創業から100年を超える歴史を持つ松井証券が提供するMATSUI FX。2021年2月に大きくサービスをリニューアルしたことで、多くのトレーダーから注目を集めています。
今回の記事では、松井証券 MATSUI FXのスペックについて、他のFX会社と比較しながら解説していきます。
松井証券 MATSUI FXの概要
まずは松井証券 MASTUI FXの概要について、以下の表にまとめています。
運営会社 | 松井証券株式会社 |
創業 | 大正7年 |
取扱通貨ペア | 20ペア |
取引手数料 | 無料 |
取引ツール | ・FXトレーダープラス ・FXアプリ ・LINE公式アカウント |
最低取引単位 | 1通貨単位 |
発注上限 | 1注文あたり200万通貨まで |
建玉上限 | 全通貨ペア合計で1億通貨まで かつ件数は2,000件まで |
レバレッジ | 1/5/10/25倍(個人口座) |
注文種類 | 成行注文、指値注文、逆指値注文 追跡指値注文(OCO)、決済予約注文(IFD) IFO注文、一括決済注文 FIFO(先入先出)設定 |
追証制度 | あり |
必要証拠金維持率 | 100% |
ロスカット率 | 50%、60%、70%、80%、90%から選択 |
特に注目すべきスペックについて、次の項目で詳しく確認していきましょう。
松井証券 MATSUI FXの3つの特徴
松井証券 MATSUI FXには、特筆すべき3つの特徴があります。それぞれ解説いたします。
①全通貨ペアが1通貨単位から取引できる
松井証券 MATSUI FXでは、全通貨ペアが1通貨から取引することが可能です。
多くのFX会社は1,000通貨もしくは1万通貨を最小取引単位としているなか、1通貨から取引ができるのは初心者トレーダーにも嬉しいメリットです。「とりあえずFXがどんなものか体験してみたい」という方でも気軽にチャレンジしやすいといえます。
②レバレッジ率が選べる
松井証券 MATSUI FXには、「レバレッジなしコース」「低レバレッジ5倍コース」「低レバレッジ10倍コース」「スタンダード25倍コース」の4つのレバレッジコースがあります。
通常、レバレッジは証拠金の残高に合わせて自動で適用されますが、松井証券 MATSUI FXでは自由にレバレッジが選択できるため、自分のリスク許容度に合ったトレードを行うことが可能です。
なるべくリスクを抑えてトレードをしたいという方は、「レバレッジなしコース」を選ぶと良いでしょう。
③取引ツールが充実している
松井証券 MATSUI FXでは、取引ツールが充実していることも特徴。PC・タブレット向けの「FXトレーダー・プラス」、スマホ向けの「松井証券 FXアプリ」、「LINE公式アカウント(松井証券 MATSUI FX)」など、トレーダーのスタイルに合ったツールを選択できます。
特に、LINE公式アカウントとの連携は便利なツールです。「FXトレーダー・プラス」と連携させることで、経済指標の発表やマーケットの急変動をLINEの通知でお知らせしてくれます。情報収集の手段にも困らないため、初心者トレーダーにもおすすめの機能です。
松井証券 MATSUI FXはスキャルピングにもオススメ
松井証券 MATSUI FXは、スキャルピング取引を検討している人にも向いているFX会社です。スキャルピングは、非常に短いスパンで取引を繰り返すため、以下の3つの点が重要なポイントとなります。
①スプレッドが狭いこと ②約定率が高いこと ③取引ツールが使いやすいこと |
この3つのポイントについて、松井証券 MATSUI FXの特徴を詳しく確認していきましょう。
①スプレッドが狭い
スキャルピング取引では、スプレッドの狭さが必要不可欠です。スキャルピングは1日に何度も取引を繰り返すため、スプレッドが広いFX会社だとコストがかさんでしまうためです。
その点、松井証券 MATSUI FXでは、スプレッドが原則固定の業界最狭水準となっています。たとえば米ドル/円では0.2銭となっており、非常に安いコストで取引できることが分かるでしょう。松井証券 MATSUI FXのスプレッドについては、記事の後半でさらに詳しく解説していきます。
②約定率が高い
スキャルピング取引では、約定率の高さも重要なポイントです。小さな為替変動の中で取引を繰り返すスキャルピングは、スリッページによって損失が発生することがあります。
