30,000$を割り込んだビットコイン、安値から反発
ビットコインは今週の火曜日にかけて値下がりを続け、一時3万ドルの大台を下回り、2021年における上げ幅をすべて帳消しにする事態となりました。
仮想通貨のデータを管理するCoin Metrics社の統計によると、ビットコインは水曜日に18%上昇し、早朝の取引で34,000ドルを超えて急上昇しました。本稿執筆時点の直近の取引価格は33,641.27ドルで、前日より3%上昇しました。
ビットコインは、米大手仮想通貨取引所コインベースのナスダック上場という華々しいデビューによって機関投資家の注目を集め、4月には史上最高値となる約65,000ドルまで上昇する堅調なスタートを切りました。
しかしビットコインは、史上最高値の更新以降、ネガティブなニュースが氾濫して価値がほぼ半減しました。仮想通貨市場の大きな特徴であるボラリティの大きさを示しており、まさにジェットコースターのような状態が続いています。価値の変動が激しく、最近の落ち込みを見ると、弱気になっていると思われましたが、水曜日以降の価格上昇の理由は明らかにされていません。
中国規制当局は、仮想通貨封じ込め政策として引き続きマイニングを取り締まっていますが、その一環としてマイナーに退去勧告をしたことで、水力発電が盛んな四川省にまでその影響が拡大されました。また、中国人民銀行は月曜日に、アリペイや大手銀行などの金融機関に対し、仮想通貨に関連するサービスの提供を控えるよう勧告したことを発表しています。
中国の決済大手アリペイが限定NFTの販売を開始
中国の決済大手アリペイを運営するアント・グループは、自社のブロックチェーン技術ソリューションであるアント・チェーンにおいてNFTの販売プラットフォームをローンチし、2種類の限定NFTの販売を開始しました。中国規制当局が仮想通貨に対する規制を強めていることと無縁ではないと考えられます。
アントグループは、時価総額2,000億ドルの世界最大級の金融企業です。ブロックチェーンの研究に関しては、市場をリードする組織でもあります。
敦煌洞窟の古代美術を記念して制作されたこれらのNFTには2つのアートワークをベースにされています。世界遺産に登録されている中国の敦煌市近郊にある「千仏洞」(通称:莫高窟)の壁画をもとにしていて、空飛ぶアプサラス(精霊)や聖なる動物たちのアートが描かれました。
プライベートブロックチェーンであるアント・チェーンで作成され、各8,000枚、合計1万6000枚限定で販売されましたが、数時間で完売しました。このNFT画像の支払いには仮想通貨ではなく、当社の決済サービスを通して法定通貨によって販売されることになりました。この反響を受けてアント・グループは、改めてNFTが仮想通貨ではないという表明をしたと言います。
これにより、プライベートブロックチェーンで発行されたNFTの価値や長期的な出所について、懸念が示されています。
非中央集権システムである分散型ブロックチェーンと、書き込み権限などが1つの組織によって集中管理されるプライベートブロックチェーンのどちらが普及していくかは不明です。仮想通貨市場の歴史的には、ビットコインやイーサリアムなどに利用されている分散型ブロックチェーンの方が普及していくとも思われますが、今後の動向を注目していかなければなりません。
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