楽天証券は、幅広いサービスを展開する楽天グループが運営していることで知られるネット証券会社です。2021年3月には、口座開設数が野村証券を抜き、業界第2位の証券口座数を誇る証券会社となりました。
楽天証券の人気の要因の1つとして、手数料の安さが挙げられます。この記事では楽天証券の手数料コースやその他のおすすめポイントについて紹介していきます。
楽天証券の概要
まずは楽天証券の概要について紹介します。
楽天証券は楽天グループが運営するネット証券会社で、1999年に初めてオンライン専業の証券会社として設立された会社です。(当時社名:DLJディレクトSFG証券)
現在楽天証券で取り扱っている金融商品は以下の通りです。
国内株式 | 現物取引 |
信用取引 | |
貸株サービス | |
国内ETF(上場投資信託) | |
国内ETN(指標連動証券) | |
国内REIT | |
IPO(新規公開株式) | |
PO(公募・売上株式) | |
立会外分売 | |
外国株式 | 米国株式 |
中国株式 | |
ASEAN株式 | |
海外ETF | |
投資信託 | 投資信託 |
外貨建てMMF | |
債権 | 国内債権 |
外国債権 | |
FX | 楽天FX |
楽天MT4 | |
バイナリーオプション | バイナリーオプション |
外国為替 | 外国為替 |
金・プラチナ | 金・プラチナ |
先物・オプション | 日経225先物/日経ミニ |
日経225オプション | |
商品先物 | |
海外先物取引 | |
楽ラップ | 楽ラップ |
このように多くの金融商品を取り扱っていることも、楽天証券の特徴の1つです。
楽天証券の手数料コース
金融商品を売買するうえで、重視したいのが取引コストです。楽天証券には2つの手数料コースが用意されています。
ここからはそれぞれの手数料コースについて紹介していきます。
超割コース
超割コースは1回の取引金額によって手数料が決められています。手数料の1%分がポイントバックされるため、ポイントを貯めながらお得に取引することが出来る手数料コースです。
取引金額 | 手数料 |
5万円まで | 55円(税込) |
10万円まで | 99円(税込) |
20万円まで | 115円(税込) |
50万円まで | 275円(税込) |
100万円まで | 535円(税込) |
150万円まで | 640円(税込) |
3,000万円まで | 1,013円(税込) |
3,000万円以上 | 1,070円(税込) |
また、超割コースには以下のいずれかの条件を達成すると、さらに手数料が優遇される「超割コース 大口優遇」も用意されています。
「超割コース 大口優遇」では信用取引の手数料が0円になるなど、さらにコストを抑えた運用が可能となっています。
いちにち定額コース
いちにち定額コースは、現物取引と信用取引を合算した1日の合計取引金額で取引手数料が決められます。
1日の合計取引金額 | 手数料 |
100万円まで | 0円 |
200万円まで | 2,200円(税込) |
300万円まで 以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)を追加 | 3,300円(税込) |
そのため、1日に何度も売買取引を繰り返すデイトレーダーにおすすめの手数料コースといえます。
楽天証券のメリットは?
