FRB利上げ発表後に暗号市場が暴落

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FRB利上げ後に暗号市場が暴落

米連邦準備制度理事会(FRB)は、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公開しました。バランスシートの縮小と、2022年中に利上げを実施することが明らかになり、これに追随して、ビットコインをはじめ仮想通貨市場全体が下落しました。

 

現状、3月に利上げを開始する見方が強く、夏前にバランスシートの縮小が始まる可能性があることを示しています。

 

ビットコインは、株式市場の下落に伴って価格が4万4000ドルを下回り、1時間弱の内に時価総額で2億2200万ドルの精算を引き起こしました。

 

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、数日間、46,000ドルのサポート付近で揺れ動いていましたが、ビットコインは売り圧力が強まり、日中最安値の4万3717ドルまで値を下げました。

 

価格が46,000ドルを上抜けない場合、弱気トレンドが長期化し、ビットコインは30,000ドル台前半までリトレースされる可能性があります。

 

オプショントレーダーのNunya Bizniz氏は、CoinTelegraphが掲載したチャートを引用して、現在の市場状況を端的にまとめる投稿をしています。

「ビットコイン月足を見てみると、現在のRSIレベルを下回る下落が特にひどい。今回は違うのだろうか?」

 

仮想通貨市場全体の時価総額は、現在2兆1230億ドルです。ビットコインは、全体の39.4%のドミナンスを誇っています。

燃料価格上昇でカザフスタン政府が辞任

昨年夏のマイニング禁止後に中国がそれまで持っていたハッシュレートの大部分を吸収した国の1つであるカザフスタンで起きている混乱を見てみましょう。

 

水曜日、数千人の人々がカザフスタン全土で街頭に立ち、ガソリン価格の大幅な値上げに抗議し、中央アジアの同国政府は辞職に追い込まれました。

 

国営放送Khabar 24によると、同国最大の都市アルマトイの空港はデモ隊に侵入され、国中で非常事態が宣言されました。

 

ロイター通信によると、政府が年明けに液化石油ガス(LPG)の価格制限を撤廃したことがきっかけでデモが始まったといいます。ガソリンが安価なため、多くのカザフ人は自動車をガソリンで走行できるように改造しています。

 

大統領府のウェブサイトに掲載された声明によると、アスカル・マミン首相はデモの最中に辞任し、カシム・ジョマルト・トカエフ大統領は「国家におけるますます厳しい社会政治・社会経済状況」を議論する会議を招集しました。

 

昨年、中国がビットコインのマイニングを取り締まった後、この業界はカザフスタンに居場所を見いだしていました。ケンブリッジ大学によると、仮想通貨マイニングのエネルギー量では米国に次いで2位で、8月時点で世界全体の18%を占めています。

 

カザフスタンにおける仮想通貨マイニングは、エネルギー料金の上昇に抗議するデモ隊が政府機関を襲撃し、カザフスタンの大手通信事業者がインターネット接続を停止したため、現在苦境に立たされているようです。

 

Arcane Researchの研究者であるJaran Mellerud氏はCoinDeskに、以下のように語っています。
「理論的にはインターネットがなくても採掘できる、と言うギークもいると思いますが、実際にはインターネットが遮断されたため、カザフスタンのすべてのマシンは電源を切っているはずです。また、Bitcoin.comは、Antpool、Poolin、F2Pool、Binance Poolのいずれも、インターネットが遮断されたのと同時期にハッシュレートが大幅に減少したと推定しています。これらはカザフのマイナーに広く利用されているプールです」

 

カザフスタンの仮想通貨マイニング人気は、同国の豊富な石油埋蔵量とこれまで安価だった電力に依存していましたが、もちろん、同国の燃料危機は現在進行中で、その危険性が増しています。

 

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