楽天が独自の仮想通貨「楽天コイン」の発行を発表
2018年2月27日バルセロナで開催されたMobile World Congressにて、楽天株式会社のCEOである三木谷浩史氏が「ブロックチェーン技術と楽天スーパーポイントプログラムをベースにして、「楽天コイン」という独自の仮想通貨の発行予定である」と発表しました。
三木谷氏は「楽天コイン」を「borderless currency(国境なき通貨)」と呼び、日本国内だけでなく海外でも積極的に利用できる仮想通貨になることを目指しています。今回の発表では、具体的な楽天コインの取り扱い開始日についての言及はありませんでした。
楽天はBitnetを買収している
楽天は、2014年にブロックチェーン技術を扱うベンチャー企業「Bitnet」へ出資しています。その後、楽天のEコマースサイトの一部で同社の決済サービスを導入し、2016年には同社の買収に至っています。楽天は国内企業の中でも、仮想通貨・ブロックチェーン技術に世間で話題になるよりずっと前から強い関心を示していました。
そして今回の「楽天コイン」の発表と同時に、本格的にブロックチェーン事業への参入に動き出すと考えられます。
ブロックチェーン技術を導入する理由として、Amzonやアリババ、eBayなどのEC企業との差別化が目的ということもあるようです。EC企業の先駆けとして「楽天」がブロックチェーン技術を導入するので、どの程度の影響力になるのか期待ができそうです。また今回の発表では、国内第4の携帯キャリアになるべく「電波取得の申請」を行なったことを発表するなど、楽天の積極的な事業拡大に大きな注目が集まっています。