FX取引はどちらがおススメ?楽天証券と松井証券を徹底比較!

FX取引を始める際は、まず証券会社で口座開設を行わなければいけません。

 

しかし多くの証券会社の中から、初心者の方がどの証券会社で口座開設を行うかを選定するのは、容易なことではないでしょう。

 

この記事では大手ネット証券の楽天証券と松井証券について、特徴やメリット・デメリットを比較しています。

 

各社の特徴を踏まえたうえで、それぞれの証券会社に向いている人を紹介していますので、口座開設の際の参考にしてください。

 

楽天証券の概要

 

まずは楽天証券の概要について紹介します。

 

名称楽天証券
通貨ペア数26ペア
スプレッド0.2銭(米ドル/円)
取引ツール・マーケットスピードFX

・iSPEED FX (スマートフォン向けアプリ)

レバレッジ最大25倍(個人)
最小取引単位1,000通貨

 

楽天証券ではFX取引以外にも株式や投資信託、債券などの金融商品も取り扱っています。

 

楽天証券のメリットとは

 

次に楽天証券のメリットについて確認していきましょう。

 

スワップポイントが高水準

 

楽天証券スワップポイント

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fx/lp_fx/01/?l-id=from_fxtop_menu_fascination

 

楽天証券ではスワップポイントが高水準で推移しています。

 

スワップポイントとは、2ヶ国間の通貨の金利差によって受け取れる利息のようなものです。金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買うことで、ほぼ毎日スワップポイントを受け取れる仕組みを指します。

 

例えば、楽天証券で中国人民元を10万通貨購入すると、1日あたりに100円のスワップポイントを受け取れるようになっています。

 

売買取引以外に利益を得るチャンスがあるため、初心者の方にも嬉しいメリットだといえるでしょう。

 

楽天ポイントが貯まる

 

楽天証券では、「ハッピープログラム」にエントリーの上FX取引を行うと、10万通貨あたり1ポイントの楽天ポイントが付与されます。

 

ハッピープログラムとは、楽天証券と楽天銀行の口座を連携させることで、ATM手数料が無料になったり、金融取引によって楽天ポイントが貯められたりする特典プログラムです。

 

貯まったポイントは国内株式や投資信託の購入も充てられるため、楽天証券でFX取引を行う際は、併せて楽天銀行での口座開設を行うと良いでしょう。

 

FX取引以外にも取扱商品が豊富

 

楽天証券は、FX取引以外に株式や投資信託、債券などの金融商品を取り扱っています。

 

特に、投資信託の取扱銘柄は2,668本(2021年12月26日現在)となっており、業界屈指のラインナップといえるでしょう。

 

楽天証券は、FX取引だけでなく、幅広い金融商品の取引がワンストップで済むメリットがあります。

 

楽天証券のデメリットとは

 

様々なメリットが挙げられる楽天証券ですが、併せてデメリットについても確認しておきましょう。

 

スプレッドが広がることがある

 

楽天証券では、スプレッドが広がる傾向にあります。

 

直近でも、2021年11月1日~30日の間に、広告表示スプレッドの提示率が、スプレッド広告継続の基準を下回るなど、スプレッドが安定していないことが分かります。

 

スプレッドは取引の都度発生する手数料のようなものであるため、なるべく取引コストを抑えたいという方にとっては、デメリットだといえるでしょう。

 

金融資産が100万円以上必要

 

楽天証券でFX取引を行うには、金融資産が100万円以上あることが求められます。

 

FX専用口座を開設する際の基準として設けられており、この基準を満たさなければ口座開設が行えません。

 

手元にまとまった資金がなければ口座開設の審査に通らないため、金融資産が少ない若い方などにとっては、不便だと感じることもあるでしょう。

 

松井証券の概要

 

次に松井証券の概要について紹介します。

 

名称松井証券
通貨ペア数20ペア
スプレッド0.2銭(米ドル/円)
取引ツール・FXトレーダープラス

・松井証券FXアプリ

レバレッジ最大25倍(個人)
最小取引単位1通貨

 

