して各コインのネットワーク上に接続する必要があるため、取引所のステーキングサービスを利用するが一般的です。
ステーキングのメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
・レンディングのように仮想通貨がロックされる期間がない ・年間3〜6%と定期預金よりも高い利回りが期待できる ・投資家は何もしなくてよい | ・対象の通貨が少ない ・対象通貨そのものの価格変動のリスクを負う ・必ずしも報酬が支払われるわけではない |
NFT投資
NFT投資とは、NFT(非代替性トークン)と呼ばれるトークンを購入して、NFTが値上がりしたら売却してキャピタルゲインを得る投資方法です。美術品や骨董品への投資と近い性質があります。
NFT投資のメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
・短期間で値上がりするNFTも多い ・コレクション収集の満足感が得られる ・メタバース内で不動産運用ができる | ・同じNFTが必ずしも同じ金額で売れるとは限らない ・値上がりまで時間がかかる場合がある ・スポーツ系のNFTは、選手のコンディション次第で価格が変動する ・日本のNFTマーケットが成熟していないため、海外のサイトで売却をすることが多い |
仮想通貨積立
仮想通貨積立とは、指定した仮想通貨を一定間隔(毎日・毎週・毎月など)で一定の金額ずつ継続して通貨を購入していく手法です。
積立時に設定した金額を超えて通貨を購入することは無いため、仮想通貨の価格が上昇しても支出が大きくなることはありません。仮想通貨の価格が下がれば同じ金額で多くの通貨を購入することができます。
仮想通貨積立のメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
・他の積立商品と同じ感覚で取引ができる ・解約に制限がない ・何もしなくてよい ・ドルコスト平均法で購入ができる | ・積立期間中に価格変動のリスクを負う |
短期投資のメリット・デメリットは?
短期売買による投資は、数秒から数日程度の短い間隔で「買い」と「売り」の取引を繰り返す投資手法です。仮想通貨市場は24時間365日取引ができるため、短期投資に取り組みやすい市場です。
主な短期投資の手法は以下の3つになります。
・スキャルピング
・デイトレード
・スイングトレード
それぞれの手法のメリット・デメリットについて解説します。
スキャルピング
スキャルピングは、数秒から数十分の間で「買い」と「売り」を繰り返す、超短期の投資手法です。365日24時間取引が行える仮想通貨市場の特性を活かした投資手法です。
スキャルピングのメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
・ボラティリティの高い銘柄が多く、1トレード当たりの時間が短くて済む ・自分の空いた時間でトレードを行える ・含み損を抱えるストレスが少ない ・日をまたぐトレードにならず、レバレッジ手数料が不要 ・短期的に利益を上げられる可能性がある | ・流動性の少ない取引所だと、思うような価格で売り買いができない ・急変動が起きた際に思わぬ損失を被ることがある ・取引の回数とスプレッドのコストが連動する ・トレードの時間はトレードに集中する必要がある ・体力的な消耗が激しい |
デイトレード
デイトレードは1日のうちに「買い」と「売り」を完了する投資手法です。仮想通貨は株やFXと比べてボラティリティが高いため、ある程度の値幅を狙うことが可能です。
短い時間で取引を完了するため、すぐに利益や損失を確定することができます。大きな値動きがなければ利益は少なくなりますが、逆に言えば損失も少なく抑えることが可能です。
デイトレードのメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
・スキャルピングに比べて売買回数が少ないため、スプレッドコストがかからない ・自分の都合のよい時間で取引ができる ・じっくりと分析を行った上でトレードできる ・1日以内のトレードが完結するため、気持ちを切り替えやすい | ・相場の状況によっては1日で取引が完結しない場合がある ・株やFXなどに比べて情報が少ない ・損失を持ち越した時の心理的ストレスが大きい ・日をまたいだレバレッジ取引をすると、レバレッジ手数料がかかる ・トレード中はチャートに注意を払い続ける必要がある |
スイングトレード
スキャルピングやデイトレードと比べて決済までの期間が長い投資手法が、スイングトレードです。2日〜数ヶ月に渡って保有することもあります。長い期間保有するため、仮想通貨の値動きが期待できます。
スイングトレードのメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
・利確も損切りも深くなるため、ポジション量が少なくなるため、、リスクも小さくなる ・長期の時間軸のトレードのため、常にチャートを見る必要はない | ・日をまたいだレバレッジ取引をすると、レバレッジ手数料がかかる ・トレードをしていることを忘れてしまう |
まとめ
この記事では、仮想通貨の長期投資と短期投資のメリット・デメリットについて詳しく解説しました。
長期投資と短期投資にはそれぞれメリット・デメリットがあります。投資手法の詳細を把握した上で自分に合った投資を選ぶようにしましょう。