サムスン電子がマイニング用のASICチップを製造開始か
韓国の報道機関によると、サムスン電子は中国のマイニング会社と提携して、マイニングに特化したASICチップの製造を開始するそうです。サムスンは今月中にもASICチップの大量生産を開始し、中国企業による販売が予定されています。
ASICとは、「Application Supecific Integrated Circuit」の略のことであり、特定の用途専用の集積回路のことです。ビットコインのマイニングは、POW(Proof of Work)というアルゴリズムが採用されており、最も早く計算を解いたマイナーにのみ報酬が与えられる仕組みになっています。
当初は個人のPCでもマイニング報酬を獲得するチャンスがありましたが、現在はビットコインのマイニングに特化したASICを利用しないと、マイニング報酬を獲得することが非常に難しく、マイニング用のASICは非常に大きな需要があります。
また、12月にも、サムスンはロシアのマイニング会社と提携をしたとの報告されており、1月中にそちらの生産も開始される予定になっています。サムスンは2017年の営業利益の60%以上をチップ製品が占めており、マイニング用のASICチップの生産が開始されることにより、さらにチップ製品での利益が膨らむと考えられています。
Bitmain社の大きな脅威になるか
現在、中国のマイニング企業であり、ジハン・ウー氏がCEOを務めるBitmain社が、市場シェアの70%以上を獲得していると言われていますが、世界的な大企業サムスンの参入により、同社の大きな脅威になると想定されています。
1社がほぼ市場を独占している状態が変化するのか動向には注意が必要です。
Samsung Is Now Building Bitcoin Mining Chips, Report Says