仮想通貨・ビットコイン取引所の選び方
仮想通貨・ビットコイン取引所を選択するときは、「FX・レバレッジ取引」という切り口以外にも、考慮するべき項目が多数あります。以下の表にまとめてありますので、「FX・レバレッジ取引」以外の比較項目にも興味がある方は参考にしてください。
総合ランキング ※おすすめ | 海外取引所 | 手数料 |
金融庁認可 | 取扱通貨 | 安全性・信頼性 |
FX(レバレッジ) | アルトコイン | 口座開設のスピード |
ビットコイン(BTC) | イーサリアム(ETH) | リップル(XRP) |
ビットコインキャッシュ(BCH) | ライトコイン(LTC) | ダッシュ(DASH) |
ネム(NEM) | モネロ(XMR) | イーサリアムクラシック(ETC) |
モナコイン(MONA) | LISK(LSK) | ペペキャッシュ(PEPE) |
ファクトム(FCT) | オーガ(REP) | カウンターパーティー(XCP) |
仮想通貨・ビットコインのレバレッジ取引の種類
レバレッジ取引をするとき、どの取引所がおすすめかを解説する前に、まずはレバレッジ取引の種類について理解しましょう。
ビットコイン(BTC)でも株やFXと同じようにレバレッジをかけた取引をすることができます。レバレッジをかけた取引とは、手元にある日本円やビットコインを担保にして、手元資金以上の金額の取引をすることです。
レバレッジ取引は、「大きな利益を出すことができる可能性がある」、「ショート(売り)からも入ることができるため、仮想通貨の価格が上昇したときだけではなく、下落したときも利益を出せるチャンスがある」などのメリットがあります。
ビットコインの場合、レバレッジ取引には以下の3種類があり、「差金決済である(購入金額と売却金額の差額のみが決済対象)」点は共通してますが、「スワップポイント」や「返済期限の有無」などに違いがあります。それぞれの取引方法の違いを見ていきましょう。
種類 | スワップポイント | 返済期限 |
---|---|---|
FX | あり | なし |
信用取引 | あり | あり |
先物取引 | なし | なし |
FX(証拠金取引)
ビットコインのFX取引では、自分の手元資金を証拠金として、業者の手元にあるお金を使って、取引をすることになります。他の利用者から日本円やビットコインを借りている訳ではないため、返済期限はありません。
またスワップポイントと呼ばれる金利がかかります。例えばビットフライヤーの場合は、1日あたり0.004%の金利がかかります。さらに詳しくビットコインFXについて知りたい方は、【ビットコインFXとは?やり方やメリット、デメリットを徹底解説!】を参考にしてください。
信用取引
信用取引は、ビットコインを他の利用者から借りることによって、手元資金よりも大きな金額の取引を行います。FX取引との明確な違いは、「返済期限があるかどうか」ということです。
信用取引は、他の人のビットコインを借りて、取引をしているため返済期限がありますが、FX取引の場合は、業者の手元資金を使用して取引をしているため、返済期限が存在しません。
またFX取引と同様にスワップポイントと呼ばれる金利が1日ごとにかかります。
先物取引
先物取引とは、未来のある日(限月)を指定して、購入価格もしくは売却価格を約束して取引をすることです。例えば、3か月後に1BTCを100万円で購入するという約束をしていたと仮定します。3か月後になって、100万円よりも値上がりしていれば、利益を出すことができます。
先物取引は誰かのお金を借りている訳ではありませんので、当然返済期限はなく、またスワップポイントも発生しません。
仮想通貨・ビットコインFXの取引所を選択するときの比較項目
どの取引所でレバレッジ取引をするのかを決める際には、「最大レバレッジ倍率」、「手数料」、「追証の有無」、「ロスカット基準」の4点を確認することが大切です。
最大レバレッジ倍率
最大レバレッジ倍率とは、証拠金に対してどの程度の倍率のレバレッジをかけることができるのかということです。最大レバレッジ倍率が10倍のときは、手元資金が10万円の場合、100万円までの金額の取引しかすることができませんが、最大レバレッジ倍率が25倍のときは、250万までの金額の取引をすることが可能です。
ただし、レバレッジ倍率が高くなれば高くなるほど、少ない手元資金で大きな利益を上げるチャンスがある一方、損失が大きくなるリスクがあるので、注意が必要になります。
手数料
レバレッジ取引には、「新規建」、「決済」、「スワップポイント」という3つの手数料があります。レバレッジ取引は、ロング(買い)またはショート(売り)のポジションを持ち、反対決済して利益もしくは損失を確定するという流れになっています。
この新しくポジションを持った時にかかるのが「新規建」の手数料で、ポジションを決済したときにかかるのが「決済」手数料になります。
また、スワップポイントとは、先ほども説明した通り、一定の期間ごとにかかってくる金利のことです。仮想通貨取引所によっては、スワップポイントを無料としているところもあります。
追証の有無
追証とは、証拠金以上に損失を出したときに発生する追加入金のことです。追証がある場合、手元資金以上に損失が出る可能性があり、借金のリスクがあります。
ロスカット基準
ロスカットとは、含み損が膨らみ、各取引所の定める一定水準に到達したとき、これ以上の損失を防ぐために、強制的に決済されることを言います。ロスカットされる基準は、「証拠金維持率」によって定められており、各取引所によって異なっています。
ロスカット基準となる「証拠金維持率」が高い場合は、ロスカットされやすく、逆に「証拠金維持率」が低い場合は、ロスカットされにくくなります。
どちらが良いのかということを断言することはできませんが、強制ロスカットされるのをできるだけ回避したい人は、ロスカット基準が緩い取引所を選択し、損切が苦手で必要以上に損失を出してしまっている人は、ロスカット基準が厳しい取引所を選択すると良いでしょう。
仮想通貨・ビットコインFXの取引所を比較!
