仮想通貨の特徴の一つに株式など他の金融資産に比べて地理的な制限を受けにくいという点があります。そのため、人気のある仮想通貨プロジェクトには世界中から資金が集まる傾向にあります。中には日本発の仮想通貨プロジェクトも複数存在しており、今回紹介するQASH(キャッシュ)もそのうちの一つです。
QASHは日本の大手仮想通貨取引所Liquid(リキッド)を運営するQuoine(コイン)社が2017年11月にローンチしたプロジェクトで金融市場の再編を目的としています。
QASHは金融庁ホワイトリストにも入っており、国内取引所でも購入が可能です。
- QASH(キャッシュ)は金融庁認可済みのQuoine社が発行する仮想通貨
- 為替市場をも巻き込み金融市場の再編を目指すプロジェクト!
- 開発陣は各分野のエキスパート!
- QASHの購入はLiquid by QUOINE(リキッドバイコイン)で!
ICOが大盛況
QASHは2017年11月6日から開催されたICOを通じて投資家にトークンが分配されました。ビットコインのSegwit2X実装というイベントを受けて、一か月間開催される予定だったICOは3日間に短縮されましたが、それでもICOは大盛況のうちに終了しました。
1QASH = 0.001ETHというレートで分配されたQASHは最終的に122億円という巨額の資金を調達しました。この調達金額は当時の仮想通貨界で5番目の調達額とされており、その勢いが伺えます。また、ICOには中国最大のマイニング会社の創設者ジハン・ウー氏が参加していたことでも話題になりました。
QASH(キャッシュ)の特徴
開発陣がエリート揃い
プロジェクトの開発メンバーには各分野の精鋭がそろっています。
金融業界の一流企業であるゴールドマン・サックスやシティグループ、バンクオブアメリカなどから人材が集まっており、IT業界からもサムスンソフトバンクなど様々な経歴の持ち主が集結しています。優秀な人材が集まっているため、大規模なプロジェクトでも期待が持てます。
取引プラットフォーム「LIQUID」
Quoine社は現在Liquidという名前の仮想通貨取引所を運営していますが、将来的にはより複合的な取引所へと変化させる計画を建てています。
ここでいうLiquidは世界中の仮想通貨取引所の流動性を一か所に集約し、取引を可能にするプラットフォームです。Liquidはワールドブックとプライム・ブローカレッジという二つの機能から構成されています。
ワールドブック
ワールドブックは世界の取引所の価格や取引情報を一つのオーダーブック(取引板)に集約する技術です。
従来であれば各取引所が独自の取引板を提供しており、ユーザーはその板の中で取引を行う必要がありました。しかし、これだとマイナーな通貨や取引所では自由に取引できないという問題があります。
ワールドブックでは世界中の取引所で自分の好きな通貨建てで取引を行えるため、より市場に参加しやすくなることが期待されます。ワールドブックには二つのオーダーブックがあり、それぞれすべての注文情報を任意の通貨建てで表示する内部オーダーブックと世界中の取引所の注文情報を表示する外部集積オーダーブックとなっています。
また、ワールドブックの機能はスマートオーダールーティング(SOR)、クロスカレンシー換算エンジン(CCCE)、マッチングエンジン(ME)という三つの技術に支えられています。
プライム・ブローカレッジ
プライム・ブローカレッジは取引所としての安全性や信頼性に貢献します。Liquidを経由して世界中の取引所で取引を行うことで、取引所が倒産した際のリスクなどを軽減してくれます。
新興取引所では倒産やハッキング被害などのリスクが高いため、このような安全性を担保するシステムがあることでより利用しやすくなります。
金融庁から認可を受けている
QASHを発行するQuoine社および仮想通貨取引所のLiquidは日本の金融庁から仮想通貨交換業者として認定を受けています。この認可を得るためには資金の管理方法や社内の管理体制、ビジネスプランの精査などいくつもの厳しい審査を通過する必要があります。
この事業者リストに登録されていることで運営体制の安全性や今後の可能性に箔が押されることへとつながります。
Quoineの提供するサービスで特典が受けられる