松井証券は、大正7年に創業した100年以上の実績を持つ老舗の証券会社です。

 

松井証券のメリットとは

 

まずは松井証券のメリットについて見ていきましょう。

 

1通貨から取引可能

 

松井証券は1通貨からFX取引が可能となっています。

 

多くのFX会社では最小取引単位が1,000通貨や1万通貨となっている中、1通貨から取引が出来るのは嬉しいメリットだといえます。

 

米ドル/円であれば100円ほどで取引が始められるため、少額取引から始めたいと考えている初心者の方にもおすすめの証券会社です。

 

レバレッジコースが自由に選択できる

 

松井証券では、レバレッジを1倍、5倍、10倍、25倍の中から自由に選択できます。

 

通常レバレッジは、証拠金の金額と、保有している通貨量によって決定されるため、自分ではレバレッジ倍率を選べません。

 

一方、松井証券ではレバレッジコースを自由に選択できるため、自分の投資意向に合わせた取引を行うことが可能となっています。

 

LINEと連携できる

 

松井証券の取引ツールである「FXトレーダープラス」は、LINEの公式アカウントと連携する機能が搭載されています。

 

経済指標の発表やマーケットの急変をLINEで通知してくれるため、取引のチャンスを逃さないでしょう。

 

また、LINEのトーク画面からスマホアプリの起動も行えるため、瞬時に取引へ移行することも可能です。

 

松井証券のデメリットとは

 

様々なメリットが挙げられる松井証券ですが、ここからはデメリットについても確認しておきましょう。

 

スワップポイントが平均的

 

松井証券のスワップポイントは平均的な水準です。

 

高金利通貨を長期保有することで、スワップポイントを受け取ることを目的としている方にはあまり向いていないといえるでしょう。

 

通貨ペアがやや少ない

 

松井証券の取扱通貨ペア数は20ペアとなっています。他の証券会社では30を超えるところもあるため、それと比較すると松井証券はやや通貨ペアが少ないように感じるかもしれません。

 

ただし米ドルやユーロなどのメジャー通貨や、トルコリラやメキシコペソなどの高金利通貨の取扱は十分そろっているため、よほどマイナー通貨の取引を望まない限りは不便を感じることはないでしょう。

 

それぞれの証券会社に向いている人とは?

 

楽天証券と松井証券の特徴を踏まえた上で、それぞれの証券会社に向いている人をまとめています。

 

楽天証券に向いている人

 

楽天証券では、FX取引を行うことによって楽天ポイントが貯められるメリットがあります。普段から楽天市場や楽天銀行などを利用している楽天ユーザーにとっては、使い勝手の良い証券会社だといえるでしょう。

 

また貯まったポイントは国内株式や投資信託の購入へ充てられるため、FX取引以外の金融商品でも運用を行いたいという方におすすめの証券会社です。

 

該当する場合は、まずは口座開設からしてみるのをおすすめ致します。

 

 

松井証券に向いている人

 

松井証券は1通貨からFX取引ができることが特徴です。楽天証券の最小取引単位は1,000通貨となっているため、松井証券ではより少額から取引を開始できるといえるでしょう。

 

また、松井証券では取引ツールとLINEアカウントを連携する機能があるため、取引チャンスを逃さず、スマホでも気軽にFX取引を行いたいという方にもおすすめです。

 

まとめ

 

証券会社にはそれぞれ特徴があり、手数料や取扱通貨、取引ツールの機能などが異なります。まずは「運用資金はどれくらいか」、「どの通貨で取引したいか」、「取引はPCとスマホどちらで主に行うか」などの投資意向を明確にすることが大切です。

 

自分がFX取引を行う上で重視するポイントがハッキリしていれば、それに合った証券会社を選ぶことで、より快適にFX取引が行えるでしょう。

 

記事の監修者

中島翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。その後国内大手仮想通貨取引所Coincheckでトレーディング業務、新規事業開発に携わり、NYのブロックチェーン関連のVCを経てCWC株式会社を設立。証券アナリスト資格保有 。

Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12



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