レバレッジ取引に対応している各取引所の状況を以下の表にまとめましたので、確認してみてください。
取引所名 | 倍率 | 手数料 | 追証 | ロスカット基準 |
---|---|---|---|---|
BitMEX | 100倍 | 新規:0% 決済:0% スワップポイント:変動/8時間 | なし | ※数量により異なる |
GMOコイン | 2倍 | 新規:0% 決済:0% スワップポイント:0.05%/日 | あり | 証拠金維持率75%以下 |
BITPOINT | 2倍 | 新規:0% 決済:0% スワップポイント:0.035/日 | なし | 証拠金維持率100%以下 |
Zaif | 2倍 | 新規:0% 決済:0% スワップポイント:0.039%/日 | なし | 証拠金維持率30%以下 |
liquid(旧QUOINEX) | 2倍 | 新規:0% 決済:0% スワップポイント:0.05%/日 | なし | 証拠金維持率110%以下 |
BMEX ※サービス停止中 | 25倍 | - | あり | - |
DMM Bitcoin | 2倍 | 新規:0% 決済:0% スワップポイント:0.04%/日 | あり | 証拠金維持率80%以下 |
BTCBOX | 2倍 | 新規:0% 決済:0% スワップポイント:変動 | なし | 証拠金維持率110%以下 |
コインチェック | 2倍 | 新規:0% 決済:0% スワップポイント:0.04%/日(買) スワップポイント:0.05%/日(売) | あり | 証拠金維持率50%以下 |
ビットフライヤー | 最大2倍 | 新規:0% 決済:0% スワップポイント:0.04%/日 | あり | 証拠金維持率50%以下 |
KraKen | 2倍 | スワップポイント:0.01~0.02%/4h | あり | 証拠金維持率40%以下 |
ポロニエックス | 2倍 | スワップポイント:変動 | なし | - |
仮想通貨・ビットコインFXの取引所おすすめランキング
1位 BitMEX
- 追証なし
- レバレッジ倍率100倍
- 取引量が多い
- 高いセキュリティ性
BitMEXは追証なしでレバレッジ100倍の取引が出来ることで話題になり、急激に利用者が増加している海外取引所です。日本語対応もしており、取引量も多いといったメリットもあります。
現在、日本国内では、自主規制として最大レバレッジ倍率を4倍にする動きがあり、レバレッジを大きくかけたいトレーダーは多くの方がBITMEXを利用しています。
2位 GMOコイン
- FX取引専用のアプリ「ビットレ君」
- 最大4倍のレバレッジ倍率
- GMOグループが運営していて安心・安全
- 最低スプレッドが500円
GMOコインは、東証一部上場企業のGMOインターネット株式会社のグループ会社が運営している仮想通貨取引所になります。
GMOコインは、レバレッジ倍率が最大25倍となっており、現状国内取引所では、最大のレバレッジ倍率を誇っています。
2018年6月追記:現在はGMOコインの最大レバレッジ倍率は10倍に変更になりました。
2019年1月追記:現在はGMOコインの最大レバレッジ倍率は5倍に変更になりました。
2019年5月追記:現在はGMOコインの最大レバレッジ倍率は4倍に変更になりました。
また、GMOコインの一番のメリットは、FX取引専用のスマホアプリ「ビットレ君」があることです。非常に分かりやすいUIになっており、サクサク操作をすることができます。また、多彩なチャートやテクニカル分析もスマホで行うことができるため、投資上級者にもおすすめの取引所になります。
3位 BITPOINT(ビットポイント)
- スワップポイントが0.035%/日と安い
- 追証なしで最大4倍の取引が可能
- MT4(メタトレーダー)を使用できる
BITPOINT(ビットポイント)は、株式会社ビットポイントジャパンが運営している仮想通貨取引所になります。BITPOINTは、①追証がない、②最大4倍のレバレッジをかけることができる、③MT4を使用することができるため、FX取引に慣れている人にとって嬉しいという3つの大きなメリットがあります。
特にMT4を導入している国内取引所は、現状では他にありませんので、FXの経験があり、MT4を使用した取引をしたい人には非常におすすめの取引所になります。
2019年5月追記:現在はBITPOINTの最大レバレッジ倍率は4倍に変更になりました。