QASHを保有していることでQuoine社の提供するサービスで特典が受けられるようになります。多くの仮想通貨取引所が発行するトークンと同様にLiquidにて手数料の割引が受けられます。また、今後Quoine社が提供するサービスで優先的に利用できる機会も設けられる予定です。
QASH(キャッシュ)の将来性
プロジェクトのロードマップからは少し遅れていますが、2020年3月には独自ブロックチェーンを6月から9月にかけてテストネットをローンチするとしていました。リキッドLDLと名付けられたテストネットでは、ブロックチェーン上で構築可能な商品を扱うプラットフォームとして機能するとされています。
開発メンバーが精鋭揃いな点や大手証券業者などとの提携、金融庁からの認可などの特徴から鑑みるにQASHはまだまだ成長していくことが期待できます。また、2020年3月にはQASHから「Liquid Coin(リキッドコイン/LQC)」へと名称が変更されることも発表されています。
QASHのプロジェクトはとても壮大なスケールで描かれているため、実現されればトークンの価値は大幅に向上し、知名度も獲得することになるでしょう。
CEO栢森氏がQASH(キャッシュ)の将来とLIQUIDのビジョンについてAMAを実施
2018/07/11及び2018/11/19にQUOINE Japan公式YoutubeチャンネルにてQUOINE社CEO栢森氏がAMA(ask me anything/質疑応答)を実施しました。
動画内で何度か言及されているように、QASHは既に日本で上場していることで日本国内の法令に則った形で開発をすすめる必要があり、その部分での苦悩はありそうです。
また、ICO売り出し価格よりも下がっていることを受け、以下のように語っています。
「3年後、5年後、10年後、LIQUIDのプラットフォームが大きくなり、グローバルにあらゆる領域でのユースケースが増えれば世界5位になって然るべき」「そこを目指してやっていく」
根強いファンが存在
QASHには根強いファンがいます。以下のアカウントではQASHの情報収集及び過去の栢森CEOの発言を振り返るツイートもあるため、QASHに興味のある方はフォローすることをおすすめします。
もちろん私は #3BTC より圧倒的に170万 #QASH の方が欲しいですね。
昔から普通のモノより謎めいている方に惹かれます。
それで人生色々失敗もしましたが、同時にいい経験もしました。
自分で決めている事に悔いなどありませんので今は座して待ちます! pic.twitter.com/bdRkOm7Zgj— 旅の扉の祠Liquid@QASHゴリラグリップ (@qash_man) December 13, 2020
QASH(キャッシュ)の購入方法
ここではQASHを発行するQuoine社が運営するLiquidでの購入方法について解説していきます。まずはLiquidの公式ウェブサイトにアクセスし、口座開設をクリックして必要な情報を入力していきます。
入力したメールアドレス宛に届いたメールを確認し、口座開設を完了させます。口座開設が完了したら登録した情報でログインします。
まずはアカウントのセキュリティを確保するため2FAの設定を求められるのでAuthenticatorアプリなどでQRコードを読み込んで操作を完了させます。
続いて本人確認書類の提出を求められるので運転免許証や住民票、保険証などの画像をアップロードします。この認証には混雑具合により少し時間がかかる場合があります。
ここまで完了したら資金の入金を行います。マイページ右上の「入金」をクリックし、任意の方法で入金を行います。
入金が反映されたら実際に取引を行っていきます。マイページやLiquidのトップページからQASHの通貨ペアを選択し、取引画面を開きます。画面右側から売り/買いを選択し、購入したい数量を入力して取引を行います。
まとめ
QASHのプロジェクト自体はとても壮大なスケールなため実現すればトークンの需要や価値は大きく上昇していくことが期待できます。一方でプロジェクト実現に向けて多くの課題なども存在するため、実際の計画通りには進まないことも予想されます。
上記でCEO栢森氏のAMAをご紹介しましたが、公式SNS等で久しく進捗報告が無いことから、QASHのプロジェクトを見る際は短期的な視点ではなく、中長期的な視点で見ることをお勧めします。
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