日本のFX会社はどこも約定率が安定しており、海外FX会社のように頻繁にスリッページが起こるとの評判はあまり聞こえてきません。松井証券 MATSUI FXも十分安心して利用できるでしょう。
③取引ツールが使いやすい
取引ツールの使いやすさも、スキャルピングでは大切なポイントです。スキャルピングは、小さな価格変動を狙って取引を繰り返すため、操作ミスが起こりやすい仕様だと使い勝手が悪いと感じることが多いでしょう。
その点、松井証券 MATSUI FXではスマホ・タブレット向け、スマホ向けのツールがそれぞれ開発されており、その使用感にも定評があります。操作性が難しいといったこともないため、スキャルピング取引でも使いやすいツールです。
松井証券 MATSUI FXのスワップポイントを他社と比較
次に、松井証券 MATSUI FXのスワップポイントについて、他社と比較してみましょう。国内大手FX会社との比較を以下の表にまとめています。
MATSUI FX | GMO クリック証券 | みんなのFX | LIGHT FX | DMM FX | MATSUI FX | GMO クリック 証券 | みんなのFX | LIGHT FX | DMM FX | |
買い(ロング) | 売り(ショート) | |||||||||
米ドル/円 | 6 | 60 | 90 | 90 | 15 | -120 | -69 | -99 | -99 | -18 |
ユーロ/円 | -108 | -21 | -6 | -6 | -16 | 18 | 12 | 0 | 0 | 13 |
ポンド /円 | 45 | 138 | 150 | 150 | 37 | -135 | -147 | -159 | -159 | -40 |
トルコリラ/円 | 69 | 45 | 66 | 66 | - | -99 | -54 | -66 | -66 | - |
メキシコペソ/円 | 21 | 240 | 24.3 | 27.3 | 8 | -51 | -330 | -24.3 | -27.3 | -11 |
南アランド/円 | 24 | 210 | 21.3 | 24.3 | 8 | -54 | -300 | -21.3 | -24.3 | -11 |
(1万通貨あたり※GMOクリック証券の南アフリカランド、メキシコペソは10万通貨あたり、2022年3月23日現在:各公式サイトより)
松井証券 MATSUI FXのスワップポイントについて、米ドル、ユーロ、ポンドなどのメジャー通貨では、他社よりやや劣る結果となりました。しかし、トルコリラや南アフリカランドなどの高金利通貨では、高いスワップポイントが受け取れることが分かります。
そのため、長期投資でスワップポイントによる利益を狙っているトレーダーに向いているFX会社です。
松井証券 MATSUI FXのスプレッドを他社と比較
最後に、松井証券 MATSUI FXのスプレッドについて比較してみましょう。
USD/JPY | EUR/JPY | GBP/JPY | AUD/JPY | NZD/JPY | EUR/USD | |
MATSUI FX | 0.2 | 0.5 | 1.1 | 0.7 | 1.2 | 0.4 |
GMOクリック証券 | 0.2 | 0.5 | 1.0 | 0.7 | 1.2 | 0.4 |
みんなのFX | 0.2 | 0.4 | 0.8 | 0.6 | 1.0 | 0.3 |
LIGHT FX | 0.2 | 0.4 | 0.9 | 0.6 | 1.0 | 0.3 |
DMM FX | 0.2 | 0.5 | 1.0 | 0.7 | 0.8 | 0.4 |
(2022年3月23日現在:各公式サイトより)
スプレッドについては、各社ほぼ横並びの結果となりました。最も差が開いた通貨ペアでも0.4銭の差であるため、どのFX会社を選んでもコストはそれほど変わらないでしょう。
松井証券 MATSUI FXでも、スプレッドによるコストを抑えた環境でトレードができます。
まとめ
松井証券 MATSUI FXは創業から100年以上の歴史がある松井証券が運営するFX会社です。2021年の大型リニューアル以降さらに使いやすさが向上しており、初心者のトレーダーにもおすすめといえます。
特に、高金利通貨では他社に比べて高いスワップポイントが受け取れるため、高金利通貨ペアでのトレードを検討している方は、是非口座開設を行ってみてはいかがでしょうか。