順調に証券口座数を増やしている楽天証券ですが、投資家から人気を集めるにはどのような理由があるのでしょうか。ここからは楽天証券のメリットについて紹介していきます。
取引手数料が安い
金融商品を取引するうえでコストを抑えることは重要なポイントです。利益を上げても多額の取引手数料がかかってしまっては、利幅が狭くなるためです。
楽天証券では、「超割コース」・「いちにち定額コース」の2つの手数料コースがあるため、自身の取引スタイルや取引金額に合ったコースを選ぶことが出来ます。
また楽天証券では、投資信託や国内債券、外国債券の販売手数料がすべて0円となっています。購入コストをなるべく抑えたいという方にはおすすめの証券会社といえるでしょう。
取扱商品が豊富
楽天証券では国内株式や外国株式、FXに投資信託など豊富な金融商品が取り扱われています。そのため、あらゆる金融商品の管理が1つの証券口座にまとめられる利便性もあります。
また、自身の運用ニーズやマーケット動向の変化に合わせながら、その時々で運用する金融商品を変えていく楽しみもあるでしょう。
楽天ポイントを活用できる
楽天証券では、楽天ポイントで国内株式や投資信託の購入ができます。普段から楽天市場や楽天モバイルなどを利用している楽天ユーザーにとって、楽天ポイントを有効活用できる点は嬉しいメリットといえます。
また楽天証券では、証券口座と楽天銀行口座を連携させたり、楽天カードで積立投信を行うことで、楽天ポイントが還元される仕組みがあります。
楽天ポイントを使うだけではなく、お得に貯めることができるのも大きなメリットでしょう。
日経テレコンが無料で利用できる
楽天証券では「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で購読できる特典があります。
日経テレコンは、以下のコンテンツが無料で利用できるサービスです。
・日本経済新聞(朝刊・夕刊)、日経産業新聞、日経MJなどの閲覧(3日分) ・過去1年分の新聞記事検索 ・日経速報ニュースの閲覧 |
投資を行う上で、マーケットに関する情報収集は欠かせません。楽天証券ではこれらのサービスが無料で利用できるため、情報収集の手段に困ることは少ないでしょう。手軽に情報を入手できることで、タイムリーな投資判断に活用できるといえます。
スマホアプリが使いやすい
楽天証券のスマホアプリ「i SPEED」には、現物取引や信用取引の発注、資産照会、チャート分析など様々な機能が搭載されています。PC向けツールに劣らない機能が備えられているため、いつでも市況に関する情報を入手出来たり、売買チャンスを逃すことなく注文が出せたりするメリットがあります。
仕事の隙間時間や、外出先でも気軽に取引を行いたいという人には欠かせないツールでしょう。
楽天証券のデメリットは?
様々なメリットが挙げられる楽天証券ですが、ここからはデメリットについても紹介していきます。
単元未満株の購入ができない
楽天証券では単元未満株の購入ができません。
単元未満株とは、最低売買単位である1単元の株数に満たない株式のことをさします。価格が高い株式の場合は、1単元の購入に多額の資金が必要となるため、少額から株式運用を始めたい場合は単元未満株の購入を行います。
楽天証券ではその単元未満株の取扱がないため、少額から運用を始めたいと考えている方にとっては少々ハードルが高いかもしれません。
ただし、楽天証券では投資信託なら100円から購入できます。投資信託は1つの銘柄で分散投資が効いているため、少額投資でもリスクの分散効果が得られます。少額運用を検討している方は投資信託での運用を視野に入れるのも良いでしょう。
楽天証券の投資信託に関しては、次の記事も参考にしてみてください。
「楽天証券の投資信託はどう使いこなす?タイプ別のおすすめ銘柄も」
IPOの取り扱い銘柄数が少ない
楽天証券のデメリットとして、IPOの取扱が少ないことが挙げられます。
IPOとは「新規公開株」のことで、抽選により新しく上場する会社の株式を購入できる権利を与えられます。このIPOは証券会社それぞれに割り当てられるものですが、楽天証券ではこの割り当てが他の証券会社に比べて少なくなっています。そのためIPOでの取引に重点を置きたい方は、少し物足りなく感じるかもしれません。
ただし楽天証券でのIPOの取扱数は年々増えているため、今後も取扱数が増加していくことに期待が出来るといえるでしょう。
まとめ
楽天証券は手数料の安さや、取扱商品の豊富さが人気の要因となっているネット証券です。PCだけでなくスマホでも気軽に取引ができることから、その利便性も評価されています。
また楽天ポイントを活用して投資ができたり、金融商品の残高に応じてポイントが還元されたりと、楽天ポイントがお得に利用できる仕組みも多く用意されています。
ポイントを活用しながら気軽に資産運用を楽しみたいと考えている方は、ぜひ楽天証券で口座開設することをおすすめします。