イーサリアムブロックチェーン上のバグにより一時多数のノードが分離

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イーサリアムネットワークは致命的なバグを乗り越える

イーサリアムネットワークでセキュリティ上の重大な不具合が確認され、イーサリアムブロックチェーンの中で、最も人気の高いクライアントである「Go Ethereum(Geth)」では、初期のバージョンに深刻な脆弱性があることが判明しました。

 

報道によるとこの脆弱性は、8月24日に発表したGethの新たな現行アップグレードをしていない、旧バージョンのクライアントの半数以上に影響を与えました。Gethチームは、8月18日の時点でこの欠陥を認めましたが、それまでその存在を公表していませんでした。

 

The Blockが金曜日に発表した調査結果によると、イーサリアムネットワークのノードの半数以上が影響を受けたようですが、研究チームは、この問題を捉えるアドレスを発見できたといいます。イーサリアムのコア開発者であるティム・ベイコ氏は、バイナンスを含む一部で不正なマイニングが行われていたと、金曜日Twitter上で表明しました。

 

イーサリアムソフトウェアに違法な攻撃を加えるプログラムにより、イーサリアムブロックチェーンにハードフォークが発生し、一時的に競合する2つのチェーンが存在しました。

 

ここで注目すべきなのは、チェーンの長さに関してです。より大きなハッシュパワーを獲得した方のチェーンが長くなり、本物のチェーンであり続けるのです。事情に詳しい開発者は、この状況をTwitterで「really close shave」と表現しました。今回の一件は、パブリックブロックチェーン上の多くのノードが、ネットワークから分離される可能性があったことを意味します。バイナンスのような大企業でさえ、アップデートを完了していない多数のマイナーがバグのある旧バージョンを用いていました。

 

仮想通貨の中でも特にイーサリアムは、ネットワークにますます多くの価値を付加し続けていくと思われるため、開発者がセキュリティ対策をどのように講じていくかについては今後とも注目すべき点でしょう。

ビットコインのハッシュレートは大きく反発

中国の規制当局がビットコインのマイニングを禁止してからわずか3ヶ月弱ですが、ビットコインハッシュレートが勢いを増しています。

 

2021年に入ってから、ビットコインネットワークの1ヶ月間のハッシュレートは着実に上昇し、4月に166EH/sでピークに達しました。同月から翌月にかけては水平方向に推移しましたが、6月に入ると急激に減少を始めました。7月1日には、ビットコインネットワークのハッシュレートは約30%低下し、同月末には約95EH/sの最低値を記録しました。

 

5月に中国がビットコインマイニングの規制を強化したことで、ビットコインネットワークでマイニングの計算能力が低下しました。2ヶ月足らずの間に、各省政府は地元のマイナーに実態調査を強制し、閉鎖の命令を次々と出しました。その結果、彼らは国外に脱出するしかありませんでした。

 

ASIC大移動が完了しファームが再配置され、すべてのマイナーがオンライン状態を取り戻した結果、強力なハッシュレートの回復に繋がったのです。

 

CoinMetrics社のデータによると、ネットワークハッシュレートの30日移動平均は現在120EH/sとなっており、8月はビットコインネットワークにとって重要な月となっています。CoinMetrics社のネットワークデータ製品マネージャーであるルーカス・ヌッツィ氏は、BitcoinMagazineの記事の中でこのように述べています。

 

「1ヶ月毎に移動平均でハッシュレートを見ることは、ある種、短期の余計な事情に基づかず、ハッシュレートの中長期的な変化を追跡するのに適した指標である。」

 

1ヶ月間のインプライドボラティリティ(予想変動率)では、ハッシュレートの日々の大きな変動は除外され、ハッシュレートが全体としてどの方向に向かっているのかが明確になります。

 

ハッシュレートが8月にV字回復したとなると、ビットコインネットワークのハッシュレートが厳しいストレステストに合格したことを示すことになります。世界最大の経済大国のマイニング禁止令の影響受けてもなお、回復する力を持っているのでしょうか。今後の推移が待たれます。

 